昨日の放送、無事終了しました。聴いてくださった皆さん、本当にありがとうございます。
【予告】自分がスタッフの一員を務めるラジオ番組『わがままWAVE It's Cool!』(FMアップルウェーブ 日曜17時)。10月21日は自分持込企画、【ベストヒットUS2018】をOA。米チャートを紐解き、いずれ日本のトレンドになる?大ヒット曲を紹介。サイマル放送で全国各地から聴取可能です #わがままWAVE pic.twitter.com/093B72RaIg
— Kei / BreastKonaka (@Kei_radio) October 16, 2018
今日のFMアップルウェーブ『わがままWAVE It's Cool!』、無事終了です。昨年の三浦大知さん、安室奈美恵さん特集以来となる自分持込企画【ベストヒットUS2018】、言い足りないことや交通整理出来てない部分は否めないながらも、洋楽やヒットチャートの仕組みに興味を抱いていただけたならば幸いです!
— Kei / BreastKonaka (@Kei_radio) October 21, 2018
今回の企画を用意した意図は土曜に記載しましたのでそちらを是非。
昨日の放送でも米ビルボードソングスチャートの仕組み(3つの指標)や、それが踏襲された日本のチャート(ビルボードジャパン)、そしておそらくはビルボードジャパンの影響によりオリコンがこの冬遂に改革を断行することにも触れることが出来ました。ヒットチャートは流行りが反映されていないのでは?という見方が少しでも変わり、また曲がさらにヒットするためにはマーケティングも重要となるだろうことを理解していただけたならば嬉しいです。
というわけで、昨日の曲目リストを下記に。
01. マルーン5 feat. カーディ・B「Girls Like You」
最新チャートにて4週連続4週目のナンバーワン。マルーン5は現在来日公演中のPJモートンを新たにメンバーに招いたことで、ヒップホップやR&Bとの結びつきがよりタイトになったのでは?という気がします。
02. ブルーノ・マーズ feat. カーディ・B「Finesse (Remix)」
最高3位ながら、ブルーノ・マーズは今年のグラミー賞の顔に。80年代後半から流行したニュージャックスウィングの再ブームの火付け役になった作品で、日本ではEXILEやDa-iCE等が挑戦。海外の流行の日本への踏襲、その好例かと。
03. ドレイク「God's Plan」
34週連続でラップがナンバーワンを獲得した、そのきっかけであり、ドレイクはこの曲(11週)を含む29週を占拠。配信とミュージックビデオとのずらし解禁がこの曲のロングヒットの布石となり、米津玄師「Lemon」のチャートアクション共々、優れたマーケティングの例と言えるでしょう。
04. ポスト・マローン「Better Now」
ヒップホップなのにグラミー賞では収録アルバムがラップではなくポップ扱いになるかも?という話が出ているくらいに”歌モノ”なスタイル。つまりはヒップホップの多様化を示した好例。フジロックフェスティバルでのパフォーマンスも素晴らしかったですね。最高3位。
05. カーディ・B、バッド・バニー & J・バルヴィン「I Like It」
お騒がせラッパーと言われながら女性ラッパーではこの曲を含め、単独で最多となる8週のナンバーワンを記録。またこの曲で取り入れたラテンサウンドをはじめ、レゲエやトロピカルハウス等南国系サウンドはここ数年のブームに。
06. ゼッド、マレン・モリス & グレイ「The Middle」
EDMプロデューサーの曲ながらミディアムでメロウ。昨年のカルヴィン・ハリスによるR&Bアルバムや、来たるマライア・キャリーの新作でスクリレックスがR&Bを手掛ける等、EDMはバッキバキなテイストから変化の兆し。またマレン・モリスは保守的とも言われるカントリーの歌手であり、カントリーの多様化もみられます。最高5位。
07. エラ・メイ「Boo'd Up」
90年代を彷彿とさせるシンプルなサウンド。流行を敏感に採り入れるマライア・キャリーが、この曲のプロデューサー(DJマスタード)を新作で起用したことからも、この曲の意義は大きいと考えます。こちらも最高5位。
08. エド・シーラン「Perfect」
ビルボードソングスチャートでは57週ものロングランを記録。ビヨンセ、アンドレア・ボチェッリを招いた複数バージョンを用意し全米制覇。シングルカットの際にリミックスではなく複数の歌手と共演するバージョンを制作するという方法、今後日本で出てくるかもしれません。
09. ケンドリック・ラマー & SZA(シザ)「All The Stars」
今年のグラミー賞で最優秀アルバム賞を獲れなかったものの、『DAMN.』はクラシック・ジャズ以外で初となるピューリッツァー賞音楽部門を受賞した作品に。社会問題を提示し続ける彼の姿勢がおそらく起用の理由となり、映画『ブラックパンサー』(2018)のサウンドトラックを担当。映画は米歴代3位となる興行収入を記録し、この曲も最高7位を記録。今の音楽業界の最重要人物のひとりです。
他にもお伝えしたい曲はありますが、いずれ機会があれば…と考えています。そしておそらく年末には、下半期もしくは年間の洋邦最重要曲を紹介する特集をお伝え出来るかもしれません。是非ともお楽しみに。