現地時間の3月27日月曜に発表された、最新4月1日付米ビルボードソングチャート(集計期間:3月17~23日)。マイリー・サイラス「Flowers」が通算8週目の首位を獲得しました。
.@MileyCyrus' "Flowers" is No. 1 on the #Hot100 for an eighth week! 🌹 https://t.co/1SxzxzfAuq
— billboard (@billboard) 2023年3月27日
マイリー・サイラス「Flowers」はストリーミングが前週比12%ダウンの2470万(同指標4位)、ダウンロードが同26%ダウンの11,000(同指標7位)、ラジオが同1%アップの1億790万(同指標6週目の首位)を記憶しています。アルバム『Endless Summer Vacation』のリード曲である「Flowers」は初登場から6週連続で首位を獲得した後、2週間の2位を経て前週首位に返り咲いています。今週で通算8週目となる首位獲得です。
前週初のトップ10入りを果たしたレマ & セレーナ・ゴメス「Calm Down」は今週も8位をキープ。ラジオは前週比12%アップの4960万を記録し同指標11→9位に上昇したことで、レマにとってはキャリア初となるラジオでのトップ10入りを達成しました。セレーナ・ゴメスにとっては「Come & Get It」(2013年7月 6位)、「The Heart Wants What It Wants」(2015年2月 9位)、「Good For You (feat. エイサップ・ロッキー)」(2015年9月 4位)、「Same Old Love」(2016年1月 3位)、「Hands To Myself」(2016年4月 7位)、カイゴとの「It Ain't Me」(2017年5月 4位)、「Back To You」(2018年10月 5位)、「Lose You To Love Me」(2019年12月 5位)に続き、ラジオ指標において通算9曲目となるトップ10入りを果たしています。そして「Calm Down」は米ビルボードによるU.S.アフロビートソングチャートで通算30週目となる首位に。ほぼ1年前に設立されたこのチャートにおいて、最長首位獲得記録を更新しています。
コイ・リレイ「Players」が12→9位に上昇。ストリーミングは前週比3%アップの1050万、ダウンロードは同5%アップの4,000、ラジオは同11%アップの5850万を記録し、ラジオはトップエアプレイゲイナーを獲得しています。
ボストン生まれ、ニュージャージー州ハッケンサック育ちのコイ・リレイは今月開催された米ビルボードのウーマン・オブ・ザ・イヤー(ウィメン・オブ・ジ・イヤー)で同名の賞を受賞したシザのプレゼンターを務めています。そのコイによる「Players」はキャリア初のトップ10入り作品に。これまでにリル・ダークをフィーチャーした「No More Panties」(2021年3月 26位)、ニッキー・ミナージュとの「Blick Blick!」(2022年4月 37位)が40位以内にランクインしています。
「Players」ではグランドマスター・フラッシュが1982年にホットR&B/ヒップホップソングチャートで4位、総合ソングチャートで62位を記録した「The Message」をサンプリング使用しています。
ベイリー・ジマーマン「Rock And A Hard Place」が11→10位に。ストリーミングは前週比3%アップの1530万、ダウンロードは同9%アップの3,000、ラジオは前週とほぼ同じ3580万を記録し、3曲目の40位以内エントリーにしてキャリア初のトップ10入りを果たしています。
「Rock And A Hard Place」は総合ソングチャート41週目でのトップ10入りを達成。歴代最長記録はグラス・アニマルズ「Heat Waves」の42週(2021年11月に達成)であり、ベイリー・ジマーマンはソロ歌手としての最高記録を樹立しました。なおザック・ブライアン「Something In The Orange」(2023年1月)、ナット・キング・コール「The Christmas Song (Merry Christmas To You)」(2023年1月)およびキャリー・アンダーウッド「Before He Cheats」(2007)が38週で続いています。
「Rock And A Hard Place」はベイリー・ジマーマンにとって2曲目となるカントリーエアプレイチャート制覇作品に。昨年12月に「Fall In Love」が1週首位を獲得しています。ベイリーのカントリーエアプレイチャート制覇における3ヶ月と3週間というスパンは、1998年から11月にかけてのザ・チックス(ディクシー・チックスより改名)による「There's Your Trouble」と「Wide Open Spaces」の3ヶ月以来、およそ4半世紀ぶりとなる短期間での首位獲得となっています。
最新のトップ10はこちら。
The #Hot100 top 10 (chart dated April 1, 2023)
— billboard charts (@billboardcharts) 2023年3月27日
[今週 (前週) 歌手名・曲名]
1位 (1位) マイリー・サイラス「Flowers」
2位 (2位) モーガン・ウォレン「Last Night」
3位 (3位) シザ「Kill Bill」
4位 (5位) メトロ・ブーミン、ザ・ウィークエンド & 21サヴェージ「Creepin'」
5位 (4位) ザ・ウィークエンド & アリアナ・グランデ「Die For You」
6位 (6位) ピンクパンサレス & アイス・スパイス「Boy's A Liar Pt.2」
7位 (7位) テイラー・スウィフト「Anti-Hero」
8位 (8位) レマ & セレーナ・ゴメス「Calm Down」
9位 (12位) コイ・リレイ「Players」
10位 (11位) ベイリー・ジマーマン「Rock And A Hard Place」
12位にはテイラー・スウィフト「All Of the Girls You Loved Before」が初登場。ソングチャート189曲目のエントリーにして、105曲目のトップ40ヒットとなります。
.@taylorswift13's "All of the Girls You Loved Before" debuts at No. 12 on this week's #Hot100.
— billboard charts (@billboardcharts) 2023年3月27日
It's her 189th career entry on the chart, and 105th career top 40 hit.
It's the highest debut on the chart this week.
またBTSのJIMIN(ジミン)による「Set Me Free Pt.2」が30位に初登場。個々の活動としてはTAEYANGとの「Vibe」(2023年1月 76位)に続く2曲目のソングチャート100位以内エントリーを果たしたのみならず、BTSのメンバーによるソロ曲で共演や客演を伴わない作品としては初のトップ40ヒットとなりました。なおBTSメンバーはいずれも、個々の活動においてソングチャート100位以内エントリーを達成しています。
(歌手名はビルボードジャパンの記事に合わせ、全て大文字にて記載しています。)
Jimin's "Set Me Free, Pt. 2" debuts at No. 30 on this week's #Hot100.
— billboard charts (@billboardcharts) 2023年3月27日
It's his second career solo entry on the chart, after "Vibe," with @Realtaeyang, in January (No. 76 peak).
He's now the first member of @BTS_twt to score an unaccompanied solo top 40 hit.
Every member of @BTS_twt's solo songs to chart on the #Hot100:
— billboard charts (@billboardcharts) 2023年3月27日
j-hope (Chicken Noodle Soup, More, Arson, On The Street)
SUGA/Agust D (Daechwita, Girl of My Dreams, That That)
V (Christmas Tree)
Jung Kook (Stay Alive, Left And Right)
JIN (The Astronaut)
RM (Wild Flower)
Jimin…
米ビルボードが一昨年新設したグローバルチャートもチェック。200を超える地域の主要デジタルプラットフォームによるストリーミングとデジタルダウンロードで構成され、歌手のホームページでの販売分を含まないグローバルチャート、4月1日付ではGlobal 200、Global Excl. U.S.共にマイリー・サイラス「Flowers」が通算9週目となる首位を獲得しました。
.@MileyCyrus' "Flowers" rules the #Global200 and Global Excl. U.S. charts for a ninth week. https://t.co/0fZI45BmfY
— billboard (@billboard) 2023年3月27日
The #Global200 top 10 (chart dated April 1, 2023)
— billboard charts (@billboardcharts) 2023年3月27日
The Global Excl. U.S. top 10 (chart dated April 1, 2023)
— billboard charts (@billboardcharts) 2023年3月27日
マイリー・サイラス「Flowers」はGlobal 200においてストリーミングが前週比6%ダウンの9880万、ダウンロードが同22%ダウンの25,000を、Global 200から米の分を除いたGlobal Excl. U.S.ではストリーミングが前週比3%ダウンの7740万、ダウンロードが同18%ダウンの13,000を記録し、双方で通算9週目の首位を獲得しました。
JIMIN「Set Me Free Pt.2」はGlobal 200で8位、Global Excl. U.S.では5位に初登場。Global 200ではストリーミングが5600万、ダウンロードが42,000を、Global Excl. U.S.ではストリーミングが4970万、ダウンロードが27,000を、それぞれ記録しています。
JIMINはBTSのメンバーによるソロ曲として、Global 200、Global Excl. U.S.共に4人目のトップ10入りを記録。またGlobal Excl. U.S.ではジョングクの3曲に続き複数曲でトップ10入りを果たしました。
<BTSメンバーのソロ曲 Global 200におけるトップ10ヒット>
・PSY feat. SUGA「That That」(2022年5月 5位)
・チャーリー・プース feat. ジョングク「Left And Right」(2022年7月 5位)
・JIN「The Astronaut」(2022年11月 10位)
・ジョングク「Dreamers (Music From The FIFA World Cup Qatar 2022)」(2022年12月 9位)
・JIMIN「Set Me Free Pt.2」(2023年4月 8位)
<BTSメンバーのソロ曲 Global Excl. U.S.におけるトップ10ヒット>
・ジョングク「Stay Alive」(2022年2月 8位)
・PSY feat. SUGA「That That」(2022年5月 2位)
・チャーリー・プース feat. ジョングク「Left And Right」(2022年7月 2位)
・JIN「The Astronaut」(2022年11月 6位)
・ジョングク「Dreamers (Music From The FIFA World Cup Qatar 2022)」(2022年12月 4位)
・JIMIN「Vibe」(2023年1月 9位)
・JIMIN「Set Me Free Pt.2」(2023年4月 5位)
JIMINはGlobal 200ではハ・ソンウンとの「With You」が2022年5月に19位、「Vibe」が今年1月に12位を、Global Excl. U.S.では「With You」が2022年5月に14位を獲得しています。
Global 200ではテイラー・スウィフト「All Of The Girls You Loved Before」が10位に初登場。ストリーミング3420万、ダウンロード22,000を記録しています。テイラーにとってはGlobal 200で14曲目となるトップ10入りとなり、2020年9月のチャート開始以来では女性歌手として最多に。なお全体ではドレイクの27曲が最も多い記録となっています。