(※追記(13:00)引用したツイートがうまく反映されなかったため、一部修正しました。)
1月22日にCDデビューした、ジャニーズ事務所所属のSixTONESおよびSnow Man。レコード会社の異なる2組が、それぞれの会社から別グループのシングルCD表題曲をダブルAサイドとして用意したスプリットシングルを同時発売しています。
それぞれのレコード会社毎にvsの前後が異なるスプリットシングルのフラゲ日におけるセールスが、ビルボードジャパンおよびオリコンの双方で発表されています。
・【先ヨミ速報】SixTONES vs Snow Man、デビューシングルが共に40万枚超えでハーフミリオン目前 | Daily News | Billboard JAPAN(1月22日付)
・SixTONESvsSnowManデビューシングル、初日売上70万枚超え デイリーランキング今年度最高売上 | ORICON NEWS(1月22日付)
これを読むに、ビルボードジャパンが"SixTONES vs Snow Man"と"Snow Man vs SixTONES"を分けてカウントし、オリコンが一緒くたにしていることが判明。両者のスタンスがはっきりしました。
ビルボードジャパンにおいてはTwitter指標主体に2組のデビュー曲がCDリリース前から既に登場していること、いわゆる中の人によるポッドキャストでも分けてカウントされることが半ば明言されたことを踏まえるに、分けることは予想していたものの、蓋を開けてみるまで分からない思っていたため安堵しました。
次週はそれぞれの曲にシングルCDセールスおよびルックアップの各指標が加算されることでしょう。
最近、このブログエントリーへのアクセス数が増えています https://t.co/2PNutBDrB0 おそらくは”SixTONES vs Snow Man”(もしくはその逆)のカウント方法について調べている方が多いゆえの増加と考えます
— Kei / ブレストコナカ (@Kei_radio) 2020年1月23日
昨日のビルボードジャパン速報のタイミングでこのようなことを書きました https://t.co/viKy0CKEz5 今週公開のポッドキャスト https://t.co/VDO6bzDswq では”次週この2組がワンツーフィニッシュの可能性”と言及していることからも、セールスを会社別に分けてカウントすることがほぼ確定しました
— Kei / ブレストコナカ (@Kei_radio) 2020年1月23日
一方、オリコンは会社をひとまとめにしてカウント https://t.co/DS2B7MfROh 1月21日付デイリーシングルランキングでも”SixTONES vs Snow Man”1組としての扱いとなっています https://t.co/Gm8WvpLL1A
— Kei / ブレストコナカ (@Kei_radio) 2020年1月23日
SixTONESおよびSnow Manは共にダウンロードおよびサブスクリプションサービス未解禁 https://t.co/0pIlbSRmV5 仮に解禁されていたならば、オリコンへ合算シングルランキングがどうなるか想像が付きにくくデジタル未解禁はある意味オリコンにとってよかったのかもしれません
— Kei / ブレストコナカ (@Kei_radio) 2020年1月23日
とはいえ、オリコンにおいてはSixTONESとSnow Manのどちらが人気か見えにくいのは事実ですね
— Kei / ブレストコナカ (@Kei_radio) 2020年1月23日
仮に2組がCDデビュー当日にデジタルダウンロードやサブスクリプションサービスを解禁していたならば、2組を一緒くたにしたシングルCDランキングがベースとなるオリコンの合算ランキングが成立しなかった、矛盾が生じたものと考えられます。ゆえにデジタル解禁しなかったのはオリコンの問題点を浮かび上がらせない意味ではよかったのかもしれません。
ビルボードジャパンとオリコンのスタンスの違いについては幾度となく記載していますが、昨年末に両者の姿勢の差をあらためて明記しました。
”売上重視”のオリコンと”社会的ヒットの鑑”を目指すビルボードジャパンのスタンスの違いは当該年度振り返り記事ひとつを見ても明確。それが来年リリースされる2組のデビュー曲のランクイン時の対応にも表れるかもしれません。
(中略)
オリコンのスタンスを踏まえれば2組のシングルCDセールスをまとめるのが自然かもしれませんが、個人的にはそれは2組でどちらがより優れているかを示すことにはならないと考えます。売上ランキングが社会的ヒットと乖離している現代とはいえ、競争原理を壊す方策をオリコンが採るならば、オリコンの信憑性はさらに降下の一途だと思うのです。
・年間ランキングを発表したオリコンの記事から、オリコンとビルボードジャパンが何を重視しているかを理解する - face it(2019年12月23日付)より
2組のどちらがより優れているか、オリコンでは"SixTONES vs Snow Man"と"Snow Man vs SixTONES"の内訳が見えないことから一切知ることが出来ません。その不透明さも相俟って、2組の合計セールスでミリオンを獲ったとしても、果たしてそれでミリオンを言い切っていいのか説得力を有さない気がするのです。現に各種メディアでミリオンという文字が目立ちつつあるのですが(スポーツニッポン→こちら、日刊スポーツ→こちら、スオポーツ報知→こちら等)、ファン以外(いやファンの中にもおそらく)、2組一緒くたでミリオン扱いはおかしいと思う方が生まれてもおかしくないはずです。
上記ブログエントリーにてオリコンは売上重視と書きましたが、仮にオリコンが自身の名をメディアで取り上げてほしいと望みミリオンセールスと吹聴した、そうなるように一緒くたにすることを決めたならば、それはオリコンが競争原理を無視し自己保身に走ったものとして自らの信頼を地に落とした行為と言っても過言ではないでしょう。オリコンの中に一緒くたはおかしいと思う方がいたとして、ミリオン発信という至上命令に反抗心を萎ませたのだとしたら、オリコンが客観性を求められるランキングを作成してはいけないとすら思います。2組のデビュー曲のシングルCD初週セールスはそれぞれおそらく50万を突破するでしょうが、それ自体凄いことだと思うのです。