イマオト - 今の音楽を追うブログ -

旧ブログ名:face it。音楽チャートアナライザーとして、ビルボードジャパンや米ビルボードのソングチャートなどを紹介します。

スポンサーへの配慮の異常性を見る

メディアについてちょっと気になったこともこれから書いていきます。

 

 

元日の風物詩ともいえる『芸能人格付けチェック』(ABC / テレビ朝日)。今年も視聴率17.0%を獲得、GACKT”様”の連勝記録や、リアクション王と言っても過言ではない高嶋政伸”疫病神”の活躍(?)もあって非常に楽しめました。

その番組ラスト、出演者全員の格付けが決定し、出演者の横に何流かが一目で分かる立て札が置かれ、全出演者が映る引きの画になった瞬間、提供クレジットが挿入されたのですが…その時立て札が一斉にモザイク処理され、何流か分からなくなってしまいました(キャプチャがあれば良かったのですが…)。

 

あれ、何なんでしょう? 視聴者には不親切なんじゃないのかなあと。

 

で、モザイク処理を調べてみると、一応腑に落ちる理由に辿り着くのですが。

提供スポンサーの文字を強調させるためです。

 

モザイクやぼかしが入るのは、何もブランドロゴだけではありません。出演者の名札があれば、その文字部分にもぼかし等が入ります。提供スポンサーの文字に、邪魔になりそうな文字部分をぼかしているんです。

Yahoo!知恵袋 - 【教えてください】TVで「提供」が流れるとき…より

 

メディアとはいえど民間企業ですからスポンサーの存在は非常に大事ですよね。それは十分理解出来ます。でもそれを理由に、進行や結果に少しでも必要なものまでぼかすというのはどうなんだろうと。そういえば以前には、出演者の衣装の文字にまでモザイク処理が施されたりとか、提供クレジットから遠いところにある文字にまでモザイク…というのも観た記憶が。何もそこまで…というのが正直な思いです。

もしかしたら、とあるスポンサーが”企業名が見えないだろう!”とクレームを出してそれが各放送局に広がったのかなあ。だとしたらクレームを出す側も屈する側も稚拙だよなあと苦言を呈したい気持ちに。あくまで邪推ですが。

そう考えると、【視聴者<スポンサー】という構図が、はっきりと見えてしまうんですよね。無論お金を払っているスポンサー側への配慮は自然なことですが、それが”過剰すぎるのってどうなんだろうと、最近のモザイク処理傾向に疑問を抱いています。

 

 

さて、そういう疑問も抱きつつ、正月は比較的ゆったり出来てるので地元のFM局を聴いてまったりしていたんですが。地元企業からの”あけましておめでとうございます。今年もよろしく…”CMの中に、昨年春で退職したYアナウンサーの声が。それも連続で。”もしや局にフリーという形で復帰?”と思ってホームページ見ても記載はない状態。

これも”邪推”という前提で書くのですが、もしかしたら局側は昨年(Yアナウンサー在籍時)の音源をそのまま使用していたのかもしれませんね。とはいえ既にいないアナウンサーの音源を使い続けるのはどうなんでしょう。ひさびさに声を聴くことが出来て嬉しいというファンもいるかもしれませんが、差し替えの時間がなかったのか(だとしてもまずこういう表面上のところから変えないと裏事情が見えてしまうでしょうに)、それとも、当初から差し替えの必要性を感じていなかったのかも。今後もスポンサーとして仲良くし”続けたい”企業の声を、”辞めた”人に担当させるというのは矛盾だよなあ…と考えてしまったわけです。

先述したモザイク処理が過剰とするなら、こちらはスポンサーへの配慮が不足、いや、”軽薄”のように思えてなりません。少なくとも人員が変更したならば、その目や耳に見えるところ(それこそアナウンサーやDJは局の”顔”として最も表面に出てくる部分)を真っ先に変え、企業に対応していくのが誠意だと思います。それとも、人員の変更は当たり前にあるものとでも思っているのだとしたら…なんだか悲しいですね。