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オリヴィア・ロドリゴ、アリアナ・グランデ等を抑え連覇達成…1月30日付米ビルボードおよびグローバルソングスチャートをチェック

ビルボードソングスチャート、現地時間の1月25日月曜に発表された最新1月30日付ソングスチャート(Hot 100)。前週初登場で首位を獲得したオリヴィア・ロドリゴ「Drivers License」が連覇を達成しました。

前週、史上48曲目となる首位初登場を成し遂げたオリヴィア・ロドリゴ「Drivers License」。今週はストリーミングが前週比22%ダウンの5970万(同指標1位)、ダウンロードが同27%ダウンの27000(同指標1位)、ラジオエアプレイが同168%アップの2150万(同指標36位)となり、2位以下に大差をつけています。初登場首位獲得曲の連覇は21曲目となりました。

特に好調なのがストリーミングで、初登場から2週連続で5000万を超えたのはカーディ・B feat. メーガン・ザ・スタリオン「WAP」以来となります(2020年8月13日付9300万→8月20日付7220万)。

 

2位にはそのメーガン・ザ・スタリオンが、ドージャ・キャット共々客演参加したアリアナ・グランデ「34+35」。1月15日に客演追加リミックスを発表したことで、同作(のオリジナルバージョン)が収録された『Positions』がアルバムチャートで初登場首位を獲得した際にマークした8位を上回り、最高位を更新しました。「34+35」はストリーミングが前週比83%アップの2420万(同指標2位)、ダウンロードが同313%アップの8000(同指標8位)、ラジオエアプレイが同21%アップの4550万(同指標10位)となっています。

アリアナ・グランデにとっては18曲目となるトップ10入りとなった「34+35」。フィーチャーされたドージャ・キャットにとっては、ニッキー・ミナージュを客演に迎え昨年5月16日付でチャートを制した「Say So」に次ぐ2曲目の、メーガン・ザ・スタリオンにとってはビヨンセが参加したことで昨年5月30日付で首位に立った「Savage」および先述した「WAP」に次ぐ3曲目のトップ10ヒットとなります。

「34+35」の客演有バージョンでのトップ10入りにより、アリアナ・グランデにとって(自身を含む)3名の女性によるソングスチャートランクインは4曲目となりました(ジェシー・Jおよびニッキー・ミナージュとの「Bang Bang」(2014年10月 3位)、マイリー・サイラスおよびラナ・デル・レイとの「Don't Call Me Angel」(2019年9月 13位)、およびマライア・キャリージェニファー・ハドソン共々招かれた「Oh, Santa!」(2020年12月 76位)に次ぐ)。なお、3名(3組)以上の女性歌手による曲で「34+35」の直前に2位を獲得したのは、クリスティーナ・アギレラリル・キム、マイヤ & ピンクによる「Lady Marmalade」でした(2001年6月に5週首位を獲得した後、同年7月に2位を記録)。

 

最新のトップ10はこちら。

[今週 (前週) 歌手名・曲名]

1位 (1位) オリヴィア・ロドリゴ「Drivers License」

2位 (11位) アリアナ・グランデ feat. ドージャ・キャット & メーガン・ザ・スタリオン「34+35」

3位 (2位) 24Kゴールデン feat. イアン・ディオール「Mood」

4位 (4位) ザ・ウィークエンド「Blinding Lights」

5位 (3位) アリアナ・グランデ「Positions」

6位 (6位) デュア・リパ feat. ダベイビー「Levitating」

7位 (5位) クリス・ブラウン feat. ヤング・サグ「Go Crazy」

8位 (7位) ジャスティン・ビーバー feat. チャンス・ザ・ラッパー「Holy」

9位 (8位) AJR「Bang!」

10位 (10位) シザ「Good Days

ラジオエアプレイは引き続き、クリス・ブラウン feat. ヤング・サグ「Go Crazy」(総合7位)が制覇。前週比3%アップの8210万を獲得しています。またザ・ウィークエンド「Blinding Lights」(総合4位)は今週通算59週目のソングスチャートエントリーとなり、トップ10入り、トップ5入り共に記録を更新しています(前者46週目、後者37週目)。

 

 

昨年秋に新設されたグローバルチャート、その速報も紹介。200を超える地域の主要デジタルプラットフォームによるストリーミングとデジタルダウンロードで構成され、歌手のホームページでの販売分を含まないグローバルチャート。1月30日付ではオリヴィア・ロドリゴ「Drivers License」がGlobal 200およびGlobal Excl. U.S.(Global 200からアメリカの分を除く)共に2連覇を達成しました。

オリヴィア・ロドリゴ「Drivers License」はGlobal 200においてストリーミングが前週比7%アップの1億3890万、ダウンロードが同20%ダウンの39000を獲得し2指標共に制覇。ストリーミングではBTS「Life Goes On」が昨年12月5日付で獲得した1億5250万に次ぐ歴代2位の記録となり、且つ前週自身が成し遂げた記録を塗り替えた形です。またGlobal Excl. U.S.ではストリーミングが前週比47%アップの8010万、ダウンロードが同1%アップの12000を獲得しています。初登場から2週連続で両チャートを制したのは「Drivers License」が初となります。

米ソングスチャート同様、アリアナ・グランデ「34+35」がドージャ・キャット & メーガン・ザ・スタリオンの客演参加に伴い上昇。Global 200では9ランクアップし、昨年11月14日付の5位を上回る2位を獲得しました。ストリーミングは前週比57%アップの6070万、ダウンロードは同284%アップの11000。同チャートにおいて、メーガン・ザ・スタリオンにとってはカーディ・Bとの「WAP」が昨年秋に首位を獲得して以来2曲目の、ドージャ・キャットにとっては初のトップ10入りとなりました。一方のGlobal Excl. U.S.では前週より8ランクアップし同曲最高位となる5位に到達しましたが、客演参加版がオリジナルバージョンより獲得ポイントが低かったためアリアナ単独でのランクインとなっています(ストリーミングは前週比43%アップの3730万、ダウンロードは同230%アップの3000を獲得)。

Global 200においては、ミュージックビデオが物議を醸しているザ・ウィークエンド「Save Your Tears」が前週から4ランクアップし9位に到着。前週はミュージックビデオ公開の影響で67→13位と上昇していました。ストリーミングは前週比3%ダウンの3910万、ダウンロードは同20%ダウンの10000となっています。

Global Excl. U.S.ではプエルトリコの歌手、マイク・タワーズとジューン(表記は"Juhn"。正式な日本語表記は不明)による「Bandido」が3ランクアップし9位に到達。ストリーミングは前週とほぼ変わらず4160万を獲得しています。マイク・タワーズにとってはオズナおよびカロルGと組んだ「Caramelo」が昨年9月に10位を獲得して以来2曲目、ジューンにとっては初のトップ10入りとなります。

またGlobal Excl. U.S.ではYOASOBI「夜に駆ける」が1ランクアップし6位を獲得。トップ5入りまでもうすぐです。