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旧ブログ名:face it。音楽チャートアナライザーとして、ビルボードジャパンや米ビルボードのソングチャートなどを紹介します。

米ソングスチャート、ドレイクとマルーン5は接戦、BTSが11位初登場

ビルボードソングスチャートを定点観測。

現地時間の9月3日月曜が祝日のため翌4日火曜に発表された、9月8日付最新チャート。ドレイク「In My Feelings」がかろうじて逃げ切り、8週連続の首位を獲得。2018年における首位獲得週数を27週としました。

記事は下記に。

そしてトップ10はこちら。

前週の段階でドレイクの首位獲得を”からくも”と書いたのですが、今週はマルーン5 feat. カーディ・B「Girls Like You」との差がさらに縮まっています。

・ドレイク「In My Feelings」(総合1位)

  ストリーミング 5050万 (1位 前週比15%ダウン)

  デジタルダウンロード 26000 (4位 同14%ダウン)

  ラジオエアプレイ 9300万 (4位 同12%ダウン)

 →全指標において14%ダウン

マルーン5 feat. カーディ・B「Girls Like You」(総合2位)

  ストリーミング 2970万 (5位 前週比5%ダウン)

  デジタルダウンロード 28000 (3位 同6%ダウン)

  ラジオエアプレイ 1億2760万 (1位 同1%ダウン)

 →全指標において3%ダウン

次週は入れ替わる可能性が十分あります。

「In My Feelings」の首位獲得で、1月を起点とする1年間における今年の首位獲得週数を27週に伸ばしたドレイク。これにより、2004年のアッシャーの記録にあと1週と迫りました。また米ビルボード60年の歴史における首位獲得週数ではアッシャーと並ぶ47週となり、マライア・キャリー、リアーナ、ビートルズボーイズIIメンに次ぐ歴代5位タイに。ボーイズIIメンにはあと3週と迫っています。

新たなトップ10入りを果たしたのが、カリード&ノーマーニ「Love Lies」(11→9位)。

カリードにとっては、アレッシア・カーラと共にロジックに客演参加した「1-800-273-8255」(2017 3位)に次ぐ2曲目のトップ10入り。また活動休止中のフィフス・ハーモニーのメンバー、ノーマーニにとってはソロで初となるトップ10入り。ラジオエアプレイが好調で前週比7%アップし8820万を獲得、同指標5位につけています。デジタルダウンロードは微減、ストリーミングは前週と変わらずゆえ、今回のトップ10入りでさらにラジオエアプレイを伸ばし、他指標を牽引するかが勝負の鍵と言えるでしょう。

この「Love Lies」は登場から28週目にしてトップ10入り。過去28週以上かけてトップ10入りしたのはこれが10曲目であり、デュエットに絞ると過去最長の遅さとなります。これまでの記録はビリー・プレストンとシリータによる「With You I'm Born Again」(1979 最高4位)の19週。「Love Lies」はどこまで上がってくるか、注目です。

 

もうすぐトップ10…米ビルボードは別ページで取り上げています。

同日付アルバムチャートを制したBTSが、ニッキー・ミナージュを迎えた「Idol」が11位に初登場。トップ10入りは逃しましたが、100位内でみると4曲目のエントリーを果たしたことに。

上記は単独バージョンであり、ニッキー・ミナージュ客演版はアルバムのダウンロード版ボーナストラック(この客演参加版が単独版より数値を稼いでいるため、こちらがメインで扱われることに)。BTSは初登場で最高10位を獲得した「Fake Love」に次ぐ高位置を獲得し、K-Pop全体で見ても2番目の高ランクとなっています。

「Idol」はデジタルダウンロードで同指標首位(43000)、ストリーミングは2440万で同11位を獲得。「Fake Love」初登場時はデジタルダウンロード29000、ストリーミング2740万となっており前作よりデジタルダウンロードが伸びてはいるものの、「Idol」がCDでは手に入れられないゆえに伸びたという可能性もあり、単純に前作以上とは言えないかもしれません。アルバムチャート同様、2週目にどこまでとどまっているか、もしくは数値を伸ばすかに注目しましょう。