昨日発表されたビルボードジャパンの総合アルバムチャート(Hot Albums)はドリカムが制覇。
【ビルボード】DREAMS COME TRUE『THE DREAM QUEST』が総合アルバム制覇 ハイスタはトップ3内を維持 https://t.co/Se3kGse6Xe pic.twitter.com/Owsy3DUHoH
— Billboard JAPAN.com (@Billboard_JAPAN) 2017年10月18日
同日付のオリコン週間アルバムチャート(CDセールスのみ)も制していますが、『フィジカル&デジタルの両セールスで1位となり、ルックアップ1位のポイントも加えて、“Hot Albums”完全制覇を達成』(ビルボードジャパンのリンク先より)とのことで、デジタルダウンロードでも強さをみせた形です。
そして今週、驚くべきジャンプアップが。
三浦大知さんが今年の春にリリースしたアルバム『HIT』がめちゃイケ効果でビルボードジャパンアルバムチャート22位に再浮上 https://t.co/hQyUcwWMO2 オリコンでは50位以内に入らず。CDセールス以上にデジタルダウンロードが牽引した形と言えそうです
— Kei / BreastKonaka (@Kei_radio) 2017年10月18日
今週のビルボードジャパンのチャートはツイート内のリンク先に。ビルボードジャパンにおいてもオリコン同様、CDセールスを示すTop Albums Salesチャートではトップ100に入っていないのです。しかしDownload Albumsチャートでは14位に再登場しており総合アルバムチャートに登場したという形に。今回の『HIT』の再浮上は、先週土曜に放送され三浦大知さんが出演した『めちゃ×2イケてるッ! ダンシングヒーローでゴイゴイスーペシャル』放送直後、番組に浸った方がiTunes Store等でアルバムを購入したこと(もしくは翌日CDを買いに行ったがなかったのでアルバムをレンタルしたという方も少なくないでしょう。しかしこのレンタルCDをiTunes等での読み込んだ際のCD情報のダウンロード数という”ルックアップ”もまた、ビルボードジャパンアルバムチャートを構成する複合指標のひとつなのです)が総合アルバムチャートを牽引した形となり、いわばメディアの影響が如実に反映されたのがビルボードジャパンといえるでしょう。
(ちなみに番組の視聴率は10.1%。近年の同番組の中では数字的にも高水準ですし、ザ・テレビジョンが独自に弾き出した”視聴熱”調査では10月9日~15日週において同番組がバラエティ番組部門で3位にランクイン。視聴率以上に盛り上がったと言っても過言ではないでしょう。)
他方オリコンでも、10月23日付週間デジタルアルバムランキング(このチャートは昨年誕生)において三浦大知『HIT』は12位に上昇しています。ただしオリコンでは、『現状の集計規模を鑑み、現時点では全国値の推計は行っておらず、またCDとの合算も行っておりません』(リンク先のデジタルアルバムランキングに掲載)とのことですから、同社ではあくまでCDはCDで、デジタルはデジタルでと分けて公表する姿勢を続ける模様です。メディアでオリコンチャートを紹介する際に用いられるのはあくまでCDセールスのみのランキングとなるわけで、三浦大知さんの再浮上は(番組の盛り上がりにかかわらず)示されないということになり、非常に残念に思います。
先日の荻野目洋子「ダンシング・ヒーロー (Eat You Up)」のビルボードジャパンソングスチャートでの再浮上も勘案すれば、メディア等の影響が反映されやすい、社会の鑑たるチャートはオリコン以上にビルボードジャパンであるということが、私見ではありますが今回も結論となるゆえ、仮に未だオリコンチャートのみを紹介するメディアがあるならば是非とも、ビルボードジャパンチャート紹介の是非を一度検討していただきたいと切に願います。