Twitterで少なからずリアクションをいただいたこの件について、問い合わせの詳細、そして現段階での状況を掲載します。
今回の #LiSA「#炎」の首位未獲得について、@TBSCDTV へ疑問を呈する声が非常に多いですね。不可解な点は拭うべく、集計方法はどうなっているかを問い合わせさせていただきました。合わせて、関連番組での新曲フル尺披露はやめたのかや、回答を弊ブログで紹介することの是非も問い合わせました https://t.co/58ykHMXjBO
— Kei (@Kei_radio) 2020年10月25日
TBSのオリジナルランキングである『CDTVサタデー』。ホームページ上ではチャートの構成指標等が未記載となっており、【集計期間はどうなっているか】という質問の原点はここにあります。
こちらのチャート、Wikipediaによると3年前に大幅な改正が行われています。
従来の「週間シングルランキング」が「CDTVオリジナルランキング」へと改称され、同時に算出方法が大幅に変更され、それまでの「シングルCD」主体のランキングから「曲」主体のランキングにリニューアルされた。更に番組で扱うランキングソースも、それまでのオリコンをベースとしたものから、ビルボードジャパンによる複合シングルチャートBillboard Japan Hot 100をベースとした構成に変更された。この変更により、これまでランキングから除外されてきたシングル・カットされていない楽曲(アルバム収録曲やシングルのカップリング曲)についてもチャートイン資格を得られるようになった。また、それまで一部の例外を除きランキングから外されていた洋楽についてもチャートインするようになった。更にビルボードベースとなったことにより、新ランキングは複数のデータを組み合わせた総合ランキングにリニューアルされた。番組内ではランキングの構成内訳について「シングルCDセールス・音楽配信サイトダウンロード数・動画サイト再生回数・SNSのメンション数などのデータをもとに作成」と紹介されている。またこの週より、エンドクレジットの番組協力にもビルボードジャパンが加わった。
『CDTVサタデー』によるチャートの新たなベースとなっているのはビルボードジャパンですが、こちらではLiSA「炎」が2位のおよそ3倍となるポイント数を獲得して首位に立ったことは、このブログでもお伝えした通りです。
一方で、セールスに特化したオリコンシングルCDランキングでも、10月26日付で首位を獲得しています。
LiSA、令和初のシングル&アルバム同時1位獲得 女性アーティスト歴代10組目に「すごい歴史に名前を刻ませていただけてうれしい」【オリコンランキング】(写真 全3枚)https://t.co/Hzg5ijmE9z
— ORICON NEWS【アニメ】 (@oricon_anime_) 2020年10月19日
#LiSA #鬼滅の刃 #新譜 #オリコン #紅蓮華 #炎 #LEONiNE @LiSA_OLiVE @kimetsu_off
10月26日付のビルボードジャパンソングスチャートにおけるLiSA「炎」の獲得ポイントは30997、一方で10月24日放送の『CDTVサタデー』チャートを制したSnow Man「KISSIN' MY LIPS」(ビルボードジャパン6位)のポイントは6585と、4倍以上もの開きがあります。10月26日付のオリコンのシングルランキングでは首位の「炎」が6万7千強、2位の「KISSIN' MY LIPS」が4万弱という結果に。またオリコンには合算シングルランキングも存在しますが、10月26日付では首位の「炎」が16万を超えるポイントであるのに対し「KISSIN' MY LIPS」(2位)は4万3千強となり、オリコンでも4倍近い差があるのです。
(オリコンによるランキングは最新週のみ売上やポイントを公開しているため、細かなポイントをきちんと掲載したいのですが、オリコンのホームページ下部には転載を強く禁じる旨の記載があるため行えないことをご了承ください。)
ビルボードジャパンソングスチャートは勿論のこと、オリコンのCDセールスランキングでも合算シングルランキングでも勝っていた「炎」が、『CDTVサタデー』ではなぜ敗れるかを疑問に持つ方が少なくないのは自然なことでしょう(そしてそのことは、CDTVのランキング結果ツイートへのリアクションからもはっきりと見て取れます)。この不信を増幅させるのが、『CDTVサタデー』のホームページで集計方法や構成指標が紹介されていないことにあると思うのです。Wikipediaでは『SNSのメンション数』も対象になるとしていますが、たとえば10月26日付ビルボードジャパンソングスチャートにおけるTwitter指標では「炎」が首位に立っており、他指標の優位をこの点で逆転されることはほぼないと思われます。
可能性としてあげられるのは、かつてTBSで放送された『ザ・ベストテン』のようなリクエストポイントを同局の『CDTVサタデー』でも採用し換算しているということ。さすがにそれはないとは思いますが、しかし集計方法や構成指標が紹介されていない以上、はっきりさせないといけないと思うのです。
(はっきり申し上げないといけないのは、客観的な事実(他チャートでの首位「炎」と2位以下との大きな差)がありながらも『CDTVサタデー』では「炎」が逆転された件について、『CDTVサタデー』で首位となったSnow Man「KISSIN' MY LIPS」に問題があるということでは一切ありません。仮に彼らを批判していると捉える方がいらっしゃるならばそれは全く違います。今回の件はチャートの性質が不明なゆえにどの歌手においても起きかねない問題であるということをご理解いただきたいと思います。)
合わせて、『CDTVサタデー』の関連番組である『CDTVライブ!ライブ!』10月19日放送分の違和感についても問い合わせました。その違和感とは、「炎」がフルバージョンで披露されなかったということ。これまではフルバージョンでのパフォーマンスにこだわっていた番組の演出手法をやめたのでしょうか。視聴率が芳しくない(と言われている)ゆえ、フルバージョンでのパフォーマンスを排したのかもしれませんが、ならばその点をクリアにしてほしいと思ってます。
日曜に問い合わせた内容について、このブログを掲載している10月28日朝の段階では回答をいただいておりません。おそらくは一個人の問い合わせと捉え、TBS側が回答される可能性は低いとは考えています。しかしながらさすがに今回の件は解せず、回答いただいた際の転載許可も含めて問い合わせた次第です。
最新のビルボードジャパンソングスチャートは今日午後に発表され、LiSA「炎」の首位はほぼ間違いない状況です。また前日に発表された11月2日付オリコンシングルランキングでも2連覇を達成しています。
この状況で、仮に問い合わせへの回答をいただけず、さらに10月31日放送の『CDTVサタデー』で「炎」が首位を逃すような事態があるならば、いよいよ問題であると強く捉えています。