米ビルボードソングスチャートを定点観測。
現地時間の10月30日月曜に発表された、11月11日付最新チャート。ポスト・マローン feat. 21サヴェージ「Rockstar」が3週目の首位を獲得、2曲が新たにトップ10入りを果たしました。
記事は下記に。
.@PostMalone's "Rockstar," feat @21Savage, rules for a third week at No. 1 on the #Hot100 https://t.co/zmEWzwBC8u pic.twitter.com/VhN2xJ7XHc
— billboard (@billboard) 2017年10月30日
そしてトップ10はこちら。
トップ5は先週と変わらず、なのですが1位と2位の差は大きく。
1位 「Rockstar」
・デジタルダウンロード 52000(同指標4位 前週比4%ダウン)
・ストリーミング 5300万(同指標1位 前週比2%ダウン)
・ラジオエアプレイ 5600万(同指標19位 前週比16%アップ)
2位 カーディ・B「Bodak Yellow (Money Moves)」
・デジタルダウンロード 33000(同指標8位 前週比11%ダウン)
・ストリーミング 3860万(同指標2位 前週比8%ダウン)
・ラジオエアプレイ 7100万(同指標11位 前週比3%ダウン)
「Rockstar」に対し「Bodak Yellow...」はラジオエアプレイで唯一勝っていたもののその差が一気に縮まっています。「Rockstar」が断トツに近い状況で首位をキープしてはいますが、デジタル2指標が落ちているため今後の首位固めはラジオエアプレイにかかっているといえそうです。
今週新たにトップ10入りしたのは2曲。
・ カミラ・カベロ feat. ヤング・サグ「Havana」(20→7位)
6分42秒という長尺のビデオ(早々に不倫発覚という展開がベタではありますが)が今月24日に公開されたことでストリーミングが前週比38%も上昇、同指標で8位にランクイン。これに牽引されてかデジタルダウンロードは前週比20%、ラジオエアプレイも同28%の大幅アップを果たし、元フィフス・ハーモニーのカミラにとって、ソロではマシン・ガン・ケリーとの「Bad Things」で4位を記録して以来2曲目(主演曲では初)のトップ10入りとなりました。またヤング・サグにとっては2014年に初めてランクインして以来初のトップ10入りに。ちなみに曲名である”Havana”はキューバの首都ですが、今年都市名が付いた曲でトップ10入りしたものは、ザ・チェインスモーカーズ「Paris (パリ)」(6位)、ドレイク「Portland (ポートランド)」(9位)、マイリー・サイラス「Malibu (マリブ)」(10位)に続き「Havana」が4曲目。都市名ブームでもあるのでしょうか?
・エド・シーラン「Perfect」(18→10位)
デジタルダウンロードが前週比7%、ラジオエアプレイが同16%、ストリーミングが同14%、こちらも全指標で上昇。エドにとってはアルバム『÷ (Divide)』から「Shape Of You」(1位)、「Castle On The Hill」(6位)に続く3曲目のトップ10入りを果たしています。さらにこの曲をエドと共作した彼の兄、マシューにとってはこの曲で初のトップ10入りを果たしたことに。
ストリーミングは「Rockstar」、ラジオエアプレイではポルトガル・ザ・マン「Feel It Still」(総合4位)がそれぞれ首位を獲得していますが、デジタルダウンロードで1位に立ったのはこの曲。
.@TaylorSwift13 ties Rihanna for the most Digital Song Sales No. 1s with the debut of "Gorgeous" https://t.co/CwU9EVIE7B pic.twitter.com/z1JlWvfYtb
— billboard (@billboard) 2017年10月30日
テイラー・スウィフト「Gorgeous」は68000を売り上げ同指標トップに。これがテイラーにとって14曲目のトップ獲得、初登場での首位獲得となると13曲目となり、共にリアーナに並びました。
しかし「Gorgeous」の総合での順位は13位。ストリーミング等の低さもさることながら、デジタルダウンロードの初週売上においても、「Look What You Made Me Do」の353000、「...Ready For It?」の135000(いずれもアルバム『Reputation』(11月発売)収録)には遠く及びません(アルバム待ちによる買い控えの可能性もありますが)。次週のチャートでは「...Ready For It?」が、ミュージックビデオ公開に伴うストリーミングの上昇により再浮上すると予想されるものの、さすがのテイラーにも勢いに陰りが?といったところ。とはいえアルバムから3曲以上デジタルダウンロードで1位を輩出したのはドレイク『Views』(2015)以来ですし、今回の「Gorgeous」が39曲目のトップ20入りという記録達成は、さすがテイラーといったところです。