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ドレイクが米チャートトップ3独占、シルク・ソニックが3つのチャートでトップ10入り…3月20日付米ビルボードおよびグローバルチャートをチェック

ビルボードソングスチャート、現地時間の3月15日月曜に発表された最新3月20日付ソングスチャート(Hot 100)。オリヴィア・ロドリゴ「Drivers License」の連勝記録を8で止めたのはドレイク「What's Next」でした。さらにドレイクは史上初となる初登場でのトップ3独占を果たしています。

3月5日にリリースされたドレイクのEP『Scary Hours 2』収録の3曲がトップ3を独占、そして4位にはブルーノ・マーズとアンダーソン・パークによるユニット、シルク・ソニック「Leave The Door Open」がこちらも初登場。すなわち4位までが初登場曲で占められる初の結果となっています。

5位にダウンしたオリヴィア・ロドリゴ「Drivers License」を含め、指標構成は下記の通り。

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ドレイクはストリーミングにおいてトップ3を独占、ダウンロードは3~5位を占めています。

ドレイクによるトップ3独占は史上初の快挙となり、シルク・ソニック「Leave The Door Open」を含めた上位4曲初登場というのもまた初となります。これまでは2位までが初登場で占められるケースが3度ありました。

・2003年6月28日付

クレイ・エイケン「This Is The Night」(1位)、ルーベン・スタッダード「Flying Without Wings」(2位)

・2015年11月14日付

アデル「Hello」(1位)、ジャスティン・ビーバー「Sorry」(2位)

・2020年11月7日付

アリアナ・グランデ「Positions」(1位)、ルーク・コムス「Forever After All」(2位)

・2021年3月20日

ドレイク「What's Next」(1位)、ドレイク feat. リル・ベイビー「Wants And Needs」(2位)

ドレイクによるトップ3独占は、ザ・ビートルズアリアナ・グランデに続く3組目。

・1964年3月14日~4月4日付および4月25日付(通算5週)

ザ・ビートルズ「Can't Buy Me Love」「Twist And Shout」「Do You Want To Know A Secret」

(1964年4月4日付にてザ・ビートルズはトップ5を独占)

・2019年2月23日付

アリアナ・グランデ「7 Rings」「Break Up With Your Girlfriend, I'm Bored」「Thank U, Next」

・2021年3月20日

ドレイク「What's Next」「Wants And Needs (feat. リル・ベイビー)」、「Lemon Pepper Freestyle (feat. リック・ロス)」

今回「What's Next」で首位を獲得したことによりドレイクは通算8曲目となる首位獲得。そのうち初登場での首位獲得は「God's Plan」(2018)、「Nice For What」(2018)、「Toosie Slide」(2020)に次ぐ4曲目となり男性歌手では史上最多、全歌手ではアリアナ・グランデの5曲に続く記録となっています。初登場でのトップ10入りは今回で通算30曲に達しました。

ドレイクの首位獲得週数は「What's Next」により通算51週となり、男性ソロ歌手では2位のアッシャーを4週引き離しています。最長首位獲得保持者はマライア・キャリーの84週で、リアーナの60週、ザ・ビートルズの59週に続きドレイクは単独4位となりました。

トップ10入りは今回の3曲を加えて史上最多記録を45曲に伸ばし、2位のマドンナ(38曲)をさらに引き離しています。またトップ40ヒットとなると119曲、100位以内エントリーは231曲に達しました。

客演参加者にも記録が。「Wants And Needs」に参加したリル・ベイビーは6曲目のトップ10入り、また「Lemon Pepper Freestyle」に客演したリック・ロスは、「Money In The Grave」(2019 7位)に続く2曲目のトップ10入りにして最高位を更新。2006年のソングスチャート初エントリー以来、今回が通算50曲目のランクインとなります。

 

4位に初登場を果たしたのが、ブルーノ・マーズとアンダーソン・パークによるシルク・ソニック「Leave The Door Open」。初登場時におけるラジオ指標が非常に高く、2350万を獲得し同指標31位につけています。今作によりブルーノ・マーズは通算17曲目のトップ10入り、一方のアンダーソン・パークにとっては初となります(これまでの最高はエミネムに客演参加した「Lock It Up」において昨年2月に記録した89位)。

 

初登場以降前週まで8週連続で首位を記録していたオリヴィア・ロドリゴ「Drivers License」は初登場組に阻まれ5位に転落。デジタル2指標が前週比2桁ダウンとなる中でラジオは前週比1%アップの7430万を記録し同指標初の首位を獲得。ラジオ指標50位以内登場8週目での首位獲得は、ジョナス・ブラザーズ「Sucker」が2019年4月に50位以内登場7週目で首位を獲得して以来の速さであり、また主演曲で初めてラジオ指標50位以内に入った曲において同指標を制したのはメーガン・トレイナー「All About That Bass」(2014 7週で到達)以来となります。

 

最新のトップ10はこちら。

[今週 (前週) 歌手名・曲名]

1位 (初登場) ドレイク「What's Next」

2位 (初登場) ドレイク feat. リル・ベイビー「Wants And Needs

3位 (初登場) ドレイク feat. リック・ロス「Lemon Pepper Freestyle」

4位 (初登場) シルク・ソニック(ブルーノ・マーズ & アンダーソン・パーク)「Leave The Door Open」

5位 (1位) オリヴィア・ロドリゴ「Drivers License」

6位 (2位) カーディ・B「Up」

7位 (6位) ザ・ウィークエンド「Save Your Tears」

8位 (3位) ザ・ウィークエンド「Blinding Lights」

9位 (4位) アリアナ・グランデ「34+35」

10位 (7位) 24Kゴールデン feat. イアン・ディオール「Mood」

次週はグラミー賞の影響が反映されます。グラミー賞についての雑感は昨夜noteに記載しましたのでご覧ください。

 

昨年秋に新設されたグローバルチャート、その速報も紹介。200を超える地域の主要デジタルプラットフォームによるストリーミングとデジタルダウンロードで構成され、歌手のホームページでの販売分を含まないグローバルチャート。3月20日付では、前週まで8週連続でGlobal 200およびGlobal Excl. U.S.(Global 200からアメリカの分を除く)を制していたオリヴィア・ロドリゴ「Drivers License」から、Global 200ではドレイク「What's Next」がその座を奪いました。

面白いことに、ドレイクの3曲はGlobal Excl. U.S.ではいずれも10位以内に入っていません。またGlobal 200ではドレイクがトップ3独占を逃し、シルク・ソニック「Leave The Door Open」が3位に入っています。とはいえ、ドレイクはGlobal 200において史上初となるトップ2独占を果たしました。

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一方のGlobal Excl. U.S.ではオリヴィア・ロドリゴ「Drivers License」が首位をキープし、初登場からの連勝記録を9週に伸ばしています。

ジャスティン・ビーバーが今週リリースするニューアルバム『Justice』から、先行曲「Hold On」が2つのグローバルチャートでトップ10内に初登場。Global 200ではストリーミング4050万、ダウンロード19000を獲得し8位に、Global Excl. U.S.ではストリーミング2860万、ダウンロード5000を記録し9位に、それぞれ初登場を決めています。なお米ビルボードソングスチャートにおいて「Hold On」は26位に初登場しています。

 

 

次週はグラミー賞でシルク・ソニックがパフォーマンスしたこともあり、ドレイクと順位が入れ替わることが考えられます。