イマオト - 今の音楽を追うブログ -

旧ブログ名:face it。音楽チャートアナライザーとして、ビルボードジャパンや米ビルボードのソングチャートなどを紹介します。

報道に宿る煽動や無責任さを肝に銘じないといけない

ちょっと強い表現になりましたが、自戒を込めて。

 

実は今日、ジャニーズ事務所へのとある”懇願”を書こうとしていて昨夜就寝したのですが、起きたらこのような記事が。SNSでも混乱している人々の様子が見て取れます。

しかし、他の記事(エントリー執筆段階においてWeb上には出てきませんが)では、たとえばスポーツニッポンでは”分裂危機”という表現にとどまっています。

 

この日刊スポーツの記事、個人的にはいわゆる煽りおよび飛ばし記事だと思っています。それは以下の点において。

・表題の”!”→普段のニュースでは使われない表現を用い煽動を演出

・文面の『分かった』→事務所から正式に発表されたわけではなく、穿った見方を覚悟で書くならば”(自発的に)知ってしまった”かのような立場を演出。”(匿名の)関係者の話によると…”と同様、責任の所在を濁している

こうやって扇動され、真意を知りたいという方が記事にアクセスしたり購入することで、日刊スポーツのアクセス上昇/部数増に繋がるのです。仮にこの記事が、その数値の上昇を第一義として掲載されたならばと考えると、激しい違和感を覚えます。

また、先に”スポーツニッポンでは分裂危機という表現にとどまっています”と書きましたが、一面を見ると”分裂”と大きく書いてある中に果てしなく小さな文字で”危機”と書かれています。こういう表現もまた、煽動のひとつではないでしょうか。

 

 

火のないところに煙は立たぬとは言います。よって真意は当事者が口にしない限り判りません。しかしながら、少しでも火が上がったという認識があるならば、発し手はきちんとした取材を行うのが大前提ではないでしょうか。最近ではネットの反応を記事に織り込むものも多いですが、字数稼ぎの感は否めず、また勝手に拝借する姿勢に取材力の低下を感じ、憂いています。

無論、この手の発し手が増えていること、そして発し手の文章表現における煽動や(万一訴訟を起こされた際に言い訳出来るような)責任逃れ感を、受け手はきちんと認識し、冷静にならないといけないでしょう。発し手の最終目標は、極端に言えば質ではなく量(アクセス数/部数の増加)であり、受け手の混乱は発し手の術中に見事にはまっていることの表れなのです。混乱せず、そして報道が事実ではないことが判明したならばその発し手は信じずアクセスや購入をしないようにすれば、発し手に灸を据えることが出来るものと考えます。

 

とにかく、当事者の発表を待ちましょう。