昨日はビルボードジャパンソングスチャートへの改善案を提示しました。
【ブログ更新】ビルボードジャパン(@Billboard_JAPAN)は年末年始に伴い1月5日付ソングスチャートの発表はお休み(1月8日発表予定)。今日は最新チャート紹介の代わりに、昨年中身が充実したビルボードジャパンへのさらなる改善案を記載しています https://t.co/qbn0xuA9ax
— Kei / ブレストコナカ (@Kei_radio) 2020年1月2日
同日夕方、TBSラジオ『ACTION』(月-金曜15時30分)にそのビルボードジャパン編集長の高嶋直子さんが登場し、昨年のヒット曲の傾向等を紹介していました。これが興味深い内容でしたのでメモ。
4時台は、ビルボードジャパン編集長・高嶋直子さんと🎶
— ACTION (@action_tbs) 2020年1月2日
CDセールス、YouTube、SNS…現代の様々な接触スタイルに合わせたランキングを作っているビルボードジャパン。2019年ヒット曲を、視聴スタイル毎に振り返って、どんどん曲かけます💿#action954 #羽田圭介 #幸坂理加https://t.co/GUjMb86p3U pic.twitter.com/GK7fHYI7K6
ビルボードジャパンソングスチャートを構成する8つの指標のうち、いくつかの上位5曲を紹介していました。まずはラジオエアプレイ指標。
2019年ラジオ部門
— ACTION (@action_tbs) 2020年1月2日
1⃣Pretender/Official髭男dism
2⃣宿命/Official髭男dism
3⃣忘れられないの/サカナクション
4⃣優しいあの子/スピッツ
5⃣ハルノヒ/あいみょん#action954 #ビルボードジャパン#羽田圭介 さんは、全部知らない。#幸坂理加 さんは、全部歌えます。https://t.co/GUjMb86p3U
ラジオエアプレイはオンエア回数に人口比率と聴取率を加味して弾き出されたものであり、アメリカと同じ手法だと語られていました。純粋なオンエア回数ではないというのは間違えやすく、あらためて気をつけねばと感じた次第。実際自分も当初誤って解釈していましたし、最近のビルボードジャパンの解析記事でも回数と表記したものがありました。なお、純粋な回数は同じくプランテックが公表し、ミュージックマン内"エアモニ"の記事で公開されています。
この指標のウェイトは全体のおよそ1割と公表。決して小さくはない気がします。
そして驚いたのは、シングルCDセールス指標。
2019年CDセールス部門
— ACTION (@action_tbs) 2020年1月2日
1⃣Sing Out!/乃木坂46
2⃣夜明けまで強がらなくてもいい/乃木坂46
3⃣黒い羊/欅坂46
4⃣Lights/BTS
5⃣サステナブル/AKB48#action954 #ビルボードジャパンhttps://t.co/GUjMb86p3U
この順位、実はビルボードジャパンのホームページで発表されているものとは異なります。
おそらく今回紹介されたシングルCDセールスチャートは、売上枚数にビルボードジャパンが独自で用いる係数を用いた上でのチャートだと思います。2018年度からシングルCDセールスだけに強い曲を是正したことでビルボードジャパンソングスチャートが社会的ヒットの鑑に一気に近づいた印象があります
— Kei / ブレストコナカ (@Kei_radio) 2020年1月2日
(上記ツイート、2018年度ではなく2017年度でした。失礼しました。)
複数種リリースやユニークユーザー数(売上枚数に対する実際の購入者数)等を考慮に入れてビルボードジャパンが独自に設定した係数の設定により、シングルCDの売上枚数がそのままチャートに落とし込まれなくなった2017年度以降はより社会的ヒット曲が可視化されるようになったと考えますが、その係数を用いる前の純粋な売上がビルボードジャパンのホームページに掲載されたもの、そして用いた後のものが今回『ACTION』で紹介されたものと受け止めていいでしょう。
この係数の存在については番組内で触れていなかったため、番組を機にチャートが気になった方が検索した際に誤解が生じるだろうことを踏まえればきちんと紹介すべきだったとは思います(なので代わりにここに記載した、というのも今回のエントリーの理由です)。とはいえ、大体どのくらいの数値が当てはめられるか判っただけでも、昨日のラジオは興味深い内容であったと考えます。
ここまで細かく追わなくとも、複数指標から成るビルボードジャパンソングスチャートの存在を知り興味を抱く方がいたならば、昨日の放送には十分な価値があると考えます。