米ビルボードソングスチャート、現地時間の3月29日月曜に発表された最新4月3日付ソングスチャート(Hot 100)。ジャスティン・ビーバー feat. ダニエル・シーザー & ギヴィオン「Peaches」が初登場で首位を獲得しました。
.@justinbieber is the first solo male to debut at No. 1 on the #Hot100 and #Billboard200 simultaneously, with "Peaches" and #Justice. 💯https://t.co/1VmUFR7DJH
— billboard (@billboard) 2021年3月29日
アルバム『Justice』からのリード曲となった「Peaches」はアルバム共々今週初登場で1位を記録。米ビルボードにおいて、ソングス/アルバムの両チャートを初登場で制したのはテイラー・スウィフト、BTSに次ぐ3組目となります。なお、テイラー・スウィフトは昨年二度この記録を達成しています。
Every instance where an artist debuted at #1 on the #Hot100 & #Billboard200 in the same week:
— billboard charts (@billboardcharts) 2021年3月29日
Aug. 8, 2020 @taylorswift13 "Cardigan" Folklore
Dec. 5, 2020@BTS_twt "Life Goes On" Be
Dec. 26, 2020@taylorswift13 "Willow" Evermore
April 3, 2021@justinbieber "Peaches" Justice
ソングスチャート62年の歴史において1119曲目の首位にして、初登場での首位獲得が記念すべき50曲目となった「Peaches」。ストリーミングは3060万を獲得し同指標を制覇、ダウンロードは16000となり同指標3位、ラジオは1210万を獲得しています(同指標は50位未満)。ストリーミング指標の首位獲得はジャスティン・ビーバーにとって5曲目、客演の2名にとっては初となります。
総合ソングスチャートにおいては「Peaches」がジャスティン・ビーバーにとって7曲目の首位獲得。そのうち「What Do You Mean?」(2015)、「I'm The One」(2017 DJキャレド feat. ジャスティン・ビーバー、クエイヴォ、チャンス・ザ・ラッパー & リル・ウェイン名義)、「Stuck With U」(アリアナ・グランデとの共演)そして今作が初登場での首位獲得となり、4曲もの初登場首位獲得はドレイクと並び男性歌手では最多に(なお女性歌手ではアリアナ・グランデの5曲が最多)。また「Peaches」がジャスティン・ビーバーにとって23曲目のトップ10入りとなり、ホイットニー・ヒューストン、ポール・マッカートニーおよびローリング・ストーンズと並びました。
客演の2名にとってはソングスチャート首位獲得のみならずトップ10入りも初。ダニエル・シーザーはこれまで、カリ・ウチスをフィーチャーした「Get You」が2018年に93位を、H.E.R.をフィーチャーした「Best Part」が2018年に75位を記録。ギヴィオンは「Heartbreak Anniversary」が今週最高位を更新し29位に、また「Like I Want You」が前週87位を記録したほか、これまでの最高はドレイクにフィーチャーされた「Chicago Freestyle」(2020)の14位でした。
"Peach (桃)"がタイトルに入った曲での首位獲得は初であり、これまでは112「Peaches & Cream」が2001年に4位を記録したのが最高でした。なお歌手名ではピーチズ&ハーブ「Reunited (邦題:恋の仲直り)」が1979年に首位を記録しています。果物(全般)の名前が含まれた曲となると、マーヴィン・ゲイ「I Heard It Through The Grapevine」(1968 7週)、オズモンズ「One Bad Apple」(1971 5週)、ハリー・スタイルズ「Watermelon Sugar」(2020 1週)に続き「Peaches」が4曲目の首位獲得となります。
前週首位のカーディ・B「Up」は1ランクダウン。ストリーミングは前週比3%アップの2350万、ダウンロードは同8%ダウンの17000、ラジオは同1%アップの3520万となり順調に推移しています。登場3週目のシルク・ソニック「Leave The Door Open」は4→2→3位と推移。ラジオは前週比26%アップの4850万となり同指標8位となりました。登場3週目でのラジオ指標トップ10入りは昨年のジャスティン・ビーバー「Yummy」における2週以来の記録であり、ブルーノ・マーズにとっては「24K Magic」(2016)およびカーディ・Bとの「Finesse」(2018)に並ぶ最速記録となります。そのラジオ指標を制したのは今週もオリヴィア・ロドリゴ「Drivers License」ですが、前週比3%ダウンの7000万となり総合でも1ランクダウンの4位に。
5位と6位はザ・ウィークエンド。「Save Your Tears」が5位、そして「Blinding Lights」が6位に入っていますが、その「Blinding Lights」は今週トップ10入りが55週目、そしてソングスチャート100位以内のエントリーが68週目となり、後者ではワンリパブリック「Counting Stars」(2013)およびLMFAO feat. ローレン・ベネット & グーンロック「Party Rock Anthem」(2011)と並ぶ歴代5位タイに。リアン・ライムス「How Do I Live」(1997)の69週、ジェイソン・ムラーズ「I'm Yours」(2008)の76週、エイウォルネイション「Sail」(2010)の79週、そしてイマジン・ドラゴンズ「Radioactive」(2012)の87週がそびえています。
最新のトップ10はこちら。
The #Hot100 top 10 (chart dated April 3, 2021)
— billboard charts (@billboardcharts) 2021年3月29日
[今週 (前週) 歌手名・曲名]
1位 (初登場) ジャスティン・ビーバー feat. ダニエル・シーザー & ギヴィオン「Peaches」
2位 (1位) カーディ・B「Up」
3位 (2位) シルク・ソニック(ブルーノ・マーズ & アンダーソン・パーク)「Leave The Door Open」
4位 (3位) オリヴィア・ロドリゴ「Drivers License」
5位 (5位) ザ・ウィークエンド「Save Your Tears」
6位 (6位) ザ・ウィークエンド「Blinding Lights」
7位 (7位) デュア・リパ feat. ダベイビー「Levitating」
8位 (4位) ドレイク「What's Next」
9位 (12位) ポップ・スモーク「What You Know Bout Love」
10位 (8位) 24Kゴールデン feat. イアン・ディオール「Mood」
昨年秋に新設されたグローバルチャート、その速報も紹介。200を超える地域の主要デジタルプラットフォームによるストリーミングとデジタルダウンロードで構成され、歌手のホームページでの販売分を含まないグローバルチャート。4月3日付では、ジャスティン・ビーバー feat. ダニエル・シーザー & ギヴィオン「Peaches」が双方のチャートを制しました。
.@justinbieber's "Peaches," featuring @DanielCaesar and @giveon, blasts in at No. 1 on both the Billboard Global 200 and Billboard Global Excl. U.S. charts. 🌎🍑https://t.co/xatfkygxJK
— billboard (@billboard) 2021年3月29日
The Global 200 top 10 (chart dated April 3, 2021)
— billboard charts (@billboardcharts) 2021年3月29日
The Global Excl. U.S. top 10 (chart dated April 3, 2021)
— billboard charts (@billboardcharts) 2021年3月29日
「Peaches」はGlobal 200においてストリーミング8290万、ダウンロード21000を、Global 200から米の分を除いたGlobal Excl. U.S.ではストリーミング5250万、ダウンロード5500を獲得。ジャスティン・ビーバーにとってはGlobal 200およびGlobal Excl. U.S.においてトップ10入りは6曲目、ダニエル・シーザーとギヴィオンにおいては共に初のトップ10入りとなります。またジャスティン・ビーバーのソロ曲でアルバム『Justice』収録の「Hold On」が両チャートで浮上、Global 200ではストリーミングが前週比53%アップの4380万、ダウンロードが同87%アップの7000を獲得し20→4位に、Global Excl. U.S.でも19→7位に上昇し、両チャートで最高位を更新しています。
3月13日付でGlobal 200およびGlobal Excl. U.S.共に初のトップ10入りを果たしたマスクド・ウルフ「Astronaut In The Ocean」がGlobal 200では7→5位、Global Excl. U.S.では8→4位となり、2つのチャートで共にトップ5入りを果たしました。
また前週Global Excl. U.S.でトップ10入りを果たしたカリ・ウチス「Telepatía」が今週Global 200で11→10位となり、カリ・ウチスにとって初の同チャートトップ10入りを果たしています。なお、Global Excl. U.S.ではトップ10から脱落しています。