現地時間の2月28日月曜に発表された最新3月5日付米ビルボードソングスチャート(Hot 100)。カロリーナ・ガイタン、マウロ・カスティージョ、アダッサ、レンジー・フェリズ、ダイアン・ゲレロ、ステファニー・ベアトリス & エンカント・キャスト「We Don't Talk About Bruno (邦題:秘密のブルーノ)」が5週連続で首位を獲得しました。
"We Don't Talk About Bruno" from #Encanto tops the #Hot100 for a fifth week https://t.co/1Km9UpCrg7
— billboard (@billboard) 2022年2月28日
ディズニーアニメ映画『Encanto (邦題:ミラベルと魔法だらけの家)』のサウンドトラック発となる「We Don't Talk About Bruno」は、ストリーミングが前週比7%ダウンの2990万(同指標8週目の首位)、ダウンロードが同12%ダウンの6600(同指標5位)、ラジオが同23%アップの790万(同指標50位未満)を獲得しています。
実写も含むディズニー映画において、ブライアン・アダムス、ロッド・スチュワート & スティング「All For Love」(『The Three Musketeers (邦題:三銃士)』より 1994年1-2月 3週)を前週の段階で抜き最長期間首位獲得曲となった「We Don't Talk About Bruno」は、その差を更に拡げています。
2位にはグラス・アニマルズ「Heat Waves」がその位置をキープ。前週と1位および2位は変わらず、共にひとりのソングライターによって書かれています(「We Don't Talk About Bruno」はリン=マニュエル・ミランダ、「Heat Waves」はグラス・アニマルズのデイヴ・ベイリー)。最上位の2曲が共に単独のソングライターで書かれたのは2000年7月29日付におけるマッチボックス・トゥエンティ「Bent」(ロブ・トーマス)、ヴァーティカル・ホライズン「Everything You Want」(マット・スキャンネル)以来となります。
また最上位の2曲が共に単独のソングライターによって書かれ、さらに複数週占められたのは25年ぶり。1996年12月21日付から4週連続で、トニ・ブラクストン「Un-Break My Heart」(ダイアン・ウォーレン)、R・ケリー(R.ケリーと記載するメディアも)「I Believe I Can Fly」(本人)がワンツーを達成して以来の記録です。これ以前では、リサ・ローブ & ナイン・ストーリーズ「Stay (I Missed You)」(リサ・ローブ)、ボーイズIIメン「I'll Make Love To You」(ベイビーフェイス)、ルーサー・ヴァンドロス & マライア・キャリー「Endless Love」(ライオネル・リッチー)の3曲で1994年8月20日付から7週連続でワンツーを成し遂げています。
エド・シーラン「Bad Habits」が14→9位となりトップ10返り咲き。ストリーミングは前週比12%アップの1040万、ダウンロードは同48%アップの4200を記録しています。これはブリング・ミー・ザ・ホライズンをフィーチャーし、2月8日のブリット・アワードにて披露されたリミックスバージョンが最新ソングスチャートの集計期間前日にあたる2月17日にリリースされた、その加算に伴うものです。
最新のトップ10はこちら。
The #Hot100 top 10 (chart dated Mar. 5, 2022)
— billboard charts (@billboardcharts) 2022年2月28日
[今週 (前週) 歌手名・曲名]
1位 (1位) カロリーナ・ガイタン、マウロ・カスティージョ、アダッサ、レンジー・フェリズ、ダイアン・ゲレロ、ステファニー・ベアトリス & エンカント・キャスト「We Don't Talk About Bruno」
2位 (2位) グラス・アニマルズ「Heat Waves」
3位 (4位) ゲイル「Abcdefu」
4位 (3位) アデル「Easy On Me」
5位 (6位) コダック・ブラック「Super Gremlin」
6位 (5位) ザ・キッド・ラロイ & ジャスティン・ビーバー「Stay」
7位 (8位) ジャスティン・ビーバー「Ghost」
8位 (7位) エド・シーラン「Shivers」
9位 (14位) エド・シーラン「Bad Habits」
10位 (12位) エルトン・ジョン & デュア・リパ「Cold Heart (Pnau Remix)」
ゲイル「Abcdefu」が最高位となる3位となったことで、アデル「Easy On Me」はトップ3から陥落。その「Easy On Me」はラジオで14週目の首位を獲得し(前週比4%ダウンの7150万)、1990年12月以降の同指標において9作品目となる14週以上首位獲得曲となりました。なお、ザ・ウィークエンド「Blinding Lights」が2020年4月から10月にかけて記録した26週が最長となります。
さらに、デュア・リパとの「Cold Heart (Pnau Remix)」が10位に再浮上したことで、エルトン・ジョンは1971年1月23日付においてキャリア初のトップ10となった「Your Song」以来、最新のトップ10入りまでのスパンを51年1ヶ月と1週に伸ばしています。
米ビルボードが一昨年新設したグローバルチャートもチェック。200を超える地域の主要デジタルプラットフォームによるストリーミングとデジタルダウンロードで構成され、歌手のホームページでの販売分を含まないグローバルチャート。3月5日付ではGlobal 200においてグラス・アニマルズ「Heat Waves」が初の首位を獲得し、Global Excl. U.S.ではゲイル「Abcdefu」が8連覇を達成しました。
.@GlassAnimals’ "Heat Waves" hits No. 1 on the Billboard #Global200 chart 🌎📈 https://t.co/pbN5VPCu5a
— billboard (@billboard) 2022年2月28日
The #Global200 top 10 (chart dated Mar. 5, 2022)
— billboard charts (@billboardcharts) 2022年2月28日
The Global Excl. U.S. top 10 (chart dated Mar. 5, 2022)
— billboard charts (@billboardcharts) 2022年2月28日
グラス・アニマルズ「Heat Waves」はGlobal 200においてストリーミングが前週比1%ダウンの5500万、ダウンロードが同1%ダウンの5000を獲得。初登場から60週目での首位獲得は、ザ・ウィークエンド「Save Your Tears」がアリアナ・グランデを迎えたリミックスの加算効果に伴い2021年5月8日付で登場17週目にして首位を獲得した、その記録を大幅に上回りました。
2020年6月にリリースされた「Heat Waves」は、サビの歌詞に登場するフレーズを用いた"#allithinkaboutisyou"が昨年8月以降急激な人気となり、今回の首位獲得につながっています。なおGlobal 200から米の分を除いたGlobal Excl. U.S.では2位をキープしています。
Global Excl. U.S.ではゲイル「Abcdefu」が8連覇を達成。ストリーミングは前週比6%ダウンの3610万、ダウンロードは同2%ダウンの5300を獲得しています。これで同曲はBTS「Dynamite」と並びGlobal Excl. U.S.史上歴代3位タイの首位獲得週数となりました。ザ・キッド・ラロイ & ジャスティン・ビーバー「Stay」およびオリヴィア・ロドリゴ「Drivers License」にあと1週で並びます。
前週ふたつのグローバルチャートでトップ10入りしたベッキー・G & カロルG「Mamiii」が上昇。Global 200ではストリーミングが前週比13%アップの6320万を記録し7→4位、Global Excl. U.S.では同指標が前週比25%アップの4940万となり10→5位となりました。
Global Excl. U.S.ではプエルトリコのラウ・アレハンドロとチェンチョ・コルレオーネによる「Desesperados」が12→10位に。ストリーミングは前週比2%アップの3240万を記録しています。
ラウ・アレハンドロにとっては昨年6月に「Todo De Ti」が3位を獲得して以来二度目のGlobal Excl. U.S.トップ10入りとなり、チェンチョ・コルレオーネは初。なおこのコンビでは「El Efecto」で2020年9月に124位を記録しています。チェンチョ・コルレオーネはレゲトンデュオ、プランBのメンバーであり、このプランBは米ビルボードのホットラテンソングスチャートにおいて11曲がランクインしています。