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旧ブログ名:face it。音楽チャートアナライザーとして、ビルボードジャパンや米ビルボードのソングチャートなどを紹介します。

FEFE、BEBE、それとも…紛らわしいタイトル投入は策のひとつかもしれない?次世代ラッパー

最新9月15日付、米ビルボードソングスチャートでは4位にランクイン、8月4日付で4位に初登場を果たして以来3→5→4→4→5→4位と順調に推移しているのがシックスナイン(6ix9ine) feat. ニッキー・ミナージュ「FEFE」。

この「FEFE」が好調を続ける中、シックスナインの新曲が30位に初登場を果たしました。アヌエルAAをフィーチャーした、その曲の名は「BEBE」…ってタイトル似過ぎでは?

ここ数年のトレンドであるラテンサウンドを用いたパーティチューン(それにしても朝観ると刺激的過ぎる気もしますが)。ちなみに「BEBE」をプロデュースしたロニー・Jは最新米アルバムチャートを制したエミネム『Kamikaze』に2曲でプロデュースに参加したり(ただし両曲共、単独プロデュースではありませんが)、そのエミネムにディスられたマシン・ガン・ケリーがそのバトルを受けて立った「Rap Devil」をプロデュースしたり…どっちの立場だと思いつつ、2010年代になってプロデュースワークを開始したロニー・Jがどんどん重要な役どころを担っていくのが解ります。そしてシックスナインはその彼に新たな仕事を託したわけで、シックスナインの先見の明もまた解ろうものです。

シックスナインは昨年、「Gummo」が初チャートインながら米ソングスチャートで12位まで上昇しにわかに注目を集めていましたが、「FEFE」でブレイク、そして「BEBE」が続くか…といった注目株。フルアルバムは未だリリースしていませんが、今年2月にミックステープ『Day69』をリリースし米アルバムチャートで4位を記録しています(『Day69』に「Gummo」が収録)。今月にも次のミックステープがリリースされる模様で、その際「FEFE」や「BEBE」が収録されると思われます。

それにしても、『Day69』の収録曲を見て驚いたのですが。

「KEKE」という曲も作っているんですよね(米ソングスチャートで43位を記録)。紛らわしいと思いつつも、もしかしたら「KEKE」「FEFE」「BEBE」と似通った曲名を徹底して投入することで、人々にシックスナインの名を認知させようとしているのかもしれず。だとしたらシックスナイン、策士ですね。