米ビルボードソングスチャートを定点観測。
現地時間の3月5日月曜に発表された、3月10日付最新チャート。ドレイク「God's Plan」の勢いは衰えず6週連続で首位をキープ、またポスト・マローン feat. タイ・ダラー・サイン「Psycho」が2位に初登場を果たしました。
記事は下記に。
.@Drake's "God's Plan" is No. 1 on the #Hot100 for a sixth week! https://t.co/YIBd8ogg9u pic.twitter.com/umH4g6xhDz
— billboard (@billboard) 2018年3月5日
そしてトップ10はこちら。
前週、登場5週目にしてミュージックビデオ公開効果によりストリーミング1億超えを記録したドレイク「God's Plan」は今週も9280万という高い数値をキープ。ストリーミングでは歴代トップ10のうち6つを「God's Plan」が占めておりドレイク人気の凄まじさを物語っています。デジタルダウンロードは2位に陥落(前週比17%ダウン)していますが、ラジオエアプレイは逆に15%上昇し8→5位へ。ヒップホップがラジオエアプレイでここまで早く支持されるのは異例と言え、3指標トータルでみるとまだまだ勢いを保っている形です。
2位にはポスト・マローン feat. タイ・ダラー・サイン「Psycho」が初登場。
2月23日金曜リリースのこの曲、ストリーミングでは5490万を獲得し同指標2位に登場しました。21サヴェージをフィーチャーして8週1位の大ヒットとなった「Rockstar」(今週8位)は同じく2位に初登場を果たしましたが、その際の初週のストリーミングは4410万であり、前作を大きく伸ばした形です。デジタルダウンロードでは80000を獲得し同指標1位に登場しています。ポスト・マローンにとっては3曲目のトップ10入り、タイ・ダラー・サインは主演曲でのトップ10はないものの、フィフス・ハーモニー「Work From Home」に客演し一昨年4位を記録して以来2曲目のトップ10入りを果たし、自己最高位を更新しました。
ドレイク人気に支えられる形で、彼が客演したブロックボーイJB「Look Alive」がストリーミング前週比4%アップ(ただし総合では1ランクダウンし6位)、続く7位のビービー・レクサ&フロリダ・ジョージア・ライン「Meant To Be」はラジオエアプレイで前週比16%上昇、カントリーソングスチャートでは14週目の首位となり、女性がリードヴォーカルを担当した曲ではリトル・ビッグ・タウン「Girl Crush」(2015)を上回る最長不倒を達成しました。
次週以降の注目、もうすぐトップ10はこちら。
・ゼッド、マレン・モリス&グレイ「The Middle」(13→11位)
・シックスナイン「Gummo」(25→16位)
アルバム『Day69』が今週4位に初登場を果たしたことで、最高12位を記録していたこの曲が再浮上。
・ロジック「44 More」(初登場22位)
・カミラ・カベロ「Never Be The Same」(28→24位)
次週以降もやはりドレイクの動向には注目ですが、個人的には映画の大ヒットに対して動きの鈍い『ブラックパンサー』関連2曲が気になります。既にミュージックビデオが公開されているケンドリック・ラマー&SZA「All The Stars」が今週は3ランクダウンし10位となった一方、ザ・ウィークエンド&ケンドリック・ラマー「Pray For Me」が9位をキープ。この「Pray For Me」が先週木曜にリリックビデオを公開したことで今後はこのビデオの再生回数も加算されますし、そうなれば近いうちにミュージックビデオが制作、公開されるものと期待しています。