イマオト - 今の音楽を追うブログ -

旧ブログ名:face it。音楽チャートアナライザーとして、ビルボードジャパンや米ビルボードのソングチャートなどを紹介します。

(訂正あり)【ビルボードジャパン最新動向】Ado「新時代 (ウタ from ONE PIECE FILM RED)」は映画公開直後から凄まじい勢いに

(※訂正(17時04分):Adoさんが本日ライブを開催する会場を横浜アリーナと記載していましたが、正しくはさいたまスーパーアリーナでした。訂正し、お詫び申し上げます。)

 

 

 

毎週木曜以降は、最新のビルボードジャパン各種チャートについてお伝えします。

最新8月10日公開分(8月15日付)ビルボードジャパンソングスチャートはフィジカル関連指標初加算のジャニーズWEST「星の雨」が初登場で首位を獲得しました。

(上記はショートバージョン。)

首位曲の動向や私見については明日以降に述べる予定です。

今回は急伸したAdo「新時代 (ウタ from ONE PIECE FILM RED)」を取り上げます。この曲の上昇は、昨日予想したばかりでした。

最新8月10日公開分(8月15日付)ビルボードジャパンソングスチャートの集計期間6日目にあたる8月6日土曜に公開された映画『ONE PIECE FILM RED』に、オリジナルキャラクターのウタの歌唱キャストとしてAdoさんが起用。関連曲をまとめたアルバム『ウタの歌 ONE PIECE FILM RED』が昨日発売されましたが、その主題歌として先行解禁された「新時代 (ウタ from ONE PIECE FILM RED)」の勢いが凄まじいことになっています。

上記表は昨日のブログエントリーでも紹介したものに、最新8月10日公開分(8月15日付)ビルボードジャパンソングスチャートを追加。Ado「新時代 (ウタ from ONE PIECE FILM RED)」におけるダウンロードやストリーミングの急伸がよく解ります。また冒頭で紹介したソングスチャートの記事では『動画再生で1,192,634再生から1,554,590再生』とあり、動画再生指標の前週比が130.3%とストリーミング指標並に伸びたことが判ります。

ところが最新ソングスチャートにおける集計期間前半3日間の速報値ではAdo「新時代 (ウタ from ONE PIECE FILM RED)」はダウンロード2位、ストリーミングでは6位となっていました。集計期間後半4日間、とりわけ映画公開以降の勢いが如何に凄かったかがよく解るのです。

たとえばストリーミング指標のデータ提供元のひとつ、Spotifyの日曜までの動向ではAdo「新時代 (ウタ from ONE PIECE FILM RED)」の土日の急伸が際立っています。映画公開に至るまでの宣伝や音源解禁スケジュール等の戦略が、映画公開と共に大輪の花を咲かせました。

 

注目は次週。Ado『ウタの歌 ONE PIECE FILM RED』はアルバムゆえ、「新時代 (ウタ from ONE PIECE FILM RED)」はフィジカルセールスおよびルックアップの2指標が加算されません。この状態で同曲が1万ポイントを超えてくるかが気になるところです。

先程も紹介した日本におけるSpotifyデイリーチャートでは、(8月17日公開分(8月22日付)ビルボードジャパンソングスチャートの集計期間となる)月曜以降もAdo「新時代 (ウタ from ONE PIECE FILM RED)」が急上昇を続けています。

Spotifyと映画『ONE PIECE FILM RED』のコラボとも言えるCMが地上波テレビ局でも流れていますが、Spotifyのみならず他のサブスクサービスでもAdoさんのウタ名義曲が寡占状態となっており、次週は総合ソングスチャートでの複数曲のトップ10入りも有り得るかもしれません。

Adoさんは昨日、『ウタの歌 ONE PIECE FILM RED』発売記念特番のYouTube生配信に出演。収録全曲もフルサイズで披露された配信の模様は、早々にアーカイブ化されました。そして本日は横浜アリーナさいたまスーパーアリーナでのライブも。その模様が翌日の情報番組等で紹介されれば、さらなる注目度上昇につながることでしょう。

(※訂正(17時04分):Adoさんが本日ライブを開催する会場を横浜アリーナと記載していましたが、正しくはさいたまスーパーアリーナでした。訂正し、お詫び申し上げます。)

AdoさんのスタッフによるTwitterアカウントでは、音楽チャートの席捲状況をその都度ツイート。これもまた、ツイートを見た方にとって音楽をチェックする動機付けとなるはずです。

Adoさんの才能、映画『ONE PIECE FILM RED』の評判や宣伝戦略の影響もありますが、Adoさんサイドのスケジュール策定やスタッフのたゆまぬ努力も「新時代 (ウタ from ONE PIECE FILM RED)」を中心とした映画関連曲のヒットにつながったこと、そして今後もつながっていくことは間違いないでしょう。ウタ名義以外のAdoさんの曲も上昇するかも含めて、次週の各種音楽チャートに注目です。