米ビルボードソングスチャートを定点観測。
現地時間の6月18日月曜に発表された、6月23日付最新チャート。前週ポスト・マローン feat. タイ・ダラー・サイン「Psycho」にその座を奪われたドレイク「Nice For What」が、みたび首位の座に返り咲きました。
記事は下記に。
.@Drake's "Nice For What" returns to No. 1 on Billboard #Hot100 https://t.co/KGQQ82g8my pic.twitter.com/15h0zOXFGg
— billboard (@billboard) June 18, 2018
そしてトップ10はこちら。
上位2強をチャート構成3指標で比較すると。
・ストリーミング
「Nice For What」:3160万(4→3位 前週比8%ダウン)
「Psycho」 :2690万(10→7位 前週比11%ダウン)
・ラジオエアプレイ
「Nice For What」:8750万(6→4位 ※前週比未掲載)
「Psycho」 :9860万(2→2位 前週と変わらず)
・デジタルダウンロード
「Nice For What」:20000(10→7位 前週比3%ダウン)
「Psycho」 :30000(3→2位 前週比19%ダウン)
「Psycho」はラジオエアプレイおよびデジタルダウンロードで「Nice For What」より高位置につけながらストリーミングによって総合首位を逃すという結果に。しかしながら「Nice For What」も全指標で首位を逃しており、厳しい言葉ですが低調なチャートといえそうです。
「Nice For What」は通算7週目の首位を獲得。今回が2度目の返り咲きで、ザ・ウィークエンド「Can't Feel My Face」が2015年夏に成し遂げて以来の記録となります。そういえばこの曲はマイケル・ジャクソンらしいと評判になりましたが、今回のドレイクの首位獲得はその"マイケル超え"。通算首位獲得週数が38週となり、マイケルを抜いて歴代単独7位となったのです。男性ソロ歌手ではアッシャー(47週)に次ぐ記録に。なおこれは客演での記録も含まれており、ドレイクは客演での記録も10週分ある一方、アッシャーは47週全て主演での記録となるのですが。とはいえドレイク、以前米ビルボードが"スーパースター"と形容したほどのことはありますね。
チャートは前週がトップ10に3曲初登場でしたが今週は返り咲きが2曲(アリアナ・グランデ「No Tears Left To Cry」(13→9位)、ビービー・レクサ&フロリダ・ジョージア・ライン「Meant To Be」(12→10位)。入れ替わりでカニエ・ウェスト「Yikes」、チャイルディッシュ・ガンビーノ「This Is America」がトップ10落ち)。前週自身初のトップ10入りを果たしたジュース・ワールド「Lucid Dreams」がストリーミング指標で首位を獲得し(3880万 前週比8%アップ)、総合で6位に上昇しました。
さて次週、この低調なチャートを打破する存在は登場するのでしょうか。ジュース・ワールドに注目ですが今週のストリーミングの伸びが一桁台になっており、ラジオエアプレイが伸びない限りさらなる上昇は難しいかもしれません。