イマオト - 今の音楽を追うブログ -

旧ブログ名:face it。音楽チャートアナライザーとして、ビルボードジャパンや米ビルボードのソングチャートなどを紹介します。

クレマチスよ

クレマチスが好きです。

 

花が好きな母親が、近所の庭に咲く八重のクレマチスが気になったとのことで、数年前の母の日に苗を贈ったことがきっかけとなり数種類のクレマチスが我が家の庭に。残念ながら青森県でもとりわけ冬寒く豪雪地帯でもある我が地元、1種はもう芽が出ることはないのですが、他は徐々に花を咲かせ、大きな花が咲き誇りました。

https://www.instagram.com/p/BWDwuphH-Uo/

https://www.instagram.com/p/BWHtldZngNr/

本当はもっともっと八重のクレマチスもあるので(画像検索すると、その花の立派さに驚かされます)、いつかまた母親に贈ろうと思います。

 

クレマチス”、その花の名を知ったのは畠山美由紀さんのアルバム『リフレクション』(2006)に収められた「クレマチスよ」がきっかけ。花に負けず、美しい曲ですので是非。

(Apple MusicがなかったのでStoreのほうを。動画もあったのでこっそりと紹介させていただきます。)

花の名を冠した美しい曲は他にも。曲きっかけで花を知るというのはなんだか素敵ですね。

【Diggin'】どの「サマーヌード」がお好き?(再掲版)

今週リリースされた作品の中からひとつをピックアップ、より広くより深く掘り下げていこうというのが【Diggin'】です。今回は復活第2回。

 

今週、渡辺美里さんの新曲「ボクはここに」がシングルリリースされました。曲を提供したのが真心ブラザーズ桜井秀俊さん。美里さんはこの曲に出会ったとき、『「夏が来た!」の主人公のアナザーストーリーのような曲』だと思ったそう。1990年前後に彼女の音楽に特に深く浸っていた自分には気になるところだったりします。

そしてなにより、桜井秀俊さんが手がけた夏ソングといえば真心ブラザーズの「サマーヌード」ではないでしょうか(作詞はYO-KINGさんとの共作)。以前この曲が山下智久さんにカバーされたタイミングでオリジナルとカバーを取り上げたところ、今もたくさんのアクセスをいただいています(本当にありがとうございます)。この4年で動画の削除等もありますので、ここで今一度、どの"サマーヌード"がお好き?(2013年7月1日付)をブラッシュアップし、以下に編集の上、再掲させていただきます。

 

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連続ドラマ『SUMMER NUDE』(フジテレビ系 毎週月曜21時)で、主人公を演じる山下智久さんが主題歌も手がけ、しかも真心ブラザーズの名曲「サマーヌード」をカヴァー(「SUMMER NUDE '13」)…ドラマタイトルも主題歌もド直球で挑んできました。キーはオリジナルより低いので歌いやすく、それでいてオリジナルのアレンジを強く踏襲して心地よいこのバージョン、オリコンセールスチャートで1位を記録しました。アレンジはCHOKKAKU氏と、そしてあのOKAMOTO'Sが担当しています。山下智久「SUMMER NUDE '13」(シングル『SUMMER NUDE '13』(2013)収録)の動画はこちらに。

 

そのオリジナルはこちら。

真心ブラザーズサマーヌード」(シングル『サマーヌード』(1995)収録)

先述したドラマ主題歌が判明したタイミングで、ドラマ開始直前に公式動画が公開されました。

 

真心ブラザーズ「ENDLESS SUMMER NUDE」(シングル『ENDLESS SUMMER NUDE』(1997)収録)

セルフカヴァー版のアレンジもCHOKKAKU氏。ベストアルバム『GOODDEST』(2009)にはこちらのセルフカヴァー版のみ収録されています。

 

真心ブラザーズ「ENDLESS SUMMER NUDE (Tomita Lab. Remix)」(アルバム『真心COVERS』(2004)、シングル『紺色』(2005)収録)

Apple Musicは下記に。

リミックス版はもはや完全なる冨田ラボワールド。とりわけ2番サビ後の展開は、そうくるだろうこと分かっていながら抗えません。多幸感が味わえます。

 

土岐麻子サマーヌード」(アルバム『Summerin'』(2008)収録)

愛らしい声もこの曲には似合うのです。この夏ソングアルバムには未収録ですが、ケツメイシのカヴァー、「夏の思い出」(アルバム『WEEKEND SHUFFLE』(2006)収録)もお勧め。

 

・bird「サマーヌード」(アルバム『MY LOVE』(2008)収録)

アルバムからの先行シングルとして選ばれたのがこの曲。アコースティックなダンスサウンドは彼女の真骨頂。KinKi Kidsジェットコースター・ロマンス」のカヴァーも素敵ですし、MONDO GROSSO復帰作『何度でも新しく生まれる』(2017)の冒頭を飾る「TIME」における大沢伸一さんとの邂逅もまた見事でした。

 

クラムボンサマーヌード」(アルバム『LOVER ALBUM』(2006)収録)

 (動画はライヴヴァージョン)

カバーには原曲のアレンジを踏襲する場合と自分たち流に崩す方法とにわかれますが、クラムボンの場合は絶対的に後者。そして彼ら独特の解釈は流石です。しかもアルバムではこの曲の前に「波よせて」(オリジナルはSmall Circle of Friends)を配していて、流れで聴くととりわけ心地良いのです。

 

・夢みるアドレセンス「サマーヌード・アドレセンス」(シングル『サマーヌード・アドレセンス』(2015)収録)

アイドルが「サマーヌード」をサンプリングというのは意外な気がします(がよくよく考えたら山下智久さんもアイドルですね)。そしてこの曲のプロモーションではとにかく明るい安村さんを起用…夏といえば安村さんの裸という発想は、今年Da-iCEがリリースした「トニカクHEY」でもそうでした

 

 

その他、Wikipediaによると真心ブラザーズのメンバーのひとり、桜井秀俊さんが"桜井秀俊&パイオニア・コンボ"名義でカヴァー、なんとクリスマスアルバム『MAXIMUM X'MAS』(1996)に収録という変化球も。音源が手元にないのでどんな音なのか気になるところです。

 

 

個人的には、どんなアレンジどんな歌唱でも心地よさは変わらないし、またそれぞれの良さがあるなあと実感。名曲が歌い継がれる理由が解る気がします。

番組審議委員も批判的だった『ヒルモット』の改善案を自分なりに考える

エフエム青森には番組モニター制度がない(厳密には過去存在していた)ということは、以前からこのブログで幾度となく指摘しています。その代替として?エフエム青森が毎月行い、その内容が開示されている番組審議会もちょっと甘口ではないか…と記載したことがあるのですが、この春からはじまった『ヒルモット』(月-金曜 11時30分)についての番組審議会の意見は非常に厳しいもので、大変驚きました。

第303回FM青森番組審議会

エフエム青森・第303回番組審議会は、5月23日(火)午前11時から青森市のホテル青森で開催 (中略) 5月5日(金)に放送した「ヒルモット」の合評を行った。

合評では委員から

『情報番組とうたっているのであれば、もう少し具体的な情報を伝えるべき。全体的に浅い印象しか感じなかった』

気象予報士の吉田さんを起用するのであれば、もっと天気に特化した番組内容でもいいのではないか?』

『自社プログラムがお昼に放送されることはいいことだと思うし、今後に期待したい』

『内容をもう少し掘り下げて、どんなところに「カルチャーショック」を受けたのか?より具体的に話していけば、リスナーがもう少し関心をもつのではないか?』

『久しぶりのお昼の生放送ということで期待していたが、内容盛り沢山で、CMとお得なお知らせとイベント情報が次々と放送され、どれがこの番組の核となるのか?がわからなかった。気象予報士の方が出演しているのあれば、もう少し、気象に関する話を聴きたかった』

『金曜日のお昼前に放送する番組ということを考えると世間の雰囲気に調和していると思う。他の審議委員からの意見もあったが、私も内容が浅いと思う。番組として聴かせる部分がどこなのか?「柱」を明確に示した方がいいと思う。番組の「柱」があれば、あとは雑然としていてもいいのではないか?』

『もう少し、番組に重みを持たせた方がいいと思う。「気象」や「食」をテーマに放送するのであれば、もっと掘り下げた内容にするべき。「核」なる番組内容があれば、あとは軽い感じの内容に終始しても問題はないと思う』

などの意見が出された。

エフエム青森 - 番組審議委員会バックナンバー/2017より。見易さのため、一部改行しています。

ヒルモット』は3名のDJが月曜、火曜と水曜、および木曜と金曜をそれぞれ担当しており(金曜はDJに加え気象予報士も参加)、全曜日を聴取の上での比較もお願いしたかったと思いつつ、しかしながら踏み込んだ内容となっていますね。

 

実はこの内容を知ってから間もなく、自分も昨日6月30日放送、審議会が取り上げた日同様の金曜版『ヒルモット』を聴きました。審議会が取り上げた日のものではないため単純比較は出来ませんが、気になるところが非常に多かったのです。なのでそれらを書き連ねてみます。

この日の放送は、radikoタイムフリー機能で明日まで聴くことが可能です。こちらをチェックしてみてください。

 

 

まずは”核”について。この日の放送では、県内5番目の"OMOTENASHIご当地グルメ"の紹介を、『産地直送旅番組 "津軽へ行こう!"』(土曜11時30分)のDJ陣が現地から中継とのことでしたが、完成披露等の直前だったために味の紹介はありませんでした。それらは7月8日放送の特別番組(午前11時)でOAとのことなのでそちらを聴けばいいとして、せめてプロデューサーで仕掛け人であるヒロ中田さんのインタビューがあればと感じた次第。二人の声だけで丁々発止のやり取りがなされるよりも、現地にいる当事者の声を(それが事前収録でもいいから)流したほうがよりリアルに伝わってくると思うんですよね。その点で若干物足りなさを感じました。ご当地グルメについては下記等をご参照ください。

その現地の声等を交えれば尺は長めでもよかったのかもしれません。が、番組では尺を確保するためか、冒頭の曲を"あり得ない位置でフェードアウト"しており、そのやり方には戸惑ってしまいました。

流れたのは秦基博「Girl」。タイアップ曲であり、先月リリースのベストアルバムに収められたことでシングル化されたナンバー。曲のぞんざいな扱いについては、同じ番組で前にもみられましたが…。

今回は(この動画において)1分44秒あたりでフェードアウトしたのです。1番の前にイントロが来る曲ならば、最悪の場合1番サビをフルで流してから曲を落とさないとワンハーフ(1番とサビ)かからないわけで、せっかく心を込めて作った曲が投げやりに扱われているように思えてなりません。しかもベストアルバムの売上動向等を踏まえれば、今多くの方が耳にする(さらには以前CMソングとして大量OAされた)曲であり、聴き馴染みある分がっかりした方は多かったはず。以前同問題を指摘した際は水曜日で今回は曜日が異なるゆえディレクターも異なる可能性があるのですが、だとすれば尚の事、ディレクターに関係なく曲をピークで下げていいというのが番組の通底にあるのかもしれず、余計に残念に思います(考え過ぎかもしれませんが)。是非とも、”ベストな落としどころ”について、リスナー目線に立って(立ち返って)学んでほしいと強く思うのです。

 

そして、この日の番組中盤で流れたインフォメーションコーナーにも違和感が。番組内で流れる2つのCMこそ"核"なのではないかと錯覚するくらい…なんというか、"びくともしない"んですよね。

インフォメーションコーナーでは毎回必ず、青森市の提携駐車場(スポンサーでしょうか?)の空き情報と、ほぼ毎回様々な中古車販売会社の情報が流れます。しかしながらそれらの"有益性"が低いように思うのです。

駐車場の空き情報においては、県域放送局で青森市に特化した情報を流すという問題もありますが、毎日空き台数が発表されたところでその駐車場以外にも駐車場は数多あり、リスナーが敢えてその駐車場を選ぼうとはあまり思わない気がします。またそもそも、"空きがあるから駐車しに行こう"という動機を抱く方はどれだけいるでしょう、"行ったら空きがあった"くらいの認識でしか無い気がするのです。その駐車場情報に毎回1分半近い時間を割くならば特集に回したほうが好いと思うのですが、スポンサーとの契約は民放の命であることから、ならば情報の有益性を高めるのは如何かと。たとえば週1回程度で、駐車場近辺の店のお得なランチ情報を紹介し、そこに行くには提携駐車場の○番出口からが近いですよとか、駐車料金の特別割引もありますよという感じで、他の有益情報と組み合わせれば、提携駐車場情報を聴くことにリスナーは意味を見出すはずです。

また中古車販売会社において、その会社にもよるのですが、この日取り扱われた会社は最も引っかかるところでした。これは同じインフォメーションを流すRABラジオでも散見されるのですが、とりわけ会社スタッフがラジオに登場して原稿を読む際の、フリーダイヤルにおける"7(なな)"の発音が"な゛な゛"という極度な鼻濁音に聴こえてしまい、受け手にとっては不快感すら抱きかねないのです(逆に言えばそれで覚えてしまったという面は否めないのですが)。エフエム青森においては尚の事、そのフリーダイヤル紹介の際にBGMを落とし、よりその不快感を助長させているのが疑問なのです。この演出は、スポンサーの意向を過度に配慮して原稿通りにやらないといけない、スポンサーを引き立てることに必死になる局側の姿勢の表れなのでしょう。しかしそういう過剰な姿勢は、リスナーからすればまたかと思われているのでは?と危惧してしまいます。

原稿の存在が透けて見える言葉達には血が通っているように聴こえず、そのぬくもりの弱さ(無さ)が言葉の魅力を損なわせるのではと考えると、もの凄く勿体無いなあと思うのです。

ジャパネットたかたラジオショッピングを踏まえた、ラジオ"原稿レス"化の願い(2013年7月4日付)より

これらインフォメーションに多大な時間を割いてしまうため、時間的な意味でも、そしてインパクトを奪われるという点においても、番組の"核"が分かりにくくなっていると思うのです。

 

 

ヒルモット』の30分という枠は実質28分と終了後1分20秒の英語教材のCM挿入で構成されています。この日の流れは【オープニング→曲(先述したような落としどころの悪さ)→CM明けで特集→CM明け、番組中盤(11時43分30秒頃)からインフォメーション→11時49分後半から天気予報(気象予報士との掛け合い)→メッセージ紹介、エンディング】となっているのですが、短い時間に沢山の情報が詰め込まれている印象があり、バタバタしている感は拭えませんし、せっかく気象予報士の方がいらしているのに天気に関する掛け合いが短いのは勿体無い気がします。そして”グッドミュージックを”と冒頭で触れながら1曲のみ、しかも聴き心地の悪さを残すというのは、良質な音楽番組とは言えない...とも思ってしまうのです。

スポンサーを外すことは民放局としては致命傷になりますのでそこは先述したようなブラッシュアップを施し継続を図る、またはもう少し柔らかな演出にとどめるようにするか、もしくはいっそのこと特集も排し"盛大なインフォマーシャル番組"として機能させるのも、極端ではありますが吉かもしれません。後者の場合、平日夕方の『ラジmott!』17時台前半のインフォマーシャルを昼帯に回せば、夕方枠を音楽番組として機能させることにもつながるでしょう。インフォマーシャル番組に特化したならば、たとえばランチ情報(と、先述した駐車場情報へのリンク)を流すことなども自然な感じに聴こえるでしょう。どうしても曲をかけたいならばせめて2番までは流すこと、そして曲を流すのならば、それもリクエストを受け付けていないのならば、イントロ乗せやどのタイミングで落としていくかをきちんと前もって確認することはラジオ人としての義務と断言します。

 

 

と、かなり強い感じで指摘させていただいた、且つ長文で回りくどくなりましたが、元来平日帯のローカル枠生放送が1つしかなかったところにもう1番組を用意したこと自体は局にとって好転だと感じているので、番組全体をブラッシュアップし継続してほしいという気持ちのほうが圧倒的に強いです。

radiko”番組平均シェア”の公表を願う

最近になって、ラジオの聴取率調査に関する問題と改善案に関するエントリーへのアクセスが伸びています。

どのエントリーにアクセスが集まっているのかがリアルタイムで分かるのはデジタルならではの良さですね。なぜ伸びているのか、その理由は判りかねるのですが。

 

さて、ラジオそしてデジタルといえば真っ先に浮かぶもののひとつがradiko。そのradikoに関してちょっと驚いたことがあります。先日の東京都議会議員選挙に関しての発表。

放送終了から1時間43分後に作成されたリンク先ページによれば、『1都6県のラジオ局の中で、ストリームでの番組平均シェア「19.792%」をマーク』とあります。今回の記載内容から言えることは、【radikoへのアクセスに関する情報を、放送局が(ほぼ)リアルタイムで把握出来ている】ということではないかと。

これで思ったのは、現行の、アナログ方式(どうやら"(物質的な意味での)黒革の手帖"に書いてもらう方法)で調査し、結果公表までに1ヶ月かかってしまう聴取率調査の補完資料として、radikoのリアルタイムでの番組平均シェアを公表してもいいのでは?ということ。特にTwitterでは、たとえばTBSラジオの各番組等、様々なラジオ番組のハッシュタグがトレンド入りしていることを踏まえれば、ネット(SNS)とラジオとの親和性は明らか。radikoの番組平均シェアを公表することでネット上で人気の(親和性の高い)番組や局が判ることは勿論のこと、ラジオ業界自体が情報開示に積極的であり"開かれた業界"だということを訴求出来る、いい機会だと思うのです。さらには現行調査方法における全体聴取率の低下傾向をみて”ラジオは斜陽(産業)だ”と捉える人の意識も変えることが出来るでしょう。

昨今、ラジオ全体の聴取率は元気がない。2017年2月の聴取率は、5.6%と過去最低記録にほぼ等しい寂しい数字となった。ただし、数字だけで語るのはいささか気が早い。現代ではその“聴き方“が大きく変化しているのだ。

 

星野も受賞スピーチで話していた「ラジコ(radiko)」は、インターネットを介してラジオが聴けるサービス。ラジオの機材がなくても、パソコンやスマホがあれば簡単に視聴できる。特筆すべきは、ラジコの「タイムフリー」機能。過去1週間内に放送された番組を無料で聴くことができるため、聞き逃した番組もキャッチアップできる。

 

同じくインターネット経由の配信サービス「ポッドキャスト」でも、お気に入りの番組をダウンロードして好きな時間に繰り返し視聴することができる。

 

これらのラジオを取り巻く新しいサービスの始まりが、聴取率だけではラジオの影響を語れない理由だ。

ラジオ聴取率過去最低水準も聴き方変化で「自由に聴く時代」 - BLOGOS(6月19日付)より

radikoの番組平均シェアの公表により、引用した記事の内容に説得力を帯びさせることが可能となるはずです。

 

無論ラジオの聴き方は様々ですし、特に年配リスナーの場合はラジオを(通信ではなく)放送で聴くことが考えられますので、radikoの番組平均シェア公表案は聴取率調査の代替ではなくあくまで補完資料的な意味合いとしてのものです。ただしタイムシフト機能を用いて聴いた人の数を含めた"総合聴取率"については、テレビ業界に先を越されていることもあり早急に実施してほしいと思います。

 

ちなみにこの提案を思いついたきっかけは他にも。

以前、国会中継対策をメインとする、”NHKラジオ第三”設立の勧め(6月23日付)でも引用したこちらのツイートにあるように、NHKradikoに実験的ながら参加するとのこと。実験開始となれば、首都圏に関してはコミュニティFMを除くFM・AM全局が参加するということになるため、radikoの番組平均シェア公表案はこのタイミングで始めてほしいというのが個人的な願いです。

米ソングスチャート、アルバムチャート初登場組が伸びを示す

ビルボードソングスチャートを定点観測。

現地時間の7月3日月曜(日本時間の火曜早朝)に発表された、7月15日付最新チャート。ルイス・フォンシ&ダディー・ヤンキー feat. ジャスティン・ビーバー「Despacito」が8週目の首位を獲得。イマジン・ドラゴンズ「Believer」が6位に上昇し、自身3曲目となるトップ10入りを果たしました。

記事は下記に。

そしてトップ10はこちら。

それにしても「Despacito」の強さたるや。デジタルダウンロードは前週比1%減ながら未だ136000という高水準、ストリーミングは前週比6%減でしたがラジオエアプレイが同7%増の1億4300万回を記録。ラジオエアプレイ指標1位のブルーノ・マーズ「That's What I Like」(総合4位)との差を400万回にまで詰めてきました。

 

注目すべきはDJキャレドの強さ。前週初登場で4位にランクインした、リアーナとブライソン・ティラーを客演に迎えた「Wild Thoughts」が1ランクアップしてトップ3入りを果たし、DJキャレドはトップ3に2曲を送り込む形に(2位にはジャスティン・ビーバー等を招いた「I'm The One」が)。トップ3内に2曲同時にランクインした歌手が2組(ジャスティン・ビーバー、DJキャレド)というのは、1958年8月4日付以降のチャートの歴史上はじめてとのこと。DJキャレドはアルバム『Grateful』を6月23日にリリースし、7月15日付総合アルバムチャートで初登場1位発進。その効果がソングスチャートにも表れた格好です。

 

そのアルバムチャートでDJキャレドに阻まれ2位発進となったのがイマジン・ドラゴンズ『Evolve』。ユニット数(アルバムセールスに加え、単曲ダウンロード、およびストリーミング分をアルバムセールスに換算したものを含めた総合的な数値)ではわずか2000という僅差。しかしアルバムセールスのみでみると、『Evolve』は『Grateful』の2倍以上を売り上げています。そこからの先行曲、「Believer」が前週の11位から6位にジャンプアップを果たしました。

アルバムチャート初登場の影響でしょうか、デジタルダウンロードでは68000を記録し同指標で2位に。これがチャートを牽引しているように思います。イマジン・ドラゴンズにとっては「Radioactive」(最高3位)、「Demons」(同6位 共に2013)以来3曲目となるトップ10入り。実はロックナンバーとしても今年初の総合チャートトップ10入りとなりました(ここでのロックナンバーとは、ロックソングスチャートにランクインした曲を指します)。一方でロックバンドながら近年はポップやダンスという側面の強いコールドプレイが、ザ・チェインスモーカーズと共演した「Something Just Like This」は今週遂に崖っぷちの10位。ザ・チェインスモーカーズにとっては今週で61週連続のトップ10入りとなるのですが、ケイティ・ペリーの記録に並ぶにはあと8週かかることから、ケイティ超えは厳しいかもしれませんね。

J-WAVEチャート、あのバンドの遺伝子を継ぐ2曲が初登場

共に6月21日リリース、そして共に『J-WAVE TOKIO HOT 100』(J-WAVE 日曜13時)最新7月2日付チャートにて初登場。

 

・15位:MAN WITH A MISSIONDog Days

 (EP『Dead End in Tokyo European Edition』収録 デジタルダウンロードのみ)

 

・51位:ねごと「DANCER IN THE HANABIRA」(シングルCD)

 

2曲ともプロデュースはBOOM BOOM SATELLITES中野雅之さん。

おそらくは同時期に制作されていたものと思いますが、同日発表というのは嬉しい偶然というか。カラーの異なる2曲を聴いて、中野氏の才能に唸らされています。BOOM BOOM SATELLITESの不在を痛感しつつ、バンドの遺伝子を、そして意志を継ぐかのような楽曲の登場に拍手を贈りたい気分です。

フジロック目前、出演歌手の”前倒しレンタル解禁”国内盤ピックアップ

7月に入り、本格的な夏フェスの季節がやってきました。そしてそれに合わせたかのように?洋楽国内盤の1年未満での前倒しレンタル解禁もやってきます。とはいえワーナーは2月ユニバーサルは3月、そしてソニーは4月以降その動きはなく、今回取り上げるのは以前から1年以内の解禁を行ってきたレコード会社ではあるのですが。

というわけで、夏フェス、それもフジロック参加歌手に絞り、国内盤がフェス直前にレンタル解禁となる(なった)作品をピックアップ。出来れば購入していただくことに越したことはないのですが、まずは手に取って予習ということで是非。

 

フジロックフェスティバル'17出演】

・ザ・エックス・エックス『I See You』6月28日解禁←1月13日発売

  7月28日(金) GREEN STAGE出演

 

・サンファ『Process』6月28日解禁←2月3日発売

  7月28日(金) RED MARQUEE出演

 

・クラーク『Death Peak』7月19日解禁←4月7日発売

  7月28日(金) PLANET GROOVE出演

 

・サンダーキャット『Drunk』7月19日解禁←2月24日発売

  7月30日(日) FIELD OF HEAVEN出演

サンダーキャットについては以前記載しましたのでよろしければ。

サンダーキャットのステージにマイケル・マクドナルドケニー・ロギンスが来たら最高でしょうね...夢のまた夢ではありますが。

 

 

ザ・エックス・エックスとサンファはレンタル解禁済。フェスに行く方で彼らの名前をどこかで耳にしたことがあるであれば、聴くに越したことはないはずですよ。