北陸新幹線が本日開業しました。東京から石川県金沢市までの到着時間が最短で2時間28分となり、より便利になることは間違いありません(北陸新幹線スペシャルサイトより)。東京から北陸へ行く際の選択肢には、飛行機や高速バスのみならず新幹線が加わることになり、特に時間の面において、JR対空港の顧客誘致合戦の火蓋が切って落とされました。
ちなみに、JRは金沢駅における北陸新幹線の発車メロディに、金沢市出身の中田ヤスタカさんを起用。発車メロディは下記サイトで公式ダウンロード可能です。
金沢の山から海にかけての起伏ある自然条件と「伝統と創造」が調和するまちのイメージ、そして新車両も有する北陸新幹線の「スピード感と快適性」を感じ取れるよう表現していただきました。
和のテイストがありつつ、金属的な音が疾走感を感じさせる作品。10秒という短い時間ながら、余韻が残ります。
一方で空港側。金沢駅の南西に位置する小松空港は、駐車場割引キャンペーンが見られる程度。羽田以外にも国内線や国際線で様々な場所へ行けることなど、ホームページを見ると一目瞭然。非常に分かりやすいですね。特段JRをライバル視していないような、余裕すら感じされます。
石川県のもう一つの空港。金沢駅の北北東に位置するのと里山空港は能登半島に位置し、近くには観光地の和倉温泉があります。さすがに金沢駅から遠く離れているため飛行機でのアクセスが便利かと思いきや、今秋には金沢駅と和倉温泉駅を結ぶ観光列車”花嫁のれん”が登場するとのことで、うかうかしていられません。そこで、のと里山空港、キャンペーンに打って出ました。
今年(2015年)3月14日に開業される北陸新幹線に伴い、北陸各地では様々なイベントが計画。
そんな中、石川県能登在住のサラリ-マン歌手、三輪一雄と
テレビや雑誌などで話題の多い大場久美子のデュエット曲が誕生。
3月18日発売のこのシングルですが、検索してみてものと里山空港が直々に依頼(発注)した曲だとは確認出来ませんでした。”キャンペーンに打って出た”といっても、その発信者は三輪さん側(の独断)なのかもしれません。
そして一緒に歌うのは大場久美子さん。埼玉県川口市出身(と公式サイトのプロフィールに記載)の彼女がなぜ石川県のPRソングを?と思ったのですが、いしかわ観光特使に任命されたのですね(というか、そのプロセス自体知りたいところですが)。詳細は下記に。
・能登里山空港|大場久美子オフィシャルブログ「大場久美子の"エトセトラ"」
ジャケットが掲載されているのですが、二人の別撮り感と特に大場さんの不思議なインパクト、”能登””里山””空港”で異なるフォント、のと里山空港なのに漢字での”能登”表記、カップリング曲ならぬカップリング”朗読”での少し前の流行語の使用…なんだか違和感ばかり抱いてしまったのは自分だけでしょうか。もう少し洗練されていたら、とは思うのですが、能登ならびにのと里山空港を知ってもらおうという意図としてならばその違和感は正しいかと勝手に納得。
ちなみにサブタイトルの”おいで おいで”は、羽咋(はくい)市で毎年3月に行われるおいで祭(平国祭)とのことだそうですが、おいでを2回繰り返すともうあの曲しか浮かんでこないのは自分だけでしょうか。