昨日はサブスクにおけるスマートなキャンペーンはないものか?について、個人的に違和感を覚える事案を例示し、疑問を呈しました。
レディー・ガガのキャンペーンはこちら。
#レディーガガ 、Spotifyキャンペーンがスタート!期間中にSpotifyでレディー・ガガをフォローし、専用フォームより応募した方の中から抽選で高級焼肉店お食事券5,000円を3名様にプレゼント🥩✨詳細はこちら▷https://t.co/K6SB8QQoUA
— Universal Music Japan (@UNIVERSAL_INTER) 2020年3月19日
※3/25(水)23:59〆 @SpotifyJP pic.twitter.com/R0IhkCqP9Q
このブログエントリーから数時間後、デジタル音楽ジャーナリストのジェイ・コウガミさんが寄稿した内容に、レディー・ガガの施策は有る種のプリセーブ(Spotifyにおけるプリアドとほぼ同じ)なのかもしれないと思った次第です。
Apple Musicで注目集まる「プリアド」機能、The Weekndが最高記録のミリオン達成。音楽ストリーミングを活性化するプリアド、プリセーブに、アーティストはどう取り組むべきか https://t.co/AEgKJiQp6B
— ジェイ・コウガミ Jay Kogami (@jaykogami) 2020年3月22日
実際、レディー・ガガのニューアルバム『Chromatica』をプリセーブしようと、下記のリンク先をクリック(タップ)すると。
Pre-save #Chromatica on @spotify ⚔️💗 https://t.co/BFkKbs3Gun
— Lady Gaga (@ladygaga) 2020年3月10日
以下の画面が登場します。
”PRE-SAVE ON SPOTIFY”をクリック(タップ)するとこの画面に。
(※これらキャプチャは今回のプリセーブ紹介のために用いました。問題があれば削除いたします。)
”お客さまは…”からはじまる文章は、昨日のキャンペーン経由で登場した画面(昨日のブログエントリー参照)と一部文言の違いはあれどほぼ同じことが解ります。やはり、昨日紹介したキャンペーンは、プリセーブに近いのかもしれません。そしてアクティビティを見ることを許可することで、プリセーブした方の動向を歌手側やレコード会社側が把握出来るようになるわけです。
ならば今回のキャンペーンにおいては、昨日書いた疑問を解消すべく『自分のお気に入りやプレイリスト、ライブラリなどに自動で作品が追加され』『配信初日から聴き逃がすことなくストリーミングで楽しめる』(上記ジェイ・コウガミさんのツイートのリンク先より)と伝えたほうが俄然良かったのではないでしょうか。そして同時に、ユーザーのアクティビティを分析して”レディー・ガガが好きな方にはこの歌手もオススメする等のコンテンツを用意する”とも説明したほうが、ユーザーの前向きな参加につながるものと考えます。個人情報提供に敏感な方、流出を恐れる方は少なくないだろうと思われ、その不安をどう和らげていくかについて、きちんと考える必要があるでしょう。
また、昨日紹介したレディー・ガガのキャンペーン参加者に対し、実際にアルバム『Chromatica』がリリースの瞬間に自動でプレイリストに加わるのかについては、キャンペーンの文言からは断定出来ません。この点についてはレコード会社側が明確に打ち出すべきだと思うのです。尤も、日本のレコード会社には接触よりも購入という考えが未だに強く根付いているゆえ敢えてそれは行わないということなのでしょうか…さすがにこれは邪推ではあるのですが。