イマオト - 今の音楽を追うブログ -

旧ブログ名:face it。音楽チャートアナライザーとして、ビルボードジャパンや米ビルボードのソングチャートなどを紹介します。

マライア・キャリー、ニューアルバム『Caution』および旧譜のチャートアクション

マライア・キャリーが今月リリースした4年半ぶりのオリジナルアルバム『Caution』、最新12月1日付米ビルボードアルバムチャートで5位に初登場を果たしました。アルバム初登場時、収録曲のストリーミングが伸びればソングスチャートにランクインということもあるのですが、最新アルバムからの楽曲は1曲も100位以内に入っていないのが個人的には寂しい限りです。

一方、この曲は別。今年もしっかりランクインを果たしました。

1994年にリリースされた「All I Want For Christmas Is You (恋人たちのクリスマス)」が29位に再登場。昨年遂に米ビルボードソングスチャートで最高位9位を記録し、発売から23年で初のトップ10入りを果たしています。同曲のチャートアクションについては、トップ10入りを果たした際に詳しく記載しています。

おそらく次週からは、クリスマスソングのみのチャート(Holiday 100)も集計が再開されるはずで、そこでも間違いない強さを見せつけてくれるはずです。なぜなら心強い援護射撃があるから。

双子の子どもたち、モロッカン(Roc)とモンロー(Roe)がバックコーラスを務めてくれたという動画を公開。かわいらしいですね。

現地時間の水曜にツイートされたことで、「All I Want For Christmas Is You」がストリーミング中心に伸びるものと思われます。となると今年ふたたびトップ10を狙えるようになるかもしれません。『Caution』が置き去りになるようでアレですが…マライアの活躍を願うばかりです。

ちなみにニューアルバム『Caution』、R&Bファンの間でも評判高い模様です。レビューサイトのAlbum of The Yearでは11月29日夜の段階で、評論家の平均が100点満点中79点、ユーザーが73点と高く、評論家による評価では現段階で今年のR&B作品でトップ10入りを果たしています。あとはシングルヒットが生まれると嬉しいのですが。

 

その『Caution』の初週のチャートアクションや、"失敗作"と揶揄されながらここ数年で再評価の機運が高まり、前週チャート上で動きを見せた『Glitter』についてはbmrの記事に詳しく記載されていますのでそちらを是非。