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旧ブログ名:face it。音楽チャートアナライザーとして、ビルボードジャパンや米ビルボードのソングスチャートなどを紹介します。

クリスマスソングが大量エントリー…12月12日付米ビルボードソングスチャートおよびグローバルチャートトップ10をチェック

ビルボードソングスチャート、現地時間の12月7日月曜に発表された最新12月12日付ソングスチャート(Hot 100)。24Kゴールデン feat. イアン・ディオール「Mood」が通算6週目の首位を獲得、またマライア・キャリーをはじめとするクリスマスソングが3曲トップ10内に入ってきました。

「Mood」はストリーミングが前週比13%ダウンの1900万(同指標7位)、ダウンロードが同27%ダウンの5000(同指標15位)、ラジオエアプレイが同1%アップの8650万(同指標1位)。ラジオエアプレイが伸びている一方、ストリーミングの二桁ダウンが気掛かりです。

他方、今週はクリスマスソングが3曲エントリー。次週は上位独占の可能性すらあります。

マライア・キャリー「All I Want For Christmas Is You (邦題:恋人たちのクリスマス)」が12ランクアップし2位に登場。これで4年(シーズン)連続のトップ10入りを果たしました。ストリーミングが前週比50%アップの2640万(同指標1位)、ダウンロードが同52%アップの7000(同指標9位)そしてラジオエアプレイが同17%アップの2450万(同指標27位)と3指標すべて二桁成長。2011年にはじまったクリスマスソングスチャート(Holiday 100)では通産42週目の首位に立っています。同チャートは新設されてから今週が47週目であることから、如何に独占しているかが解ります。

「All I Want Dor Christmas Is You」はリリースから25年が経過した昨シーズンに初の首位を獲得し、クリスマスソングではチップマンクス with デヴィッド・セヴィル「The Chipmunk Song」以来61年ぶりの快挙を達成しています。マライア・キャリーにとっては「All I Want Dor Christmas Is You」が19曲目の首位獲得曲となり、最後の首位獲得が2020年1月4日付となったことから、1990年代から4ディケイド連続での首位を達成した最初の歌手ともなっています。

クリスマスソングでは他にも、ブレンダ・リー「Rockin' Around The Christmas Tree」が21→4位へアップ。ストリーミングは前週比62%アップの2420万(同指標3位)、ダウンロードが同23%アップの9000(同指標5位)、ラジオエアプレイが同9%アップの1950万(同指標36位)を獲得。そしてボビー・ヘルムス「Jingle Bell Rock」が31→9位へ上昇。こちらはストリーミングが前週比58%アップの1890万(同指標5位)、ダウンロードが同41%アップの5000(同指標13位)、ラジオエアプレイが同7%アップの1930万(同指標37位)を獲得しています。

バッド・バニー & ジェイ・コルテス「Dákiti」が10ランクアップし5位に到達。これは同作を収録したバッド・バニーのアルバム『El Ultimo Tour del Mundo』が同日付米ビルボードアルバムチャートで首位を獲得したことでソングスチャートにもその勢いが波及したため。特に強いのはストリーミングで、前週比14%アップの2410万を獲得し同指標3位に入っています。バッド・バニーにとってはカーディ・BおよびJ・バルヴィンとの「I Like It」(2018 最高1位)、ドレイクをフィーチャーした「MIA」(2018 最高5位)に次ぐ3曲目のトップ5ヒット、一方のジェイ・コルテスにおいては初のトップ5ヒットとなりました。

 

最新のトップ10はこちら。

[今週 (前週) 歌手名・曲名]

1位 (2位) 24Kゴールデン feat. イアン・ディオール「Mood」

2位 (14位) マライア・キャリー「All I Want For Christmas Is You」

3位 (4位) アリアナ・グランデ「Positions」

4位 (21位) ブレンダ・リー「Rockin' Around The Christmas Tree」

5位 (15位) バッド・バニー & ジェイ・コルテス「Dákiti」

6位 (7位) ドレイク feat. リル・ダーク「Laugh Now Cry Later」

7位 (6位) ジャスティン・ビーバー feat. チャンス・ザ・ラッパー「Holy」

8位 (5位) ギャビー・バレット feat. チャーリー・プース「I Hope」

9位 (31位) ボビー・ヘルムス「Jingle Bell Rock」

10位 (3位) BTS「Dynamite」

前週首位を獲得したBTS「Life Goes On」は28位へ急落してしまいました。これは前週予想した状況といえ、シックスナイン & ニッキー・ミナージュ「Trollz」(2020)の1→33位に次ぐワースト2位の急落記録を樹立してしまいました。

(なお米ビルボードソングスチャートでは、今年1月11日付で首位から100位圏外となったマライア・キャリー「Around The Christmas Tree」は急落記録の対象外としています。これはおそらく、クリスマスソングの急落はやむなしという考えに基づいているものと思われます。)

一方でクリスマスソングに押される、もしくは前週アルバム『Be』が首位を獲得したことによる勢いの反動でダウンしながらも「Dynamite」は10位となり、この曲は今週遂にラジオエアプレイが10位に入りました(前週比4%ダウンの4450万を獲得)。韓国の歌手による同指標の最高位はPSY「Gangnam Style」の12位であり、この記録を更新且つ韓国の歌手では初となるラジオエアプレイトップ10入りとなっています。前週「Life Goes On」紹介時にラジオエアプレイの弱さを指摘しましたが、登場2週目の急落を防ぎ且つロングヒットに至るには間違いなくラジオエアプレイが重要と言えます。

 

 

グローバルチャート速報も紹介。200を超える地域の主要デジタルプラットフォームによるストリーミングとデジタルダウンロードで構成され、歌手のホームページでの販売分を含まないグローバルチャート。12月12日付ではGlobal 200、そしてGlobal 200から米の分を除いたGlobal Excl. U.S.共にバッド・バニー & ジェイ・コルテス「Dákiti」が制しました。

「Dákiti」はGlobal 200においてストリーミングが前週比13%アップの1億2140万、ダウンロードが同8%ダウンの3000を、Global Excl. U.S.ではストリーミングが前週比13%アップの9820万、ダウンロードが同2%アップの1000を獲得。Global 200ではBTS「Dynamite」(12月5日付 1億5250万)、BLACKPINK「Lovesick Girls」(10月17日付 1億2380万)に次ぐストリーミング3位を記録しています。「Dákiti」はGlobal 200で通算3週目のトップとなり、最長首位獲得週数でBTS「Dynamite」およびカーディ・B feat. メーガン・ザ・スタリオン「WAP」に並びました。またGlobal Excl. U.S.では「Dynamite」にあと1週と迫る通算4週目の首位となっています。今回の上昇は米ビルボードソングスチャート速報でも述べた通りアルバム『El Ultimo Tour del Mundo』の初登場に伴うもので、アルバムからはロザリアとの「La Noche De Anoche」も2つのグローバルチャートでトップ10入りを果たしています(Global 200は7位(ストリーミング5690万、ダウンロード2000)、Global Excl. U.S.は8位(ストリーミング4400万、ダウンロード1000))。

マライア・キャリー「All I Want For Christmas Is You」がGlobal 200で11→2位、Global Excl. U.S.で16→3位に上昇。Global 200ではストリーミングが前週比65%アップの6660万およびダウンロードが同76%アップの15000を、Global Excl. U.S.ではストリーミングが前週比75%アップの4280万およびダウンロードが同105%アップの8000を獲得しています。

クリスマスソングではワム!Last Christmas」が2つのグローバルチャートで共に5位に上昇。Global 200(25→5位)ではストリーミングが前週比75%アップの4860万およびダウンロードが同80%アップの8000、Global Excl. U.S.(34→5位)ではストリーミングが前週比87%アップの3380万およびダウンロードが同104%アップの5000を獲得。さらにブレンダ・リー「Rockin' Around The Christmas Tree」がGlobal 200で36→10位に上昇を遂げています(ストリーミングが前週比77%アップの3550万、ダウンロードが同32%アップの10000)。米以上にグローバルチャートではワム!Last Christmas」が人気であることが見て取れます。

なお前週、ふたつのグローバルチャートを制したBTS「Life Goes On」はGlobal 200で16位に、Global Excl. U.S.では10位にダウンしています。