もういくつ寝ると、クリスマス。
・ELLEGARDEN「サンタクロース」(アルバム『DON’T TRUST ANYONE BUT US』(2002)収録)
歌詞はコチラに。
昨日の『笑っていいとも!』(フジテレビ系)のコーナー、テレフォンショッキングに矢野顕子が登場。そこで”カヴァーのアプローチ”について語っていました。元歌の歌い手のイメージを完全に取り払うには?というタモリの問いに対して答えたもの。書き起こしがありましたので、引用させていただきます。
矢野:私は最初にえっとダーっと聴いて、それでそん中であたしがこうウッとこう胸をつかまれるような曲を選んだら、その大体のメロディーをこう覚えて、そして後はもう聴かないで歌詞を書き写して歌詞カードを見ながら自分でピアノで弾いていきますね、そうすると大体自分の歌いまわしっていうか自分のやりたいようになって、最終的にはあの全然原曲が思い浮かばないような形になってしまうこともありますけど
(中略)
矢野:その歌のエキスっていうかね、なんかそのだしの素みたいなもの
タモリ:だしの素?
矢野:はい、その素だけ頂くんで、あとはあの~ごめんちょっとさっきの乾燥にんにく入れるわとか、それからごめんどうしても糸こんにゃく入れたいんで、みたいなところは私が味付けさせてもらうので
・笑っていいとも!のテレフォンショッキングのゲストの似顔絵の輪!あっ、輪!ブログ - 12/18 いいとも 矢野顕子より引用(一部加工させていただきました)
彼女の歌う「ばらの花」(くるり)も「しようよ」(SMAP)も大好きなのですが、彼女のカヴァーって完全な”矢野節”になるんですよね。そうなる理由が凄くよく分かった気がします。
ちなみに、先に取り上げたELLEGARDENの「右手」も”矢野節”でカヴァー。
オリジナルはコチラに。
・ELLEGARDEN「右手」(アルバム『My Own Destruction』(2002)収録)
かなり違った曲になっていますが、矢野顕子版もものすごく素敵です。
ちなみに。カヴァーって、非常に難易度の高いものだと思います。というか、万人の支持を集めにくいもの。オリジナルに忠実すぎてもつまらないと言われ、自分の世界に持ち込み過ぎると元歌のファンから非難されかねない、という意味で。
矢野顕子版「右手」のYouTubeのコメントには、後者の立場の発言…おそらくオリジナルのファンからの酷評が見られます。ファンの気持ちを全く理解できないわけではありませんが、でももっと心の広さがほしいというか。心ない表現は、カヴァーを許したELLEGARDEN側にも失礼なんじゃないかって思うんですよね。
ELLEGARDEN「右手」のYouTubeのコメントにあった言葉を引用させていただきます。強く同意します。
nonnon48
音楽って楽しむ為にあるものじゃないの?? 音楽の知識がいくらあったって、音楽を心から理屈なしに楽しめるなけりゃ音楽通ぶってても無駄だよ。 こんなとこで言い合いしてないでこの曲でもどの曲でもいいから音楽聴いて幸せな気持ちになろうよ。その方が何倍も素敵だと思うよ、私は。