イマオト - 今の音楽を追うブログ -

旧ブログ名:face it。音楽チャートアナライザーとして、ビルボードジャパンや米ビルボードのソングチャートなどを紹介します。

”MISIA × PWL”なディスコティック 「CATCH THE RAINBOW」

一昨日に特集を書いて以降、”ディスコティック”が個人的に熱いんです。でもディスコティックって、なにも一昨日取り上げたようなソウルに即した曲ばかりとは限らないわけで。で、いろんなディスコティック曲を掘るうちに、この名曲に再会。

この曲のキャッチコピーは【DIGITAL DISCOTHEQUE SOUND】とのこと(Wikipediaより)。そう、たしかにこれは80年代を席巻したPWLサウンド

 

MISIA「CATCH THE RAINBOW (DISCOTHEQUE ASIA LIVE EDIT)」

本来はPVの画が好きなんですが、尺が短いので上記動画にて紹介。

モロに80's、それもディスコを席巻した(であろう…その時代にディスコに行ったことないので推測ですが)PWLによるサウンドを、高いクオリティでもって踏襲した一曲。個人的に大好きな曲です。

 

というか、PWLって何?ということについては、百見は一聴にしかずということで。

・Sinitta「Toy Boy」

Kylie Minogue「I Should Be So Lucky」

・Michael Fortunati「Give Me Up」

ざっくり言えば、こういう音、ということです。(取り上げた曲はすべて、コンピレーション『DISCO FINE-PWL HITS and Super Euro Trax-』(2003)に収録)

サウンドは、1960年代のモータウンのメロディーを取り入れ、打ち込みビートのリズムと融合した、しっかりとしたサビのあるディスコ・ダンスの明るいポップスが中心で、高いクオリテイを持った、一聴して彼らのプロデュースであることがわかる独特のサウンドとなっている。80年代後半の初期ユーロビートを代表し、かつ80年代前半のハイエナジーサウンドの流れを汲んでいる。(中略) ピート・ハモンド(Pete Hammond)、フィル・ハーディング、デイヴ・フォードなどのPWL所属の優秀なミックスマスター・レコーディングエンジニアによってSAWサウンドが支えられている。

彼らの音楽レーベルがPWL (Pete Waterman Limited)レコードである

Wikipedia - ストック・エイトキン・ウォーターマンより

 

このPWLが生み出したサウンドは時代を超え、今の邦楽にも影響を与え続けています。いつか、そういったサウンドをまとめてみようと思います。

 

ちなみに、MISIA「CATCH THE RAINBOW」は2008年12月のリリースながら、その後リリースされた2枚のオリジナルアルバム(『JUST BALLADE』『SOUL QUEST』)には未収録なんですよね。アルバムのコンセプトに合わないので流れたのかもしれませんが、非常に勿体ないなあと。シングル自体がリミックス満載のEPとなっているのでそちらを手に入れればいいのでしょうが、もっと多くの方に聴いてもらうべく、アルバムにせめてオリジナルヴァージョンを入れてほしいなと思う次第です。