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Novelbright「ツキミソウ」が上昇中…今週リリースのアルバム共々ブレイクに至るか注目

ビルボードジャパン最新チャートひとつかみ ビルボードジャパン 音楽業界の戦略

今月このブログでは新たなヒットの兆しがみえた曲を紹介しましたが、そのうち最新4月24日付となる日本のSpotifyデイリーチャート(→こちら)では、あたらよ「10月無口な君を忘れる」が前日から上昇し53位に。

そして今回紹介するの、最新Spotifyデイリーチャートで前日よりダウンするも、「10月無口な君を忘れる」のひとつ上につけた、Novelbright「ツキミソウ」。

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最新4月21日公開(4月26日付)ビルボードジャパンソングスチャートで最高位を更新した「ツキミソウ」は昨年12月にリリース。上記チャート推移(CHART insight)では最初の山がリリース直後にあたりますが、その後総合チャート(黒の折れ線で表示)は緩やかに上昇。特に牽引しているのがストリーミング(青)、そして動画再生(赤)という接触指標群であり、2月以降はカラオケ(緑)も上昇という、ロングヒット曲のチャートアクションに近い様相を呈してきました。

Novelbrightといえば、自分が一昨年秋に彼らの躍進について寄稿したことがあります。積極的なTikTokの展開で、自らバイラルを起こさんとする積極性に感銘を受けたものです。

RealSoundにて取り上げた「Walking with you」もまたロングヒットを続けている曲ですが、そのチャートアクションは「ツキミソウ」と少し異なります。

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ストリーミングが他指標に比べて高くチャートを牽引するのは「ツキミソウ」と変わりませんが、動画再生およびカラオケが一度として100位以内に登場していません。「ツキミソウ」は「Walking with you」よりさらに大きなヒットを狙えるポテンシャルを持っていると言えるでしょう。

 

チャート推移(CHART insight)の紫で表示されるのはダウンロード。メディア出演時に大きく動く指標ですが、「ツキミソウ」は『ミュージックステーション』で披露したことで、2月17日公開(2月22日付)ビルボードジャパンソングスチャートでダウンロード23位に急上昇しています。

同日には『バズリズム02』、翌週には『CDTVライブ！ライブ！』等に出演し、テレビでの露出が大きく影響。その後ダウンロードは100位圏外にダウンするも、4月に入り『MUSIC FAIR』そして『HEY!HEY!NEO』と立て続けに出演したことで所有指標が復調しています。

注目は、4月に入ってからのテレビパフォーマンスにおける選曲。本来ならば2月にリリースされOA当時最新曲であった「フェアリーテール」を披露すべきかもしれません。しかしそこで「ツキミソウ」を用意したのは実に巧いなと思うのです。

来たるべきメジャーファーストアルバム『開幕宣言』のより好いチャートアクションに向けて、アルバム収録曲で最も好調な曲を用意したというのが、4月上旬のテレビ出演における「ツキミソウ」の選曲に表れているものと考えます(「ツキミソウ」はリリース週およびその翌週を集計期間とするビルボードジャパンソングスチャートでは100位未満となっています)。フィジカル未リリースの「ツキミソウ」をフィジカルで手に入れたいと思う方をアルバムセールスに誘導するため…そう書くといやらしさもあるかもしれませんが(またフィジカルセールスが全てではないというのは下記ツイートにおけるデジタル先行配信の姿勢からも見えてきますが)、しかしNovelbrightのアグレッシブな、そして欲求を素直に叫ぶ姿勢からはそんなことが想像できるのです。

 

複数の先行曲のうちリード曲を絞って成功した例として、直近ではにしな「ヘビースモーク」が挙げられます。Novelbrightは先週のテレビ番組で「ハミングバード」を、今週はアルバムタイトル曲を披露するため必ずしも「ツキミソウ」に絞ってはいませんが、4月上旬のメディア展開には「ヘビースモーク」的アプローチを感じた次第です。

 

アップテンポの「Walking with you」に加えてバラードの「ツキミソウ」を従え、Novelbrightはアルバムリリースを経てどこまで勢いを伸ばすのか、注目しましょう。

また、最新ビルボードジャパンソングスチャートにおけるストリーミング指標トップの再生回数が、昨年10月14日公開(10月19日付)以来はじめて1千万再生を下回りました。次のストリーミング大ヒット曲の登場が待たれる中、「ツキミソウ」はアルバムリリースを経てその候補に躍り出るかもしれません。

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