イマオト - 今の音楽を追うブログ -

旧ブログ名:face it。音楽チャートアナライザーとして、ビルボードジャパンや米ビルボードのソングチャートなどを紹介します。

平成を総括する前に解決しませんか?問題、少年隊のオールタイムベストアルバムをあらためて切望する

自分がスタッフの一員を務めるラジオ番組、『わがままWAVE It's Cool!』(FMアップルウェーブ 日曜17時。サイマルラジオでも聴取可能です)。次回4月21日の音楽特集は”平成”総括”企画として【平成元年のヒット曲】をお送りします。単にオリコン1位の…ばかりではなく、選曲もこの番組らしい斜め目線でいく予定です。

 

さて、こういう企画があると音源をすべて手にしたいと思うのが自分の性ゆえ、まずはオリコン(当時は売上がほぼイコール人気だったと捉えても問題ないと考えます)のランキングを追いかけているのですが、手に入れにくい音源が数点。平成元年のオリコン年間シングルランキング上位100作品では、たとえばHOUND DOGの数曲がベストアルバム未収録且つオリジナルアルバムにはバージョン違いが収録という問題がありますが、こちらはAmazonで中古CDを安価で購入可能だったり。またこの頃複数ランクインしていた演歌は、ベスト盤等で比較的容易に音源が手に入ります。が、しかしどうしても手に入らないのが少年隊。「じれったいね」(98位)および「続・じれったいね」(99位)が入手困難な作品なのです(一方、「まいったネ今夜」(42位)はコンピレーションアルバム『青春歌年鑑』シリーズに収録)。この少年隊、これまでベストアルバム『BEST OF 少年隊』が出てはいるものの、その内容がとても充実しているとは言えない…ということは以前記載したことがあります。

これを書いたのが3年前ですが、未だオールタイムベストアルバムの発売がアナウンスされることはありません。実は今日のエントリーを書く直前に発見したのですが、上記ブログエントリーのおよそ半年前に少年隊のシングル作品音源入手困難問題をアップされた方がいらっしゃいましたので勝手ながら紹介させていただきます(問題があれば削除いたします)。

こちらのエントリーでは1990年以降の音源についても述べられていますが、エントリーの最後に『「まいったネ 今夜」の青春歌年鑑収録はシングルとは多少違う部分があるようです。こちらもシングル音源にはシングルCDが必要みたいです』とあり、「まいったネ今夜」もなのか…と愕然とする自分がいます。

(ちなみにこちらのエントリーを書かれた方が、『青春歌年鑑』シリーズ収録曲におけるバージョン違いについても記載されています→青春歌年鑑シリーズ: Single is Best!?(2015年6月20日付)参照)。

 

今やフィジカルではなくデジタルでの購入、そして所有も一般的になった時代にあって、デジタルを敬遠するどころかフィジカルにも明るくない歌手(それも高い知名度を誇りながら)が存在すること自体、時代に逆行しているように思えてならない…というのは言い過ぎでしょうか。先述した少年隊について、仮にAmazon経由で中古CDを購入するとなると「まいったネ今夜」が1650円、「じれったいね」と「続・じれったいね」が共に収録された『続・じれったいね (海外版)』(この”共に収録”についてはDiscography(少年隊) | Johnny's netをご参照ください)が715円からとなっています(どちらも今朝の段階の価格であり、また送料が別途プラスされます)。1650円はさすがに安くはなく、デジタルがあればそちらを…と思うのですが、所属事務所がデジタルを認めていないことを踏まえれば、やはりフィジカルでの再発を切望しますし、オリジナルシングルの復刻よりオールタイムベストアルバムのほうがはるかに作りやすいし売れるだろう気がします。このオールタイムベストアルバムの切望は、単にラジオ業務として使いたいという自分のみならず、他の放送局も抱いていることでしょう。そしてなにより、少年隊のファンの多くが切望しているだろうことは、『BEST OF 少年隊』のAmazonに寄せられたカスタマーレビューを見れば一目瞭然です。