イマオト - 今の音楽を追うブログ -

旧ブログ名:face it。音楽チャートアナライザーとして、ビルボードジャパンや米ビルボードのソングチャートなどを紹介します。

4月、海外歌手とのコラボレーションが続々登場…日本の歌手はこの機会を活かしてほしい

先月の私的ベストソングスを近日中に掲載する予定ですが、2月のトップ20(こちらをご参照ください)に選んだアメリカのバンド、ミシェルによる「FYO」に新たなバージョンが登場。なんとCHAIを迎えているのです。

日本語が歌詞に多く取り込んでいるのが素敵ですね。

 

海外の作品のリミックスや新バージョンに日本の歌手が参加する傾向、徐々に高まっている気がします。オーストラリアのDVNA(ダーナ)による「Sushi In Tokyo」に、フレンズがリミックスのみならず歌手としても参加したバージョンが、こちらも今週公開されたばかり。

また、「Tap In」を上回り米ビルボードソングスチャートで自己ベストを更新した、スウィーティーによるドージャ・キャットを迎えた「Best Friend」(現在最高17位)に、ちゃんみなさんが韓国の歌手ジェイミー共々参加したリミックスが4月2日リリース…の予定でしたがこちらは延期に。

 

そして昨日は、ONE OK ROCKの新曲にエド・シーランが参加していることが明らかになりました。上記3例とはタイプが異なること(エドはオリジナルバージョン自体を共作)、またエドが声を交えているかも不明ですが、これもまた上記3例の動きをなぞるものと言えるかもしれません。

(上記はミュージックビデオのショートバージョン。プレミア公開が予告されています。)

 

このような例は今後もどんどん出てくることでしょう。コロナ禍でリモートでの制作が一般化し国内外のコラボレーションが叶いやすくなったことや、海外の歌手がコロナ終息後ライブやフェス等で来日するまでに日本で知名度が高められること等が背景にあるものと想像できます。さらには昨年秋に米ビルボードがグローバルチャートを新設したことで、ジャンルを超えたコラボレーションがヒットする傾向が可視化されたことも一因と言えるでしょう。このような動きを歓迎すると共に、日本人歌手はこのコラボレーションを海外にその名を轟かせる好機と捉えてほしいと思います。