イマオト - 今の音楽を追うブログ -

旧ブログ名:face it。音楽チャートアナライザーとして、ビルボードジャパンや米ビルボードのソングチャートなどを紹介します。

ビルボードジャパンによるストリーミング再生回数”億超え”報道の前倒しを支持する

今週、ビルボードジャパンに大きな変化が見られました。

ストリーミング再生回数のいわゆる”億超え”報道について、ビルボードジャパンは6月17日水曜午前4時に一斉発表する形を採りました。通常は水曜夜、最新チャートを発表した後に紹介していたのですが、今回ビルボードジャパンはその日発表される最新チャートの分も踏まえた億超え記録を、前もって発表しています。

この発表タイミングの切替が今回だけの措置か、それとも今後も続くかは解りかねますが、このブログでは今回の切替を支持します。

 

 

ビルボードジャパンがストリーミング再生回数”億超え”報道を水曜午前4時に発表したことについて、支持する理由はふたつ。ひとつは以前提案した内容に準じます。

加えて、これまでも幾度となく申し上げてきましたが、やはりチャート発表まで時間を設けてその時間まで隈なく確認する習慣を付け、これまでの水曜13時前後ではなく同じ曜日でも夕方以降の定時に発表するようにすべきです。定時発表が信頼感を生むことは、そのランキングの内容自体には色々思うところがあれどもオリコンの姿勢(そして今も重用されていること)からも明らかでしょう。管理の状況は信用を左右するはずです。

⑤ 訂正時のアナウンス徹底、および公開スケジュールの定時化 - 下半期チャート開始前に、ビルボードジャパンに対する改善提案をまとめる(6月4日付)より

上記は直近1ヶ月のチャート更新時間が通常より遅れたことを直接の原因としていますが、チャート発表を定時化することでチェックする方の習慣付けにつながること、またチャート管理側に余裕が生まれる点からも必要と考え提案した次第。億超え報道を水曜夜から同日午前4時に前倒しする(すなわち前日に準備する)ことで、管理者側の水曜のチャート更新作業が少しでも楽になるだろう点において、今回の変更を支持します。

 

 

加えて、引用部分でも取り上げたオリコンは認知度で先行します。そのオリコンに追いつくためには定時、それも午前4時の記事公開は重要と考えるゆえ、今回の切替を支持しています。

上記は今週オリコンが公開したシングル関連の各種ランキングですが、いずれも午前4時に公開されています。その中で3つ目に挙げた複合指標から成る合算シングルランキングではYOASOBI「アイドル」が9週中首位獲得が1週にとどまり、ビルボードジャパン(9連覇)とは大きく異なります。この点は以前から指摘し、社会的ヒットの鑑はビルボードジャパンの方と伝えていますが、認知度ではオリコンが今も勝る状況と考えます。

今回ビルボードジャパンがストリーミング億超え報道を水曜午前4時に実施したことで、YOASOBI「アイドル」の2億回突破についてはビルボードジャパンとオリコンが同時発信する事態となりました。その結果、メディアが(若干数値は異なるものの)2億回突破の記事を”どちらの音楽チャートを主軸として書くか”において、ビルボードジャパンがオリコンに大差をつけ勝利しているのです。

・YOASOBI「アイドル」ストリーミング2億回再生突破に関するメディア記事の状況

 (※ Yahoo! JAPANにて”YOASOBI アイドル ストリーミング 2億”と入力しニュース検索した結果はこちら。下記リンク先はYahoo! JAPANニュースに掲載された記事の元となる、各メディアでの記事となります。)

 

・日刊スポーツ:オリコン

・MANTANWEB:ビルボードジャパン

・THE FIRST TIMES:ビルボードジャパン

アニメージュプラス:ビルボードジャパン

・ねとらぼエンタ:ビルボードジャパン

・デイリースポーツ:ビルボードジャパン

・CDジャーナル:ビルボードジャパン

・モデルプレス:ビルボードジャパン

BuzzFeed Japan:ビルボードジャパン

 

※ 以下はYahoo! JAPANニュース未掲載の記事

アニメイトタイムズ:ビルボードジャパン

タワーレコードビルボードジャパン

・BARKS:ビルボードジャパン

産経新聞ビルボードジャパン

 

あくまで私見と前置きして書きますが、ここまで大差が生じたことには驚きました。加えて、スポーツ誌においても取り扱う元のデータが分かれていることは意外でした。

 

尤も、ビルボードジャパンのデータを用いた記事の多くはThe Orchard Japanのプレスリリース(下記参照)をベースに、メディア毎にニュアンスを若干変えているものが多いという印象は拭えませんが、エンタテインメントを取り扱うメディアにおいて信頼度はオリコンよりビルボードジャパンが上であるという意識が根底にあるだろうことを、今回の結果から感じずにはいられません。

ただしオリコンがストリーミング億超えについて発表する習慣をあまり持ち合わせていないだろうことを踏まえれば、元来各メディアの億超え報道はビルボードジャパンの発表内容を基軸としているのかもしれません。それでもメディア側の今回の動きから、社会的ヒットの鑑に成ってきたビルボードジャパンのソングチャートがきちんと光を浴びたということを実感しています。

 

 

ビルボードジャパンによる最新ポッドキャストの冒頭では、上半期ならびに年間単位のチャートがメディアで取り上げられるようになってきたことや、そのターニングポイントについてチャートディレクターの礒崎誠二さんが語っています。

ともすればYOASOBI「アイドル」ストリーミング2億回突破における各メディアの報道傾向は、上半期チャート発表直後という流れも背景にあったかもしれません。それでも上半期チャート以降にビルボードジャパンがストリーミング億超えのアナウンスを午前4時に切り替えたことが、今回大きく影響したとも考えられます。

 

 

社会的ヒットの鑑たるチャートがより大きな支持を得るには認知度の向上が鍵と捉えている身として、ビルボードジャパンによる発表タイミングの切替、発表時間を徹底するオリコンに倣ったことは非常に好いと感じています。今後も徹底されることを願っています。