イマオト - 今の音楽を追うブログ -

旧ブログ名:face it。音楽チャートアナライザーとして、ビルボードジャパンや米ビルボードのソングチャートなどを紹介します。

メディアインの閉店に関する新聞報道が掲載

一昨日のエントリー、弘前市のレンタル店、メディアイン2店舗が今月末で閉店という事態にについての補足。

昨日、城東店に伺うことが出来たので、閉店案内を外から撮影したものを掲載します。

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そして、今回の閉店は新聞報道にも。

書籍、レンタル業界の売り上げ低迷による業績悪化が直接的な原因。運営会社のテクラ(本社弘前市・新戸部八州男社長)は2店の閉店をもって同月で会社を清算し、一部業務を別会社に譲渡、委託する予定。

メディアイン城東店、樹木店 6月末に閉店 by 陸奥新報(6月13日付)より

同日付の陸奥新報2面に詳細が載っているのですが、新聞記事の写真掲載は問題になる可能性があるため、概要を書くならば。

・最盛期となる2002年3月期には約23億円の売上高があったものの業界全体の落ち込みで経営不振に

・100円レンタル等で来店者数は増えるも客単価が減少し収益が悪化

・正社員26名を含む約70名の従業員を同月末で解雇し、ブックサービスおよび携帯電話取扱事業は他社へ委託する形で継続

・城東店の跡地の後継先は調整中、一方で樹木店の跡地は未定

これでレンタル事業は再開されないことがはっきりしたように思います。というより、おそらくはレンタル事業が足かせになっていたのかもしれませんね。CDや書籍と異なり、レンタル事業には再販制度が存在しないため(たとえば書籍の再販制度 - 日本書籍出版協会では、書籍の再販制度がなくなれば(段階的なプロセスを経て)町の本屋さんが減ると謳っています。無論、絶対そうなるとは思いませんが、制度により一定の保護はされていると考えます)、店舗間競争と業界の流れに敗れてしまったのかもしれません。

 

とはいえ、好い音楽を(合法的に、且つきちんとお金を出して)安価で聴くことの出来るシステムが消えるということは、津軽地方の音楽環境にとって大きな痛手。音楽や映像文化の発信源だという自負があるならば、業界不振が原因だというのは解れど競合他社からパイを奪えばよかったわけで、その理由を安易に用いてほしくなかったなと思うのです。地元住民を雇用し支えるという面においても同様。なんだかスッキリしない...というのが正直な思いです。