レディー・ガガのニューアルバム『Joanne』が10月21日に発売されることは以前お伝えしましたが、同じ日にR・ケリーの初となるクリスマスアルバムもリリースされることが明らかになりました。
R・ケリーの噂されていたクリスマス・アルバム『12 Nights Of Christmas』がついに10/21リリース決定 https://t.co/Ke9xh1SKm3 pic.twitter.com/lLB45ieA7Z
— タワーレコードSOUL/CLUB/RAP (@TOWER_Soul_Rap) 2016年9月20日
ガガとR・ケリーといえば、ガガの前作『Artpop』からシングルカットされた「Do What U Want」にR・ケリーが参加。『Saturday Night Live』で披露されたのですが、下記動画の2分42秒からのシーンについて音楽ジャーナリストの高橋芳朗氏曰く、”あの、セックスです”と比喩無くストレートに示した場面が何気に衝撃的でして。
さすがにこれはアメリカでもアウトだったのか、ビルボードシングルチャートでは最高13位止まりに。以降、R・ケリー的にも自身のアルバムがチャート成績でも振るわなくなり、世間ではR・ケリーイコール”Ridiculous(馬鹿げた)”セックスソングを歌う人のイメージがついてしまったのかもしれません。それこそ以前から(上記リンク先で書き起こされている)『ライムスター宇多丸のウィークエンド・シャッフル』(TBSラジオ 毎週土曜22時)でのあだ名、”R師匠”がいよいよ広く一般に、悪い意味で浸透してしまったのではないかと。
それゆえ、今度のクリスマスアルバムが聖俗どっちに転ぶのかが気になってしまうのです。俗は俗世、それも直接的なエロスが際立ついわゆるR師匠的な感じ。”お前に俺のモミの木を…”とか”お前という丘に俺が雪を降らすぜ”とか言うのではないかと(というか、このフレーズが即座に出てきた自分に唖然としていますが)。一方で聖はゴスペル。それこそバラードコレクションアルバム『Epic』(2010)収録の「I Believe I Can Fly」だったり、マイケル・ジャクソン最後の全米1位曲でR・ケリーが提供した「You Are Not Alone」のような作品が収録されるのか...ものすごく気になりますし、ちょっと心配というのも本音です。
さて今回のアルバムについて調べていくうちにこんな情報が。
上記リンク先にはジャケット写真、および”昨年末にリリースした「Christmas Party」が収録される模様”と記載。R・ケリー得意のステッピンな同曲はエロス臭のない感じで好感を抱いています。下記bmrのサイトより試聴可能です。
さらに遡れば、3年前の映画『The Best Man Holiday (邦題:最高の贈りもの)』に、こちらもタイトル通りステッピンな「Christmas I'll Be Steppin'」を提供していたのでした。もし今回のクリスマスアルバムにこの曲も収録されるのだとしたら、聖俗どちらかに振り切れた作品ではなく実にいいバランスで、聴いた人が幸せな気分になれる作品になるのではないかと思うのですが...果たして。