今週水曜の『ごごラジ!』(NHKラジオ第一 月-金曜13時05分)にゲストで登場した、脳神経外科医・清水俊彦さんによる頭痛についてのゲストコーナーが好評を博したとのことで、翌日に同番組で再放送が決定しましたとのアナウンスがありました。
再放送枠は『ごごラジ!』ではなく、6月4日放送の『もういちどラジオ!』(日曜16時05分)枠。
リスナーからのリクエストに応えるアンコール枠があることは良いのですが、しかし今週中に放送されたコンテンツならば...と、とある疑問が。
昨日の偏頭痛(片頭痛)の話のように、聴き逃した等でラジオ番組を再びチェックしたいという要望は少なくないはず。
— Kei / BreastKonaka (@Kei_radio) 2017年5月18日
NHK側には、らじる★らじるがradikoタイムフリーと同様のサービスを開始してくださることを願うばかりです #nhk_gogoradi
radikoは一週間以内であれば、基本的に遡って放送を確認することが出来ます(基本的に、というのはタイムフリーを認めない番組が一部あるゆえ)。同じくradikoのエリアフリーに似たサービスがらじる★らじるにもあり、東京をはじめとする8つの放送局(主要都市)から選べるのですが、如何せんタイムフリー的なものはあまりない状態。らじる★らじるのホームページでは”過去の放送”という欄がありますが全てを網羅しているわけではありません。
【告知】もうすぐ「らじる★らじる」HPが生まれ変わるラジ~ R1・R2・FMのポータルサイトと合体して新ラジオポータル「NHKラジオ らじる★らじる」となるラジ♪ 番組PRや聴き逃しサービスも充実するラジ♪♪ 期待してラジよ!!!
— らじる (@nhk_radiru) 2017年5月19日
らじる★らじるのTwitterアカウントでは5月14日からこのようなアナウンスを定期的にツイートしています。聴き逃しサービスにも言及しているのですが、これがradikoにおけるタイムフリー機能と同等のものであってほしいと切に願います。また、アナウンスが続いているのですが正式発表がいつになるかも気になるところです。
さて、ふたつの改善要望のうちひとつは、【らじる★らじるにおけるタイムフリー機能の充実】でしたが、もうひとつは【総合テレビ第一・第二の2チャンネル化】というもの。かなり突飛な発想は承知の上、それでも誰かが言わないと...と思い言及する次第。もっと細かく言うならば、【総合テレビ第一と第二に分け、第一を国会中継や政見放送等政治に特化】という案を提示します。
自分は昨年の熊本地震の直後の国会中継に果てしない疑問を抱き、エントリーを記載したことがあります。また昨年6月30日、首都圏で発生した震度3の地震において政見放送を理由に報じなかったと思われるNHKの姿勢に強い疑問を抱き、重ねて問題を指摘させていただきました。下記エントリーでは、熊本地震関連におけるエントリーのリンクも内包しています。
そして今週。
これだけ重大で国民の不利益を生む法案の強行採決が中継されない。
— 松尾 貴史 (@Kitsch_Matsuo) 2017年5月19日
国民は、この悪法に賛成した議員と勢力を牢記しておくべきです。
よくよく考えれば、今週は『あさイチ』(NHK総合 月-金曜8時15分)も短縮ではなくフルで流れ、NHKラジオ第一の平日帯『すっぴん!』(月-金曜 8時05分)および『ごごラジ!』も休止されることはなかったはずです。中継する/しないの判断基準が不明瞭という問題もありますが、私見ながら森友学園関連問題以降、中継されない事態が顕著になってきたように思うのです。他方、以前指摘したように熊本地震時の国会中継や政見放送は大変な事態が起きているにもかかわらず政治を優先させる、さらにはサブチャンネル化で片方を地震報道にすることすら許さないという状況。仮にNHK側が今週については国会中継を、昨年においては地震報道を優先したいとしてもそれが叶わなかったならば極めて大きな問題で、”NHKが政府の犬になった”と思われてもおかしくないですよね。
いや、ネットではニコニコ生放送などで中継しているようですが、視聴者のコメント、特に平然と汚い言葉が羅列される状況は(いくらコメントを消せる機能がついていたとしても)冷静な判断が出来にくくなりますし、またネットに疎い方にはネットを介して観ること自体が難しいでしょう。ならばこその【総合テレビ第一・第二の2チャンネル化】を推奨したいのです。特に今の政府の意向を必要以上に汲まないといけないであろう状況を踏まえれば国会中継は総合テレビ第一に配置し、ただしそうしたからには必ず会期中は何かしらの中継を行うこと。生中継でなくとも空いた時間にその他の国会審議を流し、また他に空く時間(深夜等)は民放各局が行うようなストレートニュースを流すというのは如何でしょう。必ずしも24時間放送する必要はなく、あくまで政治に特化した放送とするのです。2チャンネル化することでサブチャンネルのような画質劣化は生じませんし、『あさイチ』の短縮や『すっぴん!』『ごごラジ』の中止をほぼ考えなくともよくなるため、取材VTRのお蔵入りやゲストコーナーの延期も防ぐことが可能。さらにスポーツ中継が重なったとき、とりわけ東京オリンピックやパラリンピックの時期においては総合テレビ第一も活用すれば、Eテレと合わせて地上波3チャンネルを確保出来るという強みもあります。
無論、この【総合テレビ第一・第二の2チャンネル化】は費用等を半ば無視した提案ではあります。しかしながら現状の、特に政治に振り回される状況、そしてそれゆえに生じる”真に大切なことが伝わらない”現状はさすがに看過出来ません。実現不可能かもしれませんが、是非ご一考いただきたいものです。ちなみに、2チャンネル化により視聴率が下がりかねない...という声がもしかしたら挙がるかもしれませんが、公共放送において視聴率は民放ほど重要ではないはずですよね?と言わせていただきます。