毎週木曜以降は最新のビルボードジャパン各種チャートについてお伝えします。
12月5~11日を集計期間とする最新12月14日公開分(12月19日付)ビルボードジャパンソングチャートはOfficial髭男dism「Subtitle」が2週連続、通算6週目の首位を獲得しました。
【ビルボード】Official髭男dism「Subtitle」が6度目の総合首位獲得 宇多田ヒカル「First Love」7位、10-FEET「第ゼロ感」9位にジャンプアップ https://t.co/IHlfDlJ5Ug pic.twitter.com/x42HQBktdI
— Billboard JAPAN (@Billboard_JAPAN) 2022年12月14日
Official髭男dism「Subtitle」のポイント前週比は102.8%。ツイート内記事で掲載された各指標の前週比はストリーミング再生回数(指標に落とし込む前の数値)が100.4%、動画再生が102.0%、そしてダウンロードが122.8%となっています。
#Official髭男dism の皆さん
— FNS歌謡祭【公式】 (@fns_kayousai) 2022年12月7日
ありがとうございました!!!
綺麗な夜景と #Subtitle の
親和性抜群でしたね😢✨
感想は #FNS歌謡祭 をつけて
教えてください🐼🍮❄️#ヒゲダン の皆さんは
FNS歌謡祭 第2夜にも
出演していただきます!!
お楽しみに🥜 pic.twitter.com/zqhpqE1pIw
「Subtitle」においては主題歌となったドラマ『silent』(フジテレビ)が放送を再開したこともポイント増加の要因と言えますが、今回の集計期間中に放送された『FNS歌謡祭』(フジテレビ 12月7日放送)にてこの曲がテレビ初披露されたことが大きいでしょう。テレビパフォーマンスはデジタル所有指標を大きく刺激する傾向があり、「Subtitle」においても示された形です。
さて今回は前週よりポイントを伸ばした曲が複数みられましたが、集計期間中の12月9日金曜に発表された2022年度ビルボードジャパン年間ソングチャートでトップ10入りを果たした作品が伸びていることが判ります。年間チャートトップ10はこちら。
【ビルボード 2022年 年間“JAPAN HOT 100”】「ヒット」の多様化が進み、激戦を勝ち抜いたのはAimer「残響散歌」(コメントあり) https://t.co/xDSjGAFipp pic.twitter.com/rVqBf0KYS9
— Billboard JAPAN (@Billboard_JAPAN) 2022年12月8日
【ビルボード 2022年 年間総合ソング・チャート“JAPAN HOT100”】
— Billboard JAPAN (@Billboard_JAPAN) 2022年12月8日
1位 Aimer
2位 Tani Yuuki
3位 優里
4位 Official髭男dism
5位 優里
6位 Saucy Dog
7位 Ado
8位 マカロニえんぴつ
9位 back number
10位 King Gnuhttps://t.co/iQrCfpRY8a pic.twitter.com/v5UHqkCSLh
年間チャートはこのブログでも解説しています。
それでは、年間ソングチャートでトップ10入りした作品の最新週における動向を、最新週の上位から順にチェックしてみます。
・5位 Ado「新時代 (ウタ from ONE PIECE FILM RED)」 ポイント前週比108.6%
・8位 Tani Yuuki「W / X / Y」 ポイント前週比101.1%
・10位 Official髭男dism「ミックスナッツ」 ポイント前週比104.4%
・15位 Saucy Dog「シンデレラボーイ」 ポイント前週比101.2%
・22位 優里「ドライフラワー」 ポイント前週比103.9%
・30位 back number「水平線」 ポイント前週比106.2%
・31位 優里「ベテルギウス」 ポイント前週比105.0%
32位 マカロニえんぴつ「なんでもないよ、」 ポイント前週比107.0%
・34位 Aimer「残響散歌」 ポイント前週比110.4%
2022年度ビルボードジャパン年間ソングチャート10位の「一途」は最新週において99位。ポイントが可視化されるのは週間50位までのため同曲のポイント前週比は不明ですが、その他9曲のポイントはいずれも前週より伸びています。
CHART insightで個人的に注目したのがラジオ。黄緑で表示されるこの指標は多くの曲で順位を伸ばしています。「新時代 (ウタ from ONE PIECE FILM RED)」は100位未満300位圏内から30位、「ミックスナッツ」は100位未満300位圏内から62位、「W / X / Y」や「ドライフラワー」、「なんでもないよ、」そして「残響散歌」では300位圏外から100位未満300位圏内に上昇。ポイントの増加の要因と言えるでしょう。
ラジオ指標のポイント全体に占める割合は高くないとして、しかし確実に影響を与えています。ラジオは接触指標の中でもリスナーが選曲権を持たない点において受動的接触であり、放送局や番組スタッフがその権限を持ちますが、今回の上昇からは放送局サイドがビルボードジャパンのチャートを意識し、紹介する姿勢が感じられます。この点からは、ビルボードジャパンへの信頼度の高さもうかがえるのではないでしょうか。
ならばそのラジオ局で、ビルボードジャパンの音楽チャートを毎週紹介する番組を用意する必要があるのではという考えもまた、自分の中で再燃しています。OA曲をサブスクプレイリストやツイート等で共有することで、チャートの存在感や意義をより多くの方に伝え、高めることができるはずです。ビルボードジャパンがラジオ局側に働きかけることも必要だと考えます。