イマオト - 今の音楽を追うブログ -

旧ブログ名:face it。音楽チャートアナライザーとして、ビルボードジャパンや米ビルボードのソングチャートなどを紹介します。

「七夕の夜、君に逢いたい」に逢いたくなる日

地元のコミュニティFM局、エフエムアップルウェーブでは、その日の学校給食メニューが朝と昼にアナウンスされています。親御さんへの、晩御飯のメニューが被らないようにという配慮もあるのかなあと思いますし、実は生まれてこの方給食を味わったことのない自分にとっては、メニューを聴くだけで羨ましく、また想像してしまいたくなるものです。ちなみに、初めて揚げパンを食べたのは、新横浜のラーメン博物館の給食再現的な一角でした。

 

今朝の学校給食では、弘前市のいくつかの小中学校で”七夕中華スープ”や”七夕給食”なるメニュー(コース)が登場するとのこと。星形ハンバーグ、そしてソーダゼリーの中に星形にくり抜いたパイナップルを入れた”七夕デザート”というのはなんだか可愛らしいですね。今現在の弘前市は雲ひとつ無い快晴なので、このまま夜が来て満天の星空を楽しむことが出来たなら、子どもたちは昼夜七夕に触れられる、そんな一日になりそうです。

 

七夕といえば、大好きな曲があります。

・Chappie「七夕の夜、君に逢いたい」(1999 アルバム『NEW CHAPPIE』収録)

そして同曲の、森高千里さんによるカバー版。

GROOVISIONSが開発したキャラクター、Chappieによる歌手活動は、ソングライターの豪華さ、曲ごとに入れ替わるボーカリスト(具体的な表記は無し)との相性の良さも相俟って注目を集めました(詳しくはChappie - Wikipediaをご参照ください)。その中でも個人的には、「七夕の夜~」が特に気に入っています。ちなみに、森高千里さんが歌う動画は”セルフカヴァー”と銘打たれていますが、上記動画の説明欄では『(セルフカヴァー)ではなく(カヴァー)です』と書かれていますので、お間違いないよう。

 

そしてこの曲、作家陣のみならずバンドも非常に豪華でした。以下は、リリース当時(1999)のレビュー。

 「七夕の夜、君に逢いたい」の作詞・作曲は、なんと松本隆細野晴臣コンビ。ご存じのように二人とも日本のロックを立ち上げたはっぴぃえんどのメンバーであり、松田聖子の「ガラスのリンゴ」(83)や安田成美の「風の谷のナウシカ」(84)をはじめ、歌謡ポップスのヒット・メーカーとしても有名である。彼らが一緒に仕事するのは、6年ぶりだという。

 演奏はTIN PAN ALLEY。70年代半ばに活躍したサウンド・プロデュースまで行うスーパー・バンドで、荒井(現・松任谷)由実、矢野顕子小坂忠、スリー・ディグリーズほかの作品を手がけた。彼らが洋邦の音楽の垣根を壊した先駆者たちといっても過言ではない。ベース:細野、ギター:鈴木茂、ドラムス:林立夫、キーボード: 佐藤博、パーカッション:浜口茂外也---今回の5人のメンバーが集まってレコーディングしたのは約20年ぶり。今年に入って鈴木(G,Vo)、佐藤(Key)、林(Co-Producer)がTALK AGEというバンドを結成、ちょうどあったまっていたところに 、チャッピーの話が来て、乗っていただいたというわけである。ナイス・タイミング 。

20世紀最後の、夏の定番ソング/川勝正幸 - Sony Musicより

キャラクターが歌うという、ともすれば妙に軽々しくなったりもしくはグダグダになりかねない企画において、本気の面子が集まったのですね。その結果、15年以上経っても色褪せることのない名曲が誕生したわけです。なんて素晴らしいことなのでしょう。

毎年七夕のシーズンには聴きたくなる、そんな逸品です。