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旧ブログ名:face it。音楽チャートアナライザーとして、ビルボードジャパンや米ビルボードのソングスチャートなどを紹介します。

2月8日付ビルボードジャパンソングスチャートを制した乃木坂46「僕は僕を好きになる」の構成指標が気になる件

毎週木曜は、前日発表されたビルボードジャパン各種チャートの注目点を紹介します。

1月25~31日を集計期間とする2月8日付ビルボードジャパンソングスチャート(Hot 100)。乃木坂46「僕は僕を好きになる」が67万を超えるCDセールスを武器にジャンプアップ、総合首位の座に就きました。

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シングルCDセールスのみならずルックアップも首位。ラジオエアプレイ5位、Twitter4位のほか、デジタル指標群も100位以内にエントリーしています。

 

さて、「僕は僕を好きになる」については、『フィジカルの強さを維持する乃木坂46だが、2018年発売の20thシングル『シンクロニシティ』(初週売上1,188,052枚)から始まった初週ミリオン・セールス越えの連続記録は6タイトルでストップ』とあります(『』内は上記ビルボードジャパンの記事より)。コロナ禍における昨年の緊急事態宣言発令以降シングルCDをリリースしていなかった乃木坂46ですが、今作では大きくシングルCDセールスを落としてしまった格好です。

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上記は2017年度以降のビルボードジャパンソングスチャートにおける乃木坂46のシングルCD表題曲の動向(CD関連指標初加算週とその前後の3週分を表示)。2017年度以降としたのは、一定枚数を上回るCDセールス(週間30万枚と言われています)を超えた場合に係数処理が行われたのが同年度以降であり、係数適用によりチャートがより社会的ヒットの鑑となったと考えるためです。

今回の表は、昨年末に櫻坂46「Nobody's fault」がリリースされたタイミングで改名前の欅坂46時代とのセールス、ならびにコロナ禍以降と以前との動向を比較する目的で用意したものに基づいています。

 

「僕は僕を好きになる」におけるCDセールスの落ち込みは、CD購入者向けイベントが設けられているとしても直接会えなくなったというコロナ禍の事情を踏まえてのものと思われます。この点は櫻坂46「Nobody's fault」と変わらないと言えるでしょう。加えて、ストリーミングおよびCD関連指標加算前週における総合順位の高くなさが気になります。

上記ビルボードジャパンの記事では、総合ソングスチャートでトップ10入りした楽曲について、CDセールス、ダウンロードおよびストリーミングの数値が記載されますが、記載されるのは各指標50位までにランクインした作品のみ。乃木坂46「僕は僕を好きになる」はストリーミングが68位のため数値(再生回数)の記載はありません。このストリーミング指標の順位は総合順位と大きくリンクするものであり、またこの1~2年で全体の再生回数は大きく伸びています。

ともすれば「僕は僕を好きになる」のストリーミング再生回数は前々作「夜明けまで強がらなくてもいい」の総合首位獲得週における1,360,905回(ビルボードジャパンの記事はこちら)、もしくは昨夏配信限定でリリースされた「Route 246」の初登場週における1,713,416回(ビルボードジャパンの記事はこちら)に近い数値だったかもしれませんが、仮に増加したとしても全体のレベルが上昇したことでストリーミング指標が下位となってしまったものと考えられます。CD加算前週における総合ポイントは「Sing Out!」以降のそれと大差ありませんが、総合順位は34位と低くなっているのもそれが原因でしょう。前週、2月1日付ソングスチャート(→こちら)で「僕は僕を好きになる」の上にYOASOBIが8曲チャートインしていますが、それら楽曲における構成指標をみるとやはりストリーミングの高さが際立つのです。

 

櫻坂46「Nobody's fault」はCD関連指標加算2週目におけるポイント前週比が13.1%となり、2017年以降のシングルCD表題曲では初の2割未満となってしまいました。さらに同曲においてはCD関連指標初加算週およびその前後の週でストリーミング指標が300位以内にも入っていなかった(同指標が加点されなかった)という状態です。ストリーミングという接触指標、主にライト層の多さを示すこの指標が高くないならば、大ヒットやロングヒットを見込むのは難しいでしょう。

仮に次週、乃木坂46「僕は僕を好きになる」がポイント前週比において2割を大きく下回るならば、坂道グループは岐路に立つことになるのでは…厳しくもそう思う自分がいます。ライト層の取り込みは必須です。