イマオト - 今の音楽を追うブログ -

旧ブログ名:face it。音楽チャートアナライザーとして、ビルボードジャパンや米ビルボードのソングチャートなどを紹介します。

2020年におけるクリスマスソングのチャート戦略、および良質なクリスマスソング集

2020年もクリスマスソングが花盛り。最新12月12日付米ビルボードソングスチャートでは50位以内にクリスマスソングが19曲、トップ10には3曲登場しており、街や家庭でクリスマスソングが溢れはじめていることが伺えます。

次週の米ビルボードソングスチャートで首位獲得の可能性が高いのがマライア・キャリー「All I Want For Christmas Is You (邦題:恋人たちのクリスマス)」ですが、そのマライアは2010年にリリースした2作目のクリスマスアルバム『Merry Christmas II You』からのリードトラック「Oh Santa!」を、アリアナ・グランデおよびジェニファー・ハドソンを新たに迎えて12月4日にデジタルリリース。

「Oh Santa!」の新バージョンはApple TV+で公開されたイベントにて披露。オリジナルバージョンの米ビルボードソングスチャートにおける成績は100位が最高であり(2011年1月1日付)、新バージョンのリリースにより最高位を更新することでしょう。

 

ミュージックビデオにおいても動きが。

音楽評論家の林剛さんのツイートにもあるように、ソウルミュージックにおけるクリスマスソングでは定番中の定番であるダニー・ハサウェイ「This Christmas」がリリースから50年を機に映像化(リリースは1970年のまさに今日、なのです)。ミュージックビデオを発信したライノ(RHINO)では他にも、定番のクリスマスソングの新たな公式ミュージックビデオをアップしていますが、これは昨年の流れを踏まえてのものでしょう。

実際、昨年ミュージックビデオが作られたクリスマスソングは、昨シーズン最終盤の米ビルボードソングスチャートで2~4位を占拠しており、ミュージックビデオの用意が功を奏したと言えるのです。

 

定番のみならず、今年も新しいクリスマスソングが登場。リル・ナズ・X「Holiday」は2週前の初登場時から順位を落としてはいるものの最新米ビルボードソングスチャートでは51位となっており、今シーズンのみならず来年以降も流れに乗る可能性を秘めています。

 

というわけで、今年のクリスマスソングをSpotifyのプレイリストにまとめてみました。ここで紹介していないながらもプレイリスト入りした曲は、個人的にお勧めする作品です。是非聴いてみてください(順次増やしていく予定です)。