来週発表される1月23日付米ビルボードソングスチャート、新鋭による初登場での首位獲得が決定的となっています。
オリヴィア・ロドリゴは現在17歳。『ディズニープラスの作品『ハイスクール・ミュージカル:ザ・ミュージカル』のニーニ・サラザール・ロバーツ役で主演を務めている』こともあり、若年層への認知度は十分と言えます。(『』内はオリヴィア・ロドリゴ、移籍第一弾となる楽曲「drivers license」を発売(1月9日付)より)。昨年リリースされたドラマのサウンドトラックからは「All I Want」(2019)が米ビルボードソングスチャートで最高90位を獲得していましたが、本格的なソロデビュー曲となる「Drivers License」が既にとんでもない記録を叩き出しています。
『ハイスクール・ミュージカル:ザ・ミュージカル』のニニ役オリヴィア・ロドリゴのデビュー曲「drivers license」が記録ずくめのヒットに。
— フロントロウ編集部 (@frontrowjp) 2021年1月13日
エド&ジャスティンが持っていた“世界記録”を更新。#OliviaRodrigo #driverslicensehttps://t.co/jgy0XDBjws
1月11日付Spotifyデイリー再生回数において、「Drivers License」は『女性アーティストの楽曲としてアメリカで史上最も1日に再生され』、また『ホリデーソングではない楽曲としてSpotifyのグローバルチャートにおいて史上最も再生された』作品となりました(『』内は共に上記フロントロウの記事より)。さらにその翌日には米Spotify において史上初の1日600万再生を突破し、ドレイク「Nonstop」が持っていた574万再生という記録を塗り替えたのです。
上記で「Drivers License」と比較したのは最新1月16日付米ビルボードソングスチャートで総合およびストリーミング指標で首位を記録した24Kゴールデン feat. イアン・ディオール「Mood」。アメリカにおけるストリーミング指標はサブスクおよびYouTube等を合算したものですが、その対象サービスのひとつであるSpotifyの数値を比較してみると「Drivers License」の数値が如何に突出しているかが解ります(1月16日付米ビルボードソングスチャートにおけるストリーミングの集計期間は1月1~7日)。そもそも最新週における「Mood」のストリーミング再生回数は2000万を割り込むという低水準ではあったのですが、「Drivers License」は「Mood」との差を一気に拡げ、ストリーミングのみならず総合チャートでも首位を確実なものとしているのです。米ビルボードソングスチャートの予想者は、圧倒的な差で「Drivers License」が制すると指摘しています。
Billboard Hot 100 Mid-Week Predictions (Jan. 23, 2021) pic.twitter.com/e62VntJfBC
— Talk of the Charts (@talkofthecharts) 2021年1月14日
preview (just using totc numbers here these aren't my final predictions) pic.twitter.com/TjJ8YjtvRc
— Spicy (@spicy_totc) 2021年1月14日
オリヴィア・ロドリゴは本格的な歌手デビュー前にディズニー・チャンネル発のドラマのスターだったという点でマイリー・サイラスと共通しており、たとえば音楽評論家・作詞家の湯川れい子さんが指摘されています。
マイリー・サイラスもここから今のように育っているし、セレーナ・ゴメスもそうですね。
— 湯川れい子 (@yukawareiko) 2021年1月13日
そう言う意味からも、オリヴィア・ロドリゴはまだまだこれからですが、ブルーノ・マーズと同じオリエンタルのフィリピーノの血が入っているので、ちょっと楽しみです🤗 https://t.co/G4pLazDpRI
「Drivers License」はオリヴィア自身の失恋に基づく曲ですが、この失恋の経験を歌にするという点においてはテイラー・スウィフトを彷彿とさせます。そのテイラーは昨年末に突如リリースしたアルバム『Evermore』においてフィジカルのみに収めていたボーナストラックの2曲を1月7日木曜にデジタル解禁したのですが(それにより1月16日付米ビルボードアルバムチャートで首位復帰に至れています)、それによりiTunes Storeのダウンロードソングスチャートでトップ3をテイラーとオリヴィアとで独占する事態が起きました。
me and mom on the apple music chart. cryin in the club rn. pic.twitter.com/ZZY3IVg46h
— Olivia Rodrigo (@Olivia_Rodrigo) 2021年1月9日
これに対しテイラー・スウィフトが反応。オリヴィア・ロドリゴを喜ばせるのみならず「Drivers License」への注目度の上昇にも間違いなく寄与したはずです。
thinking about legally changing my name to "Taylor Swifts baby" pic.twitter.com/EDn6xo15kW
— Olivia Rodrigo (@Olivia_Rodrigo) 2021年1月10日
来週発表される米ビルボードソングスチャート、オリヴィア・ロドリゴ「Drivers License」の快挙達成の報道を待ちたいと思います。