昨日のエントリー関連。
清水翔太のアルバム曲の凄さを以前ここで掲載していたのであらためて→コチラ
今年の紅白雑感。
・3枚組ベスト出しての出演だろうものの年末配信の新曲を歌ったことに疑問も、オープニングの場にいたので少し納得
・岡田准一はSexyなZoneを見つけられたのか。というか少年につけるネーミングじゃないよねセクシーゾーン
・GIANT SWINGによるE-girls曲はベリンダ・カーライル「Heaven Is A Place On Earth」だった。音が軽すぎる
・バナナマン日村、「こっちにも妖怪がいまーす」で3秒アップ
・台場と神谷町からも日村的刺客。MVPは間違いなく日村
・コンセプトに沿ったとしても。ポルノグラフィティはついに過去曲を用意
・出演者の楽屋裏の写真にコロッケ&吉高由里子を撮影させつつ自然に写らないようにした嵐(ジャニーズ)
・”もも組”の存在意義。未だにLGBTをステレオタイプにしか捉えていない演出陣(タレントはそれに対して仕事は果たしている)
・ダメよ~ダメダメと自ら曲振りしながら本番でバッチリ決めた森進一の出だしの声の完璧さ
・煙草をやめたからか、メロディのダブルフラット感が薄れた和田アキ子
・髪型の変化でかわいさが消えたように見えたセカオワのヴォーカル
・角野卓造じゃねーよin紅白
・地味かもしれないけど大変なドローン演出を完璧に成功させたPerfume
・紅白のハプニング性を文字通り体現させたゴールデンボンバー
・毛刈り歴50年
・シングルのカップリング曲でOKが出たももクロの紅白サイドからの信頼の厚さ
・衣装で不在分をカバーするのみならず連帯感の強さを示すことに成功
・TOKIOの漢的風貌と曲のギャップ。”YOUたちこっち来ちゃいなよ”
・MIYAVI登場。刺青目立ちまくる
・というかSMAPとは別の格好良さ。斜め上からの画がはんにゃ金田だったけど
・椎名林檎の凛とした姿。そして旗振りのAyaBambiのキレ具合!
・これまでの天城越えの中で一番声が出てなかった気がする石川さゆり。だから?椎名林檎提供曲をやってくれとあれほど
・友近版より地声が出てなかった中森明菜。そして友近のモノマネが似てると証明される
・浅倉大介曲の”EDMに振り切れてない”感
・プラカードの出し方。そしてTRICK小ネタを仕込んだ阿部寛&仲間由紀恵
・歌い終わってマッサンとエリーに駆け寄ってからの画が意外に長かった中島みゆき
・歌い方が変わって”逢いたくて”の高音が引っかかってるように聴こえる松田聖子
・というか嵐歌いすぎ
全歌手に意気込みとか聞かなくなったことには賛否両論あれどメドレーを挟むことでスムースに進行出来た気がする。
とはいえ一昨年の『あまちゃん』が続編なのに対し大団円的でしかなかった『花子とアン』は完全に狙った感が見えてしまう。ドラマ観てない人だけじゃなく、自分のような”ドラマは観たけど明らかに視聴率狙い(朝市って役名とか茂木健一郎のブッコミ&下手すぎる芝居とか)”が感じられて正直辟易。しかも脚本家の中園ミホがその”実績”を買われて審査員席にいるので、あくまで個人的にだけどすごく興醒め。あの10分で出来たことはきっとあったはずだし、前半からの熱を下げてしまった感は否めない。「心のプラカード」で登場する”御意”のフレーズも含めて(Doctor-Xも脚本は中園ミホ)、そこまで寄せる必要あるのかと。
ちなみにAKB、SMAPそして嵐はいずれも今年の曲は1曲に絞るのはよかった。とっちらかってない。
ただ、いい加減に今の採点方法はやめてほしい。この10年の勝敗は紅組の1勝9敗。審査員票とジャニーズ好き視聴者の点数が一緒な気がして(審査員票に重みがない)ならない。無論紅組が完璧なパフォーマンスすればいいというのはあるけれども、それ以上に紅白がジャニーズに寄せすぎ。というか嵐。合計何曲歌ったんだろう。紅組3組多かったとしても、あそこまでフィーチャーされたら白組優勢は最初から決まっていたんじゃないかというほど。
無論セールス面でもテレビの活躍という面でも嵐は司会にふさわしいかもしれないし、彼らの司会の巧さを指摘する声を多数聞いたけれど、個人的には井ノ原快彦のコメントのほうが実に巧かったと思う。なんら語り口調が入っていない。ごくごく自然(プレッシャーがないからかもしれないけれど)。7あさイチの経験だけじゃない、あれは素質な気がするので、今年は是非あさイチコンビでやってほしい。紅組だって、朝ドラ・大河含めて今年の主人公に綾瀬はるか・吉高クラスの天然タイプはいないだろうからそろそろ司会を落ち着かせてもいいのでは? もしくは中居・鶴瓶コンビの再現か、それともいよいよタモリ登場とか。そういえば”いいとも!”って一度も言わせなかったよねNHK…審査員としての紹介もブラタモリありきだったし(番組自体は好きだけど、そこはいいとも!お疲れ様、でしょう)。
あとは演歌の選曲や演出方法といった”魅せ方”にも疑問。演出面については、アイドル登場ありきってことは”演歌では視聴率取れません”という演出家の意思表示だったんじゃないのかな。三宅健の発言はそう想起させるに十分だったし。無論ヒット曲がないのは痛いけど(加えて「峠越え」が10万枚を突破した福田こうへいが別曲を割り振られたのも辛い)、是非今の曲を歌わせて欲しいし(”紅白後のヒット”というバトンを用意して欲しかったという意味でも)、それこそ歌ヂカラだけで挑ませて欲しかった。コンスタントにヒットを放つ五木ひろしの「よこはま・たそがれ」はやむなしだけど、横アングルは紅白には珍しくって新鮮だったのは収穫。
ということで、辛口だけど紅白の雑感。司会と採点方法の見直し、演歌の演出改善は急務かな。全体的には楽しかったけれどもシコリは残った、そんな大晦日でした。