イマオト - 今の音楽を追うブログ -

旧ブログ名:face it。音楽チャートアナライザーとして、ビルボードジャパンや米ビルボードのソングチャートなどを紹介します。

毎週更新される音楽チャートを取り上げる番組が3週連続で休止…ニッポン放送の姿勢に感じる強い不信

音楽チャートをブログで取り上げる者として大事にしているのは、”毎週紹介する”姿勢。流行の音楽の傾向をつかめるのみならず、後にヒットする曲のブレイクや瞬時に旬が過ぎてしまった曲のタイミングを見つけることが出来ます。動向を追いかけるには定点観測が必須なのです。

しかし、音楽チャートを紹介する番組をぞんざいに扱う放送局があります。それがニッポン放送です。

”ビルカン”こと『BillboardJAPAN HOT100』はニッポン放送で土曜13時から3時間半の生放送。たとえば”HOT100”と銘打った『J-WAVE TOKIO HOT 100』(J-WAVE 日曜13時)も4時間枠ですので、尺が決して長いというわけではありません。しかしこの番組は以前からスポーツ中継等で削られており、言葉は悪いでしょうがニッポン放送は『BillboardJAPAN HOT100』を”都合の良い番組”化していると捉えていました。その”都合の良い番組”扱いがさらに加速化。一昨日から3週連続で潰れることになるのです。

そして。

聴取率が高い平日帯の”テレフォン人生相談”コーナーのスペシャル版、そして笑福亭鶴光さんの番組が8月31日土曜、共に『BillboardJAPAN HOT100』の枠でOA。8月最終週(8月26日から9月1日まで)の1週間は首都圏のラジオ局が2ヶ月に一度の聴取率調査週間であり、TBSラジオ等が豪華プレゼントやゲストを投入する”スペシャルウイーク”をやめた一方でニッポン放送は番組差し替えも実施する形を維持。今回の”テレフォン人生相談”等の番組はこの一環として放送されます。人気コーナーの枠拡大や懐かしの番組の復刻をすることが問題ではありません。安易に差替し過ぎではないか?それも週毎に上位陣の顔ぶれが変わる音楽チャートを紹介する番組を3週も…というのは番組のみならず今の音楽も大事にしていないのでは?というニッポン放送の姿勢が見えてくるかのようです。ならば『BillboardJAPAN HOT100』はニッポン放送での放送を終了し、そのコンセプトをより信頼に足る他局で取り上げてほしい(そしてその際にはビルボードジャパンが強く関わってほしい)…と提案します。

 

ニッポン放送が大事にしないのは何も番組だけではなく、番組の”中の人”もそうなんですよね。

以前『たまむすび』(TBSラジオ 月-金曜13時)にて、過去にレギュラー出演していたニッポン放送スペシャルウイーク時の対応を、ネタにしつつ批判していたのが山里亮太さん。

その山里さんのライバル的立ち位置になるのでしょうか、同番組の木曜パートナーにはこの春まで真裏でニッポン放送『レオなるど』を担当していたRAG FAIR土屋礼央さんが就任することに。

ピエール瀧さんから正式交代する前、一度木曜パートナーとして登場した5月16日の放送での土屋さんの話を聴くと、『レオなるど』の番組担当者交代の話等、番組が聴取率面等で芳しくないとあからさまな態度を採るニッポン放送の姿勢が伝わってきます(無論土屋さんは面白おかしく表現していましたが)。『たまむすび』ではライバルとなるであろう山里・土屋コンビは共にニッポン放送に苦汁をなめさせられたこと、また『たまむすび』でのびのび担当している土屋さんの様子をみるとどうしても、ニッポン放送聴取率面で勝てないのは同局が番組や人を信頼しようとしない姿勢が出演者にも、そしてリスナーにも伝わってきているからだと思うのです。ならば、なぜそのことを未だ解ってくださらないのでしょう。仮に今回のスペシャルウイークでも結果が出なかったならば、ニッポン放送にはまず”体質”を改善することを強く勧めますし、求めます。

 

最後に、今回のスペシャルウイーク特番についても。

聴取率調査週間時の”テレフォン人生相談”については以前から違和感を抱いています。4年前の春の同週間時に、”テレフォン人生相談”が1週間通して放送した相談の”コンセプト”から抱いた違和感を再掲します。

それと、たしかに最良の企画を用意とは書いたものの、その結果が今週の【誰にも言えない”家族の秘密”】だとしたならば、ニッポン放送側にとっては先に書いた"不謹慎さ"こそ数字(聴取率)が見込めるコンテンツとして捉えているということではないかと。相談者の深刻な悩みを、ともすれば安易にネタとして軽んじて用いてやしないかという違和感を抱かずにはいられません。無論、相談する以上は(相談者の声を加工することなく)世間に発表されるわけで、それを理解の上で相談者が相談しているということなのでしょうが。考え過ぎと言われればそれまでですが、違和感は拭えないんですよね。

”安易にネタとして軽んじて用いてやしないか”というのは他の相談番組にも当てはまることですが、ニッポン放送は特に酷いという印象があります。その点からも信頼に足る放送局ではないという印象を抱くのは自分だけでしょうか。