米ビルボードシングルチャートを定点観測。
日本時間の火曜早朝に発表された4月16日付最新チャートにてリアーナ feat. ドレイク「Work」が7週連続で首位をキープ、先週触れたメーガン・トレイナー「No」が3ランクアップで3位につけました。最新チャートについての詳細は下記をご参照ください(トップ10カウントダウン動画もあります)。
首位の「Work」は主な指標でジリジリと数値を落とし、2位をキープしたルーカス・グラハム「7 Years」は逆に各指標で上昇しているものの未だ大きな差があることから、次週のチャートでも「Work」の首位は堅いものとみています。仮に「Work」が来週も制すればリアーナの首位獲得週数が59週となり、あのビートルズと並ぶ歴代2位に(ちなみに1位はマライア・キャリーの79週)。リアーナの人気の凄まじさが伺えます。
新たにトップ10入りを果たしたのが、以前初登場時に紹介したフィフス・ハーモニー feat. タイ・ダラー・サイン「Work From Home」。フィフスそして客演のタイにとっても初のトップ10入りとなりましたが、驚いたことに女性ヴォーカルグループのトップ10入りは2010年代ではこれが初めてで、その前は2008年夏にヒットしたプッシーキャット・ドールズ「When I Grow Up」(最高9位)だったんですね。
この曲はダークチャイルドことロドニー・ジャーキンスによるプロデュース。同じくロドニーがプロデュースし同年はじめにリリースされたジャネット・ジャクソン「Feedback」(アルバム『Discipline』収録)での"手癖"が踏襲された、言葉は悪いですが二番煎じ曲だと個人的には思っているのですが、「Feedback」は全米最高19位にとどまっており、二番煎じのほうが売れているという事実にはいろいろ考えされられた次第です。まあそれはともかく、フィフス・ハーモニーのヒットを機に、女性(のみならず男性もですが)ヴォーカルグループの復興を願うばかり。
ちなみに「Work From Home」は来月リリースされるセカンドフルアルバムからの先行曲ですが、フィフス・ハーモニーが昨年初めにリリースしたファーストフルアルバム『Reflection』は未だレンタル解禁の動きがありません(この件については以前から触れています)。レーベル側の解禁禁止にこだわる姿勢が見えてしまうと、CDを手に取る人の気持ちが萎えてしまうと思うのです。音楽ファンを馬鹿にしているこんなやり方。はっきり言ってやめていただきたいものです。