イマオト - 今の音楽を追うブログ -

旧ブログ名:face it。音楽チャートアナライザーとして、ビルボードジャパンや米ビルボードのソングチャートなどを紹介します。

レンタルCDショップの動向から感じる、CDを巡る環境や媒体に対する私見 (2023年9月版)

CDレンタルやセルに関するブログエントリーは以前から何度か記載していますが、今回はこれまで用いていたタイトルを一部変更しています。『レンタルCDショップの動向から感じた、CDを巡る環境や媒体に抱く不安について』→『レンタルCDショップの動向から感じる、CDを巡る環境や媒体に対する私見』に改めています。

 

 

自分が車で1時間ほどかけて通うことのできる範囲にあるTSUTAYAが閉店します。下記は秋田県北にあるTSUTAYA大館店の店頭写真となります。

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9月上旬に閉店がアナウンスされ、その後レンタルの一部が中古販売に切り替わっていました。最終レンタル利用日は10月となっていますが、CDは既に借りられなくなっており、CDレンタルというシステムの終焉を感じずにはいられません。

また大館市では、CDセルについても同時期に閉店した店舗があります。

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イオンスーパーセンター大館店にあったスクラム大館店の閉店は、モールに行った際に偶然知りました。新作のCDセルも扱っていた同店舗がなくなり、またTSUTAYAから車で数分のところGEOはあるもののCDはセルもレンタルも行っていないため(店舗情報はこちら)、市内でCDを新品で購入できる実店舗が極端に減ってしまうことになります。

今回の閉店をいち早く紹介された方のポスト(ツイート)を勝手ながら貼付させていただきます(問題があれば削除いたします)。注目はTSUTAYA大館店閉店後に利用を勧められた2店舗がいずれも大きく離れていること。青森県にある弘前店、秋田県能代店共に50キロ前後離れており、大館店から1時間以内で着くことは厳しい状況です。ゆえに通う際は相当な覚悟が必要と考えます。

 

その弘前店でも、レンタルに関して考えさせられることが。下記は9月上旬に撮影したものとなります。

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(店外から撮影しましたが、問題があれば削除いたします。)

実は2年前のブログエントリーでも、いわゆるだんだんセールについて紹介しました。

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全国のTSUTAYAが抱えるレンタル落ちCDが地元店舗に集結していた件から思うこと(2021年9月29日付)より

全国のTSUTAYAで取り扱われていたレンタル使用商品(当時はCDのみ)が、閉店や業態転換によるレンタル取扱の終了に伴いセールを開始したのが2年前。その後も幾度かこのだんだんセールは続けられてきたのですが(その際はDVDやコミックも追加されています)、今回は底値が22円(20円プラス消費税)となっていることに注目です。

さすがに770円スタートのセールに比べると、今週伺った時には著名な歌手の作品(特にベストアルバム)がほぼない状態であり、またCDのみならずDVDやコミックも扱っていたことからCD自体の在庫は元から少なかったのですが、それでも定価の100分の1以下で購入可能な状態です(なおシングルCDも売られています)。またTSUTAYA弘前店では新作CDも一部が安価販売され、110円で購入可能なアルバムも存在しています。

 

上記エントリーを今年はじめに記載しましたが、レンタル自体の取扱が減り、購入可能な店舗も減り、レンタルで使用されたCDが極めて安い価格で購入可能とあれば、広く世間におけるCDへの考え方は変わっているはずです。街でCDを見る機会が極端に減ったこと、また可処分所得の低下も踏まえれば、CDを買ったことがない、持っていない、そして買わなくてもいいと考える人がますます増えていくのではという予感がします。

 

ビルボードジャパンソングチャートを追いかけるとフィジカル(レコードやカセットテープを含む)のコアファン向けアイテム化の加速は明白ですが、それでもデジタル以上にフィジカルで手にしたい人は少なくないでしょう。またレンタル需要もゼロではないはずです。TSUTAYAやGEOはオンラインレンタルの誘導を徹底させる、そしてフィジカル購入の楽しさを音楽業界全体が流布すべく、アイデアを練る必要があると考えます。