イマオト - 今の音楽を追うブログ -

旧ブログ名:face it。音楽チャートアナライザーとして、ビルボードジャパンや米ビルボードのソングチャートなどを紹介します。

前週および当週の上位初進出曲におけるCHART insightから、真のヒット曲に成るかを読む (2023年12月27日公開分)

今回のエントリーでは、ビルボードジャパンソングチャートにおいて前週上位に初めて進出した曲の翌週動向、そして最新週における上位初進出曲の状況をチェックし、真の社会的ヒット曲に成るかを読みます。前週のエントリーはこちら。

最新のソングチャートに関する記事は、以下をご参照ください。

 

 

まずは前週のエントリーにて紹介した上位初登場曲の、最新チャートにおける動向をCHART insightを用いて紹介します。このCHART insightについては、下記ポストにて簡潔に説明しています。

 

<2023年12月20日公開分 ビルボードジャパンソングチャートにて

 20位までに初めて登場した作品の、翌週におけるCHART insight>

 

Sexy Zone「人生遊戯」 3位→100位未満(300位圏内)

アンジュルム「RED LINE」 7位→100位未満(300位圏内)

BUMP OF CHICKEN「Sleep Walking Orchestra」 8位→81位

Official髭男dism「SOULSOUP」 12位→13位

・羊文学「more than words」 18位→22位

・IMP.「I Got It」 20位→100位未満(300位圏内)

 

所有指標が突出した曲の急落が目立つ一方で、羊文学「more than words」は総合18→22位と微減にとどめています。THE FIRST TAKEの影響で前週伸びた動画再生指標には反動が生じているのですが、最大のポイント獲得源となるストリーミング指標においては18→20位と、こちらも微減の状況です。

次週1月3日公開分(年末年始進行に伴い発表は1月10日の予定)は大晦日までが集計期間となります。羊文学「more than words」がエンディング曲に起用された『呪術廻戦』「渋谷事変」は次週のチャート集計期間内に最終回を迎えたことから、「more than words」の上昇も考えられるでしょう。

アニメの強さは、映画『SPY×FAMILY CODE: White』の主題歌を担当するOfficial髭男dism「SOULSOUP」の順位キープにも反映されています。映画のヒット、そして披露曲は異なりますが『NHK紅白歌合戦』出演を経て、「SOULSOUP」が2024年に大きく羽ばたくかに注目です。

 

 

続いて、最新ソングチャートにおいて初めてトップ20入りした作品のCHART insightをチェックします。

<2023年12月27日公開分 ビルボードジャパンソングチャート

 20位までに初めて登場した作品のCHART insight>

 

・4位 (初登場) ≠ME「アンチコンフィチュール」

 ・5位 (初登場) HKT48「バケツを被れ!」

 

3週前に15位に登場していた(その一方で前週には100位圏外となっていた)桑田佳祐松任谷由実「Kissin' Christmas (クリスマスだからじゃない) 2023」が、フィジカルセールス初加算に伴い当週2位に到達しています。この曲については、一昨日のブログエントリーにて紹介しました。

 

クリスマス関連曲の性質に伴い「Kissin' Christmas (クリスマスだからじゃない) 2023」は次週の急落が考えられます。しかし同じく総合トップ10入りを果たした≠ME「アンチコンフィチュール」(総合4位)およびHKT48「バケツを被れ!」(総合5位)はフィジカルセールス指標以外の5指標がいずれも300位以内に入らず加点対象となっていないため、特にデジタル指標が上昇しない限りはクリスマス関連曲以上の急落となるでしょう。

 

 

フィジカルセールス指標については他指標そして総合チャートとの乖離が際立つため、このブログでは以前からチャートポリシー(集計方法)の見直しをビルボードジャパンに対し提案しています。一方でビルボードジャパンが現状のチャートポリシーを続けるならば、現在の設計理由、そしてチャートの見方をきちんと、より多くの方にレクチャーする必要があるでしょう。

ビルボードジャパンが久々にアップしたポッドキャストの終盤にて、音楽チャートに関する発売予定の関連書籍が紹介されています。その書籍のChapter2(ヒットチャートから分かること)およびChapter3(ヒットの因数分解)だけでも解りやすく動画等にて紹介することで、現在のチャートポリシー下でも真の社会的ヒット曲が何かを多くの方に提示できるはずです。書籍購入に導くためにも、ビルボードジャパンには検討を願います。

(その”真の社会的ヒット曲”に成るだろう作品を紹介すべく、ブログではこのエントリーを毎週用意しているという次第です。)