イマオト - 今の音楽を追うブログ -

旧ブログ名:face it。音楽チャートアナライザーとして、ビルボードジャパンや米ビルボードのソングチャートなどを紹介します。

(追記有り)椎名林檎トリビュートアルバムに対する”正当評価”と”不当評価”

デジタルダウンロードがCDセールス指標のみの順位を覆した好例といえます。

CD(フィジカル)セールスは5位。1位とおよそ24000枚の大差がありながら『ダウンロードでは9,047ユニットを売り上げ、大差で1位となっており、これがフィジカル領域での遅れを取り戻す形で、総合順位をトップに押し上げた』(『』内は上記リンク先より)ということは、ビルボードジャパンチャートにおいてデジタルダウンロード指標のウェイトが重い(アルバム1枚の売上において、CD<デジタルダウンロードとなる)といえるかもしれません。自分はCDで購入しましたがハズレなしで、各歌手が自分の世界に染めつつしかし椎名林檎らしさが存分に味わえるという素晴らしいバランスの作品集といえ、単なる(カラオケ的)カバーではない『アダムとイヴの林檎』が最上位にランクインしたことは正当評価というのが私見です。

で、正当評価がある一方で”不当評価”も。

Fruit Défendu

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  • Various Artists
  • J-Pop
  • ¥2100

上記はiTunes Storeでの『アダムとイヴの林檎』のリンク先ですが、ここでの一部の投稿には心底がっかりしました。最も早く投函されたと思しきカスタマーレビューがその典型です。

エビ中の曲だけでいいのにアルバム買わせられるのかよじゃあ要らない

・上記リンク先カスタマーレビューへの投稿より

この投稿者は星一つという最低の評価を下しており、他にも”単曲で買えないのを理由に低い評価を下す”という方が散見されます。百歩譲ってその悔しい思いが解るとして、それがアルバムの中身の評価とイコールではない以上、単曲で買えないのを理由に低い評価を下すというのは衝動的というか、”短絡的な不当評価”だと強く思います。個人的には、汚い言葉を平然と吐くカスタマーについては評価することを禁止してほしいとも思うのですが。

では何が問題なのかを調べてみると…単曲で買えないのは(ここから敬称略)、宇多田ヒカル小袋成彬三浦大知私立恵比寿中学LiSA松たか子三浦大知はエイベックス、そして他の方々は全てソニー系列。単曲で買えるのはレキシ藤原さくら木村カエラRHYMESTER(以上ビクター系列)、MIKAAI井上陽水(ユニバーサル系列)、田島貴男(自主レーベル)。theウラシマ'Sは今回のために組まれたものでメンバーの中にソニー系列のASIAN KUNG-FU GENERATIONの方がいますが単曲で購入可能、おそらくボーカルがユニバーサル系列のスピッツ草野マサムネゆえかと思われます(以上敬称略。リンク先は所属レコード会社のホームページ)。 これらを踏まえるに、デジタルダウンロードにおける問題の根本はすなわち一部レコード会社の意向に因るとみるのが自然であり、ならばカスタマーである私たちが本来指摘すべき点はここなのです。

カスタマーは短絡的に勢いに任せて不当評価をせず、今回の根本の問題を突き詰め、その上で問題点に対してきちんと声を上げる(そしてその際は汚い言葉を用いない)ことが重要だと考えます。

 

(※追記 19:23)

読んでくださった方から、単曲ダウンロード可能ですよ?とのご指摘をいただきました。
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上記にはありませんが、松たか子「ありきたりな女」も購入可能となっていました。またストリーミング(Apple Music)でも同様でした。

不思議なのは、現段階においてもアルバムから辿るとソニー系およびエイベックス所属歌手については”アルバムのみ(単曲購入不可)”となっているのですが…これはいったい。 

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上記でかなり厳しく書いてしまいましたが、短絡的なのは自分じゃないかと猛省。大変失礼いたしました。ただ出来ることならば、アルバムのみの表記を早急に解いていただきたいと思います。このままではアルバムにとっても、参加歌手にとっても痛手になるものと考えます。

米ソングスチャートは2強低調、そして3曲が新たにトップ10入り

ビルボードソングスチャートを定点観測。

現地時間の5月27日月曜が祝日のためその翌日に発表された、6月2日付最新チャート。ドレイク「Nice For What」がチャイルディッシュ・ガンビーノ「This Is America」から首位の座を奪還しました。そして新たに3組が初のトップ10入りを果たしています。

記事は下記に。

そしてトップ10はこちら。

ドレイク「Nice For What」が首位を奪還したものの、これまでに比べて非常に低調な週となっています。ストリーミングは3680万で前週比8%ダウン、デジタルダウンロードは23000(同10%ダウン)、ラジオエアプレイは前週比2%上がったものの7890万となっており、各指標別の順位は順番に3位、10位そして7位とどの指標でも首位に至っていません。他方チャイルディッシュ・ガンビーノ「This Is America」はストリーミングは1位ながら4520万で前週比35%ダウン、デジタルダウンロードは24000で同52%ダウンの5位、そしてラジオエアプレイは2170万で前週比30%アップしたものの46位…「Nice For What」はストリーミングの弱さを4倍近いラジオエアプレイでカバーしたといえるでしょう。とはいえ双方とも勢いがあるとは言えない状況です。

トップ10には新たに3曲が初登場。そしていずれも初となるトップ10入りです。

・リル・ベイビー feat. ドレイク「Yes Indeed」(49→6位)

YouTubeでの動画はなぜか日本で観ることが出来ない模様。アトランタ出身のラッパーによる初のトップ10ヒット。昨年4作ものミックステープをリリース後、今月満を持してリリースしたアルバム『Harder Than Ever』が最新の米ビルボードアルバムチャートで3位にエントリーし、収録曲ではこの「Yes Indeed」が最上位に。ストリーミングは3950万で前週比190%もの大幅アップ。これまで「My Dawg」の71位が最高位でしたがあっさり更新した形に。そして客演したドレイクにとってはこの曲が通算26曲目のトップ10入りとなり、エルヴィス・プレスリーに並びました(尤も今の形でのチャートが始まる2年前からプレスリーは活躍しているため実際のヒット曲はもっと多くなるわけですが)。これでトップ10入り曲数においてドレイクは歴代9位となりました。シングルが新たに切られていること、アルバムリリースが控えているだろうこと、客演参加…これらを踏まえれば数年中に記録が更新されそうな予感もします。

 

・エラ・メイ「Boo'd Up」(11→8位)

ロンドン出身のR&B歌手、エラ・メイのデビュー曲「Boo'd Up」が初のトップ10入り。実はこの曲が最も堅調な動きをしていて、ストリーミングが前週比23%アップ(2860万 6位)、デジタルダウンロード同14%アップ(12000 27位)、ラジオエアプレイ同5%アップ(3510万 30位)と全指標延ばしています。R&Bソングスチャートでは2週目の首位を獲得。デビュー曲がトップ10入りすることはリル・パンプ「Gucci Gang」が昨年末に3位を記録して以来、今年に入ってからは初となります。

 

BTS「Fake Love」(初登場10位)

一昨日発表された米ビルボードアルバムチャートで『Love Yourself : Tear』が首位を獲得したK-PopグループのBTS(防弾少年団)。アルバム収録曲で【2018 ビルボードミュージック・アワード】でも披露された同曲がトップ10入りを果たしました。アルバムの記録については以下に詳しく掲載されていますので是非。

K-Popでは最高位での初登場となった「Fake Love」は、自身の持つシングルでの最高位(デザイナーをフィーチャーした「MIC Drop」(2017)での28位)を更新。6年前に「Gangnam Style」が7週2位を記録し翌年「Gentleman」が5位になったPSYに次いで、K-Popでは2組目のトップ10入りを果たしました(なお、初登場トップ10入りはK-Pop初となります)。ストリーミングは2740万で同指標7位、そしてデジタルダウンロードは首位発進となりました(が、29000というのは寂しいところです。デジタルダウンロード自体の勢いの低下を個人的には感じています)。

 

上位が以前ほどの勢いを保てず、また初登場組がエラ・メイを除いて2週目に今週ほどの勢いを保てるかも気がかり(この”初登場で高位置を記録しながらも2週目に急落する問題”は以前から書いてきました)というのが正直なところ。次週も波乱があるかもしれません。

有名人の名前を冠した曲を探して見つけた「◯◯になれなかったよ」

一昨日発表された『J-WAVE TOKIO HOT 100』(J-WAVE 日曜13時)最新チャート、100位に初登場したのがこの曲でした。

ティエスト&Dzeko feat. Preme&ポスト・マローン「Jackie Chan」(2018)

歌詞に寿司?ジャパン?と出てくるので、ジャッキー・チェンと何の関係が…と思ったのですがこういうことでしたね。クリス・ペプラーさんは未だに日本のイメージが混同されていると言っていて、たしかに自分も同感し苦笑いしてしまうのですが、何も考えずに楽しめるような曲調はサマーアンセムの特徴なのかもしれませんね。

 

さて、有名人の名前を冠した曲ってたくさんあるよなあ…と思って探してみようとしたら、弊ブログで以前取り上げていました。

ブログのリンク先に掲載された曲を含めれば、自分がスタッフの一員を務めるラジオ番組『わがままWAVE It's Cool!』(FMアップルウェーブ 日曜17時)の音楽特集で出来なくはないのですが、今回新たに見つけた曲が。次回6月3日の特集、【アーティスト名に”ジュン”】に絡めて紹介。

・山田淳「ジミー・ペイジになれなかったよ」

タイトルを見て大塚博堂ダスティン・ホフマンになれなかったよ」(1976)を思い出した人は少なくないでしょうが曲調は全く異なります。自分はオムニバスアルバム『GROOVIN'昭和!6 ~東京ディスコ・ナイト』経由で音源を手に入れたのですが、この曲はディスコ臭は皆無であり同曲のリリース当時(1983)のロックの香りが。で、検索してみると。

新・ロックバーJAMさんのブログを勝手ながら紹介させていただきました(問題があれば削除させていただきます)。レコーディングメンバーもさることながら、ライブサポートBOOWYのメンバーというのに驚かされます。さらに、他にも調べているうちに山田淳さんが同郷(青森県八戸市出身)と知り、直近まで知らなかったことを恥じた次第。次回のラジオではおかけしたいなと思っています。

昨日放送、ラジオ番組”西城秀樹特集”OAリスト

昨日放送、『わがままWAVE It's Cool!』(FMアップルウェーブ 日曜17時)の音楽特集は追悼企画【西城秀樹】と題してお送りしました。ロック好きなフレッシュフグ佐々木さん(※番組独自のDJ名。通称”海鮮ネーム”)による選曲は、いわゆるJロックに多大な影響を与えた秀樹さんの側面、そしてメディアが訃報を伝える際にあまり用いなかった曲を主体に構成。2曲目と3曲目の間にBGMとして「YOUNG MAN (Y.M.C.A.)」(1979)を用いつつ、1990年代の音も多めに用意しています。

それでは昨日の選曲リストを。 

01. ブーメランストリート

 (1977年3月15日発売 20枚目のシングル)

02. ナイトゲーム

 (1983年6月1日発売 45枚目のシングル)

03. 激しい恋

 (1974年5月25日発売 9枚目のシングル)

04. ホップ・ステップ・ジャンプ

 (1979年5月21日発売 29枚目のシングル)

05. 青春に賭けよう

 (1973年2月25日発売 4枚目のシングル)

06. ターンAターン

 (1999年5月26日発売 79枚目のシングル)

07. 愛が止まらない

 (1995年6月7日発売 72枚目のシングル)

08. Bailamos -Tonight we dance-

 (1999年11月17日発売 80枚目のシングル)

09. 走れ正直者

 (1991年4月21日発売 66枚目のシングル)

10. 抱きしめてジルバ -Careless Whisper-

 (1984年10月15日発売 49枚目のシングル) 

「青春に賭けよう」「愛が止まらない」はリクエストによるナンバー。また、「Bailamos -Tonight we dance-」および「抱きしめてジルバ -Careless Whisper-」は以前弊ブログで取り上げていますのでよろしければ。

そして「走れ正直者」ですが、まさか番組の真裏でこのようなことが起きていたとは。

「走れ正直者」が『ちびまる子ちゃん』のエンディングテーマに用いられたこと等は知っていましたが、青森県ではアニメが途中で打ち切られてしまったこと、また弘前市周辺はケーブルテレビにより他県から補完出来ないため『ちびまる子ちゃん』は家電量販店のCM以外で見かけないこともあり、ラジオ番組の真裏で『ちびまる子ちゃん』がOA中という意識があまりありませんでした。ラジオでの「走れ正直者」のOAは18時10分前後でしたので、そのシンクロに驚いています。

 

今回の特集を踏まえ音源を確認したところ、他にも良曲は多数ありますし、またスタジアムライブの音源がより手に入りやすくなればその歌唱力の凄さ等を是非ともOAしたいと思うほど、あらためて西城秀樹さんの素晴らしさを実感しています。この10日程弊ブログで秀樹さんを取り上げる機会が多かったのは、リアルタイムでは知らずとも調べれば調べるほど秀樹さんが邦楽に与えた影響の凄さに触れたゆえ。だからこそ尚の事、早世に強い悲しみを覚えます。

 

最後に、レコード会社等には是非とも、西城秀樹さんのオールタイムベストやオリジナルアルバムの復刻は勿論のこと、ライブアルバムの復刻(ボックスとして一部復刻されてはいますが)、そして公式YouTubeチャンネルの用意と公式ミュージックビデオ(あれば、ですが)の公開をお願いしたいところです。

 

たまには休みの日のことを

昨日は久々の休暇を満喫。親友が犬大好きとのことで、自宅から愛犬を連れて岩木山桜林公園で開催中のイベント【津軽森】へ。好天に恵まれました。

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イベントについてはこちらを是非。

大勢の人、そして愛犬の数々...田舎の中の田舎でのんびり暮らす我が愛犬は時に恐れおののいたり吠えたりしましたが(メス同士だと特に)、季節が替わるごとに会う親友とも慣れてきたようで、遠出を楽しんでいた様子でした。

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後部座席を独占。

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わが愛犬より大きな犬は見ませんでした。出店されている方や商品に迷惑かけてはいけないと思い抱きかかえることも多く、帰宅後速攻で寝てしまいました。

 

親友との旅の起点は最寄りのスターバックスと決めていて、犬を車から降ろせないためドライブスルーで購入したのですが、その際のレシートがはじめてみるタイプのものでした。

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当たるのは珍しいですよ!と店員の方に説明されたこのレシート。一説には、"1500分の1の当選確率"とも。この幸運に加え、愛犬の水飲ませ用のカップをくださったりその愛犬をかわいいと言ってくださる店の優しさに嬉しくなりました。レシート、大事に使わせていただきます。気持ちがほころんだ、そんな一日です。

 

なお、【津軽森】は今日も開催されます。昨日より開始時間が早まりますのでご注意ください。また昨日は開始前の段階で駐車場が一杯になり空くのを待つ車が非常に多かったため、行かれる方は早めの行動をお勧めします。

西城秀樹のレア曲を地元図書館で発見する

西城秀樹さんの音源を探しに地元の図書館に行ったのですがベスト盤はなく、なぜか唯一用意されていたのがこのアルバムでした。が、この作品が希少だったことが後に判ったので紹介します。

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福島市出身の古関裕而氏が亡くなった後、氏の偉業をたたえ制定されたのが古関裕而記念音楽賞。一般公募によって曲名が決まった後で著名な作家が曲を創り、歌唱力に定評のある歌手が披露する...その場が同音楽祭なのです。その第1回において、西城秀樹さんは「Earth of Love ~未来の子供たちへのメッセージ~」を披露。麻生香太郎作詞、宮川泰作曲、溝淵新一郎編曲(以上敬称略)による、優しく壮大なメッセージソングを秀樹さんが見事に歌い上げています。

このCD、裏を見ると"非売品"と表示されており驚いたのですが、下記のブログによると、どうやら最小限の数しか配られていないようなのです。

尾崎紀世彦ワールド研究室 : 古関裕而 - livedoor Blog

 (勝手ながら引用させていただきました。問題があれば削除いたします。)

1991年といえばCDバブルの開始した(シングルでダブルミリオンが2作誕生した)年ですが、そんな年に千枚も用意されていないというのには驚かされます。もしかしたら営利目的ではなかったという理由でアルバムを用意しなかったのかもしれませんし、作られたCDの大半が図書館に寄贈された可能性もあります。ファンの方は是非、最寄りの図書館で調べてみることをお勧めします。

 

個人的には、図書館の在庫に多くを求めないとはいえせめてベスト盤は揃えていただきたいとは思うのですが、逆に今回のようなレア盤が手に入るというのは図書館ならではなのかもしれませんね。

RHYMESTERが"本人参加型カバー"で名曲に与える新たな息吹

今週リリースされた、椎名林檎さんのトリビュートアルバム『アダムとイヴの林檎』がとても素晴らしく、個人的には(同作に小袋成彬さんと共に参加した)宇多田ヒカルさんのトリビュートアルバム『宇多田ヒカルのうた - 13組の音楽家による13の解釈について -』(2014)に並ぶ充実作と感じています。

上記は、宇多田ヒカルさんと翌年リリースのDREAMS COME TRUEとの比較に基づく、私見による良質なトリビュートアルバムの条件群を提示したものです。

 

さて、今回の『アダムとイヴの林檎』において、もしかしたら聴き手の中に"違和感"を抱く方がいらっしゃるであろう曲があります。

RHYMESTER「本能」

Fruit Défendu

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  • Various Artists
  • J-Pop
  • ¥2100

上記試聴動画ではMummy-Dさんのパートのみが流れてきますが、Mummy-Dさんは竹内朋康さんと共にマボロシとして椎名林檎さんの「流行」(アルバム『三文ゴシップ』(2009)収録)等に参加しておりその人脈に納得する方は多いはず。とはいえ、本家「本能」をサンプリングして新たにラップパートを上乗せするのは果たしてカバーなのか?という声も聞こえてきそうです。

しかし同作は"トリビュート"という体であることに加え、RHYMESTERがヒップホップアクトの中ではこのような企画にとりわけ多く招かれそして結果を残しているという実績があるのです。しかも本家の音源を用いたり、時には本人を招いて新たに歌声を収録するものもあり、カバーや引用された側の歌手がRHYMESTERに敬意を示していることがよく解ります。今回はその一例を紹介しますので、RHYMESTER版「本能」が気になった方は是非掘り進めていただき、まだなんとなく違和感を抱く方も下記作品群に触れてその起用理由を感じていただけたならと思います。

 

加山雄三 feat. RHYMESTER「旅人よ」(アルバム『加山雄三の新世界』(2017)収録)

 (※下記は収録アルバムの宣伝映像)

加山雄三の新世界

加山雄三の新世界

  • Various Artists
  • ヒップホップ/ラップ
  • ¥1800

 

スキマスイッチ「ゴールデンタイムラバー produced by RHYMESTER」(アルバム『re:Action』(2017)収録)

 

忌野清志郎 feat. RHYMESTER「雨上がりの夜空に35」(シングル『雨上がりの夜空に35』(2005)収録)

この制作経緯、過程については清志郎さんの訃報に宇多丸さんが触れた(というよりも、生放送中に速報が入り宇多丸さん自らが紹介することになってしまった)際に話しています。文字起こしは下記に。

(勝手ながら取り上げさせていただきました。問題があれば削除いたします。)

 

RHYMESTER 逆featuring CRAZY KEN BAND「肉体関係 part2」(アルバム『ウワサの伴奏-And The Band Played On-』(2002)収録)

ウワサの伴奏~And The Band Played On~

ウワサの伴奏~And The Band Played On~

  • RHYMESTER
  • ヒップホップ/ラップ
  • ¥2100

この曲が起点となって、忌野清志郎さんとの共演につながっていくという...そちらについては『アフター6ジャンクション』(TBSラジオ 月-金曜18時)のみやーんさんによる書き起こしを是非。

 

 

清志郎さんとの共演はもう叶わなくなってしまいましたが、RHYMESTER主催のフェス、人間交差点では今後これらコラボレーションを是非ともお願いしたいところです。サンプリングではなく生歌で再演となれば観客の盛り上がりはとんでもないことになるかもしれません。