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TBSラジオが放送枠変更の大型改編を実施へ…改編の意義、そしてラジオ業界への私見を記す

TBSラジオがこの秋、大型改編を実施します。

このブログでは時折、ラジオ(業界)の動向について紹介しています。今回は以前聴取する機会が多かったTBSラジオの改編に関し、私見を記します。

 

今回の改編アナウンスは、関東地区の聴取率調査期間中に行われています。集計期間初日となる8月28日月曜には『アシタノカレッジ』の終了が発表され、翌日には『アフター6ジャンクション』が『アシタノカレッジ』枠に移ること等が紹介、最終的に月-金曜昼帯以降の生放送番組が放送時間を拡大するという措置が採られています。

 

この改編についてはポジティブな見方とそうでない見方が浮かんできます。

後者、すなわちネガティブな見方については主に2点。実質1番組(『アシタノカレッジ』)が終了しながら新番組が登場しないことから、制作費に余裕がなくなってきたのではという見方が浮かんできます。また『アシタノカレッジ』に代わる番組やパーソナリティを見つけられなかったために今回の枠移動等が生まれたと考えるならば、人材発掘力に疑問を抱かれておかしくないかもしれません。

一方で、ポジティブな見方も挙げられます。それは平日において番組切替時間の独自化が図れるということ。現状において東京の放送局ではそのほとんどが13時に番組切替を行っていますが、TBSラジオは秋以降14時切替を実施します。ともすれば13時のタイミングで他局にリスナーが流れかねないという可能性もありますが、逆にいえば14時になり他局から流入することもまた考えられるのです。

 

たとえばJ-WAVEにおいては2017年春改編で、月-木曜9時から夕方までの生ワイド番組を3→2に減少していますが、それまでJ-WAVEを牽引してきたサッシャさんを『STEP ONE』に、クリス智子さんを『GOOD NEIGHBORS』に充てることで人気番組となっています(なおこの改編に伴いJ-WAVEの番組切替は14時→13時に変更されています)。

またテレビではありますが、日本テレビにおいてはこの春から、平日早朝から11時台までの番組を3→2に減少させています。そのうち新たに立ち上がった『DayDay.』についてはリアルタイム視聴率という面での不調も時折伝えられていますが、これについては長い目で判断する必要があると考えます。そしてこれら改編については、このブログにて私見を交えて伝えてきました(下記リンク先参照)。

ちなみに『DayDay.』と放送時間が一部重なる『あさイチ』(NHK総合)は2010年春改編にて誕生していますが、その開始時に朝の連続テレビ小説枠を15分早めたこともあり、『あさイチ』はその大半がワイドショーで占められる平日朝において定番番組となっています。放送枠や番組切替時間の変更はネガティブな面だけではないということは知っておくべきだと考えます。

 

 

今回のTBSラジオによる秋改編が成功するかは今後の動向を見極める必要があります。聴取率首位の座から離れている同局に対しては厳しい見方を時折(首位の座から離れて久しくなったとしても未だに)目にするのですが、この”聴取率”については以前からブログにて取り上げてきました。

現行の調査では真の人気番組や放送局の把握は難しいというのが厳しくも私見です。TBSラジオJ-WAVEがいわゆるスペシャルウイークを取りやめ、一方ではニッポン放送TOKYO FM等がはっきり意識し編成するという、いわば二極化が聴取率調査週間では行われている状態です。現行の調査方法を続けるならば通常週に聴取率の抜き打ちチェックを行うほうが、リアルな人気を確認することができるでしょう。

今年春のエントリー(上記参照)では聴取率調査週間の変化を希望し、また個人的なことですがラジオ聴取から遠ざかっていた理由についても記しています。秋以降、業界全体が好転することを願うばかりです。

 

ちなみに、本日のエントリーで紹介した改編等は聴取率調査期間中に発表されています。仮にこの発表が注目度上昇に伴う聴取率獲得を見越したものであるならば、やはり聴取率調査自体の見直しは必須だと感じています。