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(訂正あり)【海外ビルボード】ザ・キッド・ラロイ、18歳目前で初の米ビルボードソングスチャート制覇

(※追記(8月31日):弊ブログにてこれまで、「Stay」の表記をザ・キッド・ラロイ feat. ジャスティン・ビーバーと記載しておりましたが、正しくはザ・キッド・ラロイ with ジャスティン・ビーバーでした。訂正してお詫びいたします。)

 

 

 

毎週火曜は、最新米ビルボードおよびグローバルチャートの速報をお伝えします。

現地時間の8月9日月曜に発表された最新8月14日付米ビルボードソングスチャート(Hot 100)。通算9週首位を獲得したBTS「Butter」は4位に後退、ザ・キッド・ラロイ with ジャスティン・ビーバー「Stay」が初の首位に輝きました。

63年近い米ビルボードソングスチャートの歴史において1127曲目の首位となったザ・キッド・ラロイ with ジャスティン・ビーバー「Stay」。ストリーミングは前週比1%アップの3090万(同指標1位)、ダウンロードは同70%アップの14400(同指標5位)、ラジオは同16%アップの3190万(同指標19位)となっています。

これによりザ・キッド・ラロイは初の首位を獲得。また客演参加のジャスティン・ビーバーにとっては、自身の主演曲でダニエル・シーザー & ギヴィオンをフィーチャーした「Peaches」(4月3日付)以来となる8曲目の首位に。初の首位達成は2015年9月19日付の「What Do You Mean?」であり、およそ6年で8曲もの首位を輩出したことになります。

またジャスティン・ビーバーはドレイクに並び、カナダ出身の歌手として最多となる8曲目の首位を獲得。3位はザ・ウィークエンド(6曲)となりますが、そのザ・ウィークエンドは今週歴史的な史上最長タイ記録を達成しており、その点は後述します。

ザ・キッド・ラロイに話を戻すと、オーストラリア出身の歌手が首位を獲得したのはシーア以来(ショーン・ポールを招いた「Cheap Thrills」が2016年8月に4週首位を記録)。また男性ソロ歌手では40年前の8月にリック・スプリングフィールド「Jessie's Girl」が2週間首位を獲得して以来、2組目となります。

ザ・キッド・ラロイは2003年8月17日生まれで現在17歳。チャートの日付的には18歳の誕生日を迎える3日前に首位を獲得したことになります。18歳未満の歌手が首位を獲得したのはジョーシュ・シックスエイトファイヴ(17歳11ヶ月2週間)以来で、昨年10月17日付でジェイソン・デルーロとの「Savage Love (Laxed - Siren Beat)」にBTSが参加したバージョンにより首位を記録しています。

直近の首位獲得3曲(BTS「Butter」「Permission To Dance」およびザ・キッド・ラロイ with ジャスティン・ビーバー「Stay」)すべて、コロンビアレコード発の作品となります。これはインタースコープレコードが2009年4月から10月にかけて記録した以来となります(レディー・ガガ「Poker Face」、ブラック・アイド・ピーズBoom Boom Pow」「I Gotta Feeling」)。

"キッド"が付く歌手では4組目の首位獲得となったザ・キッド・ラロイ。その他の歌手にはニュー・キッズ・オン・ザ・ブロック(3曲)、ウィズキッドそしてキッド・カディ(共に1曲)がいます。

 

2位にはオリヴィア・ロドリゴ「Good 4 U」が再びその座に就き、3位はデュア・リパ feat. ダベイビー「Levitating」が2ランクアップでトップ3返り咲き。「Levitating」はラジオでは前週比3%ダウンの7780万となり同指標7週目の首位を記録していますが、同性愛者やHIV/AIDSの差別発言を行ったダベイビーをラジオ局側が敬遠する動きを見せたことで、ラジオにおいては客演なしバージョンがよりかかっています。

全体では客演なし版より客演参加版がポイントを多く獲得したため、総合チャート上のクレジットはダベイビー参加版となった「Levitating」。この曲はトップ10内在籍が今週31週目となり、24Kゴールデン feat. イアン・ディオール「Mood」、マーク・ロンソン feat. ブルーノ・マーズ「Uptown Funk!」と並びトップ10内在籍記録史上9位タイとなりました。

 

このトップ10内在籍の最長記録はザ・ウィークエンド「Blinding Lights」(57週)が獲得していますが、この曲は今週16位にランクインしたことで、イマジン・ドラゴンズ「Radioactive」(在籍期間 2012-2014)と並びソングスチャート(Hot 100)最長在籍記録を達成しました。

「Blinding Lights」はソングスチャート最長在籍タイ記録のみならず、先述したトップ10内57週に加えてトップ20内(78週)、トップ40内(83週)においては史上最長記録を更新中。次週は新曲「Take My Breath」が初登場することで、「Blinding Lights」がチャートにとどまる可能性が高いとみられます。

 

最新のトップ10はこちら。

[今週 (前週) 歌手名・曲名]

1位 (4位) ザ・キッド・ラロイ with ジャスティン・ビーバー「Stay」

2位 (3位) オリヴィア・ロドリゴ「Good 4 U」

3位 (5位) デュア・リパ feat. ダベイビー「Levitating」

4位 (1位) BTS「Butter」

5位 (7位) エド・シーラン「Bad Habits」

6位 (6位) ドージャ・キャット feat. シザ「Kiss Me More」 

7位 (2位) リル・ナズ・X feat. ジャック・ハーロウ「Industry Baby」

8位 (8位) リル・ナズ・X「Montero (Call Me By Your Name)」

9位 (10位) オリヴィア・ロドリゴDeja Vu

10位 (11位) ザ・ウィークエンド & アリアナ・グランデ「Save Your Tears」

前週まで通算9週首位を記録したBTS「Butter」は4位に後退。ダウンロードは前週比30%ダウンの79200となり同指標10週目の首位を記録したほか、ラジオでは同4%アップの3160万を記録し同曲最高タイとなる同指標20位に。また前週2位に初登場したリル・ナズ・X feat. ジャック・ハーロウ「Industry Baby」は7位に後退するも、ラジオでは前週比290%アップの1150万となりトップエアプレイゲイナーを獲得しています。

 

 

昨年秋に新設されたグローバルチャート速報。200を超える地域の主要デジタルプラットフォームによるストリーミングとデジタルダウンロードで構成され歌手のホームページでの販売分を含まないグローバルチャート。8月14日付ではGlobal 200においてザ・キッド・ラロイ with ジャスティン・ビーバー「Stay」が通算2週目、Global Excl. U.S.ではエド・シーラン「Bad Habits」が通算5週目の首位を獲得しました。

ビルボードソングスチャートを制したザ・キッド・ラロイ with ジャスティン・ビーバー「Stay」がGlobal 200で連覇を達成。ストリーミングは前週比17%アップの8800万、ダウンロードは同54%アップの21400を記録しています。またGlobal 200から米の分を除いたGlobal Excl. U.S.では最高位となる2位に。こちらではストリーミングが前週比27%アップの5860万、ダウンロードが同40%アップの7200を獲得しています。

Global Excl. U.S.のトップは引き続きエド・シーラン「Bad Habits」がその座をキープ。ストリーミングは前週比4%アップの5460万、ダウンロードは同3%ダウンの22600を獲得しています。またGlobal 200では今週も2位をキープしています。

ビリー・アイリッシュ「Happier Than Ever」がGlobal 200で6位、Global Excl. U.S.で8位に初登場。Global 200ではストリーミング5980万およびダウンロード6100、Global Excl. U.S.ではストリーミング3660万およびダウンロード2200を記録しています。どちらのチャートでも3曲目となるトップ10入りを果たしたこの曲は、ビリーのニューアルバムからのタイトルトラック。

アルバムは最新8月14日付米ビルボードアルバムチャートを制し、同作からは米ビルボードソングスチャートに6曲が初登場。タイトルトラックはトップ10に及ばず11位発進となりました。

 

次週はザ・ウィークエンドの新曲、そして「Blinding Lights」のソングスチャート単独最長在籍記録達成なるか、注目です。