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旧ブログ名:face it。音楽チャートアナライザーとして、ビルボードジャパンや米ビルボードのソングチャートなどを紹介します。

(訂正あり)【海外ビルボード】「Permission To Dance」から入れ替わる形でBTS「Butter」が米チャート首位返り咲き

(※追記(8月31日):弊ブログにてこれまで、「Stay」の表記をザ・キッド・ラロイ feat. ジャスティン・ビーバーと記載しておりましたが、正しくはザ・キッド・ラロイ with ジャスティン・ビーバーでした。訂正してお詫びいたします。)

 

 

 

毎週火曜は、最新米ビルボードおよびグローバルチャートの速報をお伝えします。

 

現地時間の7月26日月曜に発表された最新7月31日付米ビルボードソングスチャート(Hot 100)。首位から前週7位に後退したBTS「Butter」が、自身の「Permission To Dance」に入れ替わる形で首位に返り咲きました。

今年度の首位獲得週数でオリヴィア・ロドリゴ「Drivers License」と並ぶ通算8週目の首位を獲得したBTS「Butter」。ストリーミングは前週比21%ダウンの880万(同指標40位)、ラジオは同2%アップの3070万(同指標21位)、ダウンロードは同132%アップの115600(同指標1位)となり、ダウンロードではトップセールスゲイナーを獲得しています。

一方で前週首位に初登場を果たしたBTS「Permission To Dance」は7位に後退。ストリーミングおよびラジオの数値は記事未掲載ですが、ダウンロードは前週比39%ダウンの85000を記録。集計期間最終日となる7月22日木曜にジャケットが異なる"Alternate Single Cover"と称したバージョンがリリースされ、オリジナルおよびインストゥルメンタル版と同じく0.69ドル(69セント)にて安価販売されたことで、ダウンロードの減少が抑えられています。

前週は新曲の「Permission To Dance」が「Butter」から首位の座を奪い、そして今週はその「Butter」が「Permission To Dance」に取って代わりました。このような現象は今回のBTSが初となります。

 

2位はオリヴィア・ロドリゴ「Good 4 U」が9週連続でその座をキープ。ストリーミングは前週比5%ダウンの2440万(同指標2位)、ラジオは同10%アップの7150万(同指標3位)、ダウンロードは同4%ダウンの7100(同指標12位)となっています。また1ランクアップし9位となったオリヴィアによる「Deja Vu」は、ラジオが前週比6%アップの6110万を獲得し同指標5位に入っています。

 

ラジオを制したのは今週もデュア・リパ feat. ダベイビー「Levitating」で、前週比2%アップの8140万を記録し5連覇を達成。デュア・リパは昨年春に「Don't Start Now」が同指標で4週首位を獲得しており、「Levitating」が自身にとっての最長首位記録を塗り替えた形です。

そのデュア・リパが今週89位に送り込んだ「Love Again」で、はルー・ストーン & ヒズ・モンシニョール・バンドおよびアル・ボウリーによる1933年の作品「My Woman」がサンプリングされています。この曲はホワイト・タウン「Your Woman」(1997)でも用いられており、「Your Woman」は最高23位を記録しています。

 

最新のトップ10はこちら。

[今週 (前週) 歌手名・曲名]

1位 (7位) BTS「Butter」

2位 (2位) オリヴィア・ロドリゴ「Good 4 U」

3位 (4位) デュア・リパ feat. ダベイビー「Levitating」

4位 (3位) ザ・キッド・ラロイ with ジャスティン・ビーバー「Stay」

5位 (5位) ドージャ・キャット feat. シザ「Kiss Me More」 

6位 (6位) エド・シーラン「Bad Habits」

7位 (1位) BTS「Permission To Dance」

8位 (8位) リル・ナズ・X「Montero (Call Me By Your Name)」

9位 (10位) オリヴィア・ロドリゴDeja Vu

10位 (9位) ザ・ウィークエンド & アリアナ・グランデ「Save Your Tears」

ストリーミングを制したのは2週連続でザ・キッド・ラロイ with ジャスティン・ビーバー「Stay」(総合4位)。同指標は前週比6%ダウンとなる2860万を獲得しています。また「Stay」はラジオが前週比71%アップの2210万となり同指標35位に登場しています。 

 

最新アルバムチャートにて『Faith』が首位を獲得したポップ・スモークは、同作から100位以内に8曲を初登場にて送り込んでいます。

 

 

昨年秋に新設されたグローバルチャート速報。200を超える地域の主要デジタルプラットフォームによるストリーミングとデジタルダウンロードで構成され歌手のホームページでの販売分を含まないグローバルチャート。7月31日付ではGlobal 200、Global Excl. U.S.共にエド・シーラン「Bad Habits」が制しました。 

Global 200では初の、そしてGlobal 200から米の分を除いたGlobal Excl. U.S.では通算3週目の首位を獲得したエド・シーラン「Bad Habits」。Global 200ではストリーミングが前週比2%ダウンの6750万、ダウンロードが同7%ダウンの40700を、Global Excl. U.S.ではストリーミングが前週とほぼ変わらず5360万、ダウンロードが同10%ダウンの25100を記録しています。

一方で、前週ふたつのグローバルチャートを制したBTS「Permission To Dance」はGlobal 200で5位、Global Excl. U.S.では2位に後退。前者はストリーミングが前週比52%ダウンの8200万、ダウンロードが同78%ダウンの30100を、後者はストリーミングが前週比53%ダウンの7360万、ダウンロードが同76%ダウンの22800を記録しています。

ザ・キッド・ラロイ with ジャスティン・ビーバー「Stay」がGlobal 200で2位をキープ、またGlobal Excl. U.S.では1ランクアップし5位に到達。Global Excl. U.S.ではストリーミングが前週比3%アップの4360万を記録しています。ザ・キッド・ラロイはオーストラリア出身の歌手として初となる、同チャートでのトップ5入りを果たしました。

またGlobal 200、Global Excl. U.S.共に3位に入ったマネスキン「Beggin'」は7月31日付米ビルボードソングスチャートで6ランクアップし35位に。イタリア出身のバンドとして初となる、米チャートでのトップ40入りを果たしています。

 

 

次週はBTS「Permission To Dance」の動向に注目。Alternate Single Coverバージョンの一週間フル加算のみならず、今週初めに登場した同曲のR&Bリミックスも加算されることから、再浮上が予想されます。