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旧ブログ名:face it。音楽チャートアナライザーとして、ビルボードジャパンや米ビルボードのソングチャートなどを紹介します。

米シングルチャート、ザ・チェインスモーカーズが4週連続首位獲得

ビルボードシングルチャートを定点観測。 日本時間の火曜早朝に発表された、9月24日付最新チャート。ザ・チェインスモーカーズ feat. ホールジー「Closer」が4週連続で首位に立ち、またチャーリー・プース feat. セレーナ・ゴメス「We Don't Talk Anymore」が新たにトップ10入りを果たしました。最新チャートについての詳細は下記をご参照ください(トップ10カウントダウン動画もあります)。

 

先週のチャートでは、8月末開催のMTV Video Music Awards(以下VMA)でパフォーマンスした影響により「Closer」が各指標を大幅に伸ばしていましたが、今週もポイントを維持していることに驚きました。デジタルダウンロードは4%ダウンにとどまり、ストリーミングは10%、ラジオエアプレイは16%それぞれ上昇。特にストリーミングの週間4000万回超え再生は、バウアー「Harlem Shake」(2013)、アデル「Hello」(2015)、リアーナ feat. ドレイク「Work」(2016)、デザイナー「Panda」(2016)に次ぐ5曲目の快挙となりました。

 

今週9位に浮上したリアーナ「Needed Me」は今週、ホットR&B/ヒップホップソングスチャートで首位に到達しました。18週もの長い間君臨し続けたドレイク feat. ウィズキッド&カイラ「One Dance」から奪取したわけですが、その「One Dance」は今週総合チャートでも2ランクダウンしトップ10圏外へ陥落(11位)。先週まで51週連続で総合チャートトップ10圏内に居続けたドレイクですが遂にその記録が終了ました。51週連続というのは歴代2位の記録ですが、トップはケイティ・ペリーの69週。ケイティの場合は全て主演作品での記録ゆえ、いかにケイティ・ペリーが凄かったのかがわかると思います。

 

今週2ランクアップして10位に到達した「We Don't Talk Anymore」で、チャーリー・プースは自身2曲目、主演曲では初となるトップ10入りを果たしました。これまでのトップ10入りはウィズ・カリファの客演名義による12週1位獲得曲「See You Again」。一方でセレーナ・ゴメスは6曲目となるトップ10ヒットですが、逆に客演曲でははじめてとなります。

 

トップ10圏外では、アリアナ・グランデが「Into You」で15位、ニッキー・ミナージュとの「Side To Side」で18位と2曲同時トップ20入り。また今週4位にショーン・ポールとの「Cheap Thrills」がランクインしたシーアは、ケンドリック・ラマーを迎えた「The Greatest」が52位に初登場。客演なしバージョンは先日のアップル新製品イベントの最後に披露されています(ちなみにそのTwitterでの実況で"きゃりーぱみゅぱみゅっぽい"と言われていたのがそのシーアです)。

アップルイベントでの映像はこちら。舞台のバックで流れるビデオは客演なしバージョンのミュージックビデオで、先日発生した米ゲイクラブ銃乱射事件を追悼する意味を込めて制作されたもの。涙が虹色なのは、虹がLGBTの象徴色(多様性を示す意味)であるため。

 

さて来週は、レディー・ガガの新曲がランクインする模様。そしてどうやら今週末、リアーナとの「This Is What You Came For」がヒット中のカルヴィン・ハリスがニューアルバムをリリースするらしいのです。日本時間の今日未明にカルヴィンが放った意味深なツイートが気になりますが、仮にアルバムが発売されれば、再来週のチャートで「This...」が再度勢いづくのではないかとみています。