ゴスペルが俄然面白くなっている気がするのです。"面白い"というのは語弊があるのかもしれませんが、近年はゴスペルとラッパーとの関係が親密になっており、以前ターシャ・コブスの曲にニッキー・ミナージュが客演した際、一度記載しました。
上記は米ビルボードゴスペルソングスチャートに共演曲がランクインしたタイミングでのエントリーでしたが、最新3月3日付のチャートにおいてはヒップホップが"客演ではない形で"ランクインを果たしています。そのラッパーの名は、サー・ザ・バプティスト。
クワイアのドナルド・ローレンス&カンパニー、R&B歌手のキキ・ワイアット、そしてサーが率いる聖歌隊のチャーチピープルを客演に迎えた「Heaven」が25位に登場。ゴスペルの世界ではレクレーなどといったラッパーも存在するのですが、しかしラッパーが"主演"を務めた曲でゴスペルソングスチャートにランクインするのは異例ではないかと。マイケル・ジャクソンやプリンス、アリーヤといった故人の名前等を引用したり映像に用いるなどの工夫も、より多くの方に届いた理由かもしれません。
ちなみにサー・ザ・バプティストはブランディとも共演...その点についてはブランディ客演集にて以前触れたのですが、その「Deliver Me」のミュージックビデオが先月公開されました。
今回紹介した2曲とも、昨年リリースされたアルバム『Saint Or Sinner』に収録。このアルバム、日本においてのみフィジカル化されるという嬉しい配慮が。アルバムを紹介したbmrの記事と併せてリンクを貼っておきますので気になる方は是非。