米ビルボードソングスチャート、現地時間の5月3日月曜に発表された最新5月8日付ソングスチャート(Hot 100)。ザ・ウィークエンド & アリアナ・グランデ「Save Your Tears」が初の首位を獲得しました。アリアナ参加版のリミックスバージョンが4月23日金曜にリリースされたことが大きな原動力となりました。
.@TheWeeknd and @ArianaGrande's "Save Your Tears" hits No. 1 on this week's #Hot100 chart💯https://t.co/be3Xtiv2ZS
— billboard (@billboard) 2021年5月3日
最新チャートの集計期間はストリーミングおよびダウンロードが4月23日金曜から、ラジオが26日月曜からとなり、今回はリミックスバージョンがフル加算されて首位に到達。また「Save Your Tears」の獲得ポイント全体においてアリアナ・グランデ参加版が多数派となったことから、クレジットも両名併記となっています。
「Save Your Tears」はストリーミングが前週比111%アップの3040万(同指標2位)、ダウンロードが同265%アップの18000(同指標1位)、ラジオが同5%アップの6730万(同指標2位)となり、3指標2位以内となっています。
All of @theweeknd's No. 1 hits on the #Hot100:
— billboard charts (@billboardcharts) 2021年5月3日
"Can't Feel My Face" (2015)
"The Hills" (2015)
"Starboy" ft. Daft Punk (2017)
"Heartless" (2019)
"Blinding Lights" (2020)
"Save Your Tears" w/ @ArianaGrande (2021)
ザ・ウィークエンドは6曲目の首位を獲得。昨年リリースのアルバム『After Hours』から3曲以上の首位獲得曲が登場した作品は「God's Plan」「Nice For What」および「In My Feelings」を輩出したドレイク『Scorpion』(2018)以来となります。
『After Hours』は2020年代で初となる3曲以上首位獲得曲を収録したアルバムとなりましたが、2010年代はケイティ・ペリー『Teenage Dream』(2010 5曲)を皮切りに、リアーナ『Loud』、アデル『21』、テイラー・スウィフト『1989』、ジャスティン・ビーバー『Purpose』が獲得しています。
『After Hours』の偉業は他にも。「Heartless」「Blinding Lights」そして「Save Your Tears」はそれぞれ2019、2020、2021年に首位を獲得。アルバム収録曲が3年に渡って首位を獲得したのはジャネット・ジャクソン『Janet Jackson's Rhythm Nation 1814』(1989)以来となります(「Miss You Much」が1989年、「Escapade」「Black Cat」が1990年、「Love Will Never Do (Without You)」が1991年に首位を獲得)。
またカナダ出身のザ・ウィークエンドは今回の6曲目の首位獲得により、ドレイク(8曲)、ジャスティン・ビーバー(7曲)にあと一歩に迫っています。
All of @ArianaGrande's No. 1 hits on the #Hot100:
— billboard charts (@billboardcharts) 2021年5月3日
"Thank U Next" (2018)
"7 Rings" (2019)
"Stuck With U" w/ Justin Bieber (2020)
"Rain on Me" w/ @ladygaga (2020)
"Positions" (2020)
"Save Your Tears" w/ @theweeknd (2021)
アリアナ・グランデにとっても「Save Your Tears」が6曲目の首位獲得。面白いのは「Save Your Tears」が初登場以外での首位獲得曲となり、アリアナにとって初となりました。
アリアナ・グランデの首位獲得曲のうち、3曲がデュエットによるもの。「Save Your Tears」はジャスティン・ビーバーとの「Stuck With U」、レディー・ガガとの「Rain On Me」(共に2020)に次ぐ記録となりましたが、これはリンダ・マッカートニーとの「Uncle Albert/Admiral Halsey」(1971)、スティーヴィー・ワンダーとの「Ebony And Ivory」(1982)そしてマイケル・ジャクソンとの「Say Say Say」(1983-1984)を首位に送り込んだポール・マッカトニー以来となります。
「Save Your Tears」はプロデュースおよびソングライティングを担当したマックス・マーティンにとっても大記録に。プロデューサーとして22曲目、ソングライターとして24曲目の首位に輝きました。プロデューサーとしてはジョージ・マーティンの23曲にあとひとつと迫り、ソングライターとしてはポール・マッカトニー(32曲)、ジョン・レノン(26曲)に次ぐ記録となっています。初のキャリア1位がブリトニー・スピアーズ「…Baby One More Time」(1999年1月30日付)だったマックス・マーティンにとって、今回の首位獲得は「Blinding Lights」以来となります。以下はマックス・マーティン関連の首位獲得曲。
All 24 of Max Martin's No. 1 hits on the #Hot100 as a songwriter or producer (1/4):@britneyspears ...Baby One More Time
— billboard charts (@billboardcharts) 2021年5月3日
*NSYNC It's Gonna Be Me@katyperry I Kissed A Girl@Pink So What@kellyclarkson My Life Would Suck Without You@britneyspears 3
(2/4):@katyperry ft. @SnoopDogg California Gurls@katyperry Teenage Dream@katyperry ft. @kanyewest E.T.@katyperry Last Friday Night@Pink Raise Your Glass@britneyspears Hold It Against Me@katyperry Part of Me@maroon5 One More Night
— billboard charts (@billboardcharts) 2021年5月3日
(3/4):@taylorswift13 We Are Never Ever Getting Back Together@katyperry Roar@katyperry ft. @therealjuicyj Dark Horse@taylorswift13 Shake It Off@taylorswift13 Blank Space
— billboard charts (@billboardcharts) 2021年5月3日
(4/4):@taylorswift13 ft. @kendricklamar Bad Blood@theweeknd Can't Feel My Face@jtimberlake Can't Stop The Feeling!@theweeknd Blinding Lights@theweeknd & @ArianaGrande Save Your Tears
— billboard charts (@billboardcharts) 2021年5月3日
リミックスバージョン加算の結果ゆえと言えますが、「Save Your Tears」はソングスチャート登場20週目で首位を獲得したことに。これはハリー・スタイルズ「Watermelon Sugar」が昨年8月に20週目でトップを獲得した以来の記録となります。「Save Your Tears」は『After Hours』が初登場で首位を獲得した2020年4月4日付で41位に初登場。その後100位圏外となるものの、ミュージックビデオが今年1月5日に公開されたことで1月9日付にてカムバックを果たし、今回の首位獲得に至っています。
2位はブルーノ・マーズとアンダーソン・パークによるシルク・ソニック「Leave The Door Open」がキープ。ラジオは前週比8%アップの7700万を獲得し同指標3週目の首位を獲得しています。この指標ではジャスティン・ビーバー feat. ダニエル・シーザー & ギヴィオン「Peaches」(総合3位)が5週連続でトップエアプレイゲイナーに輝き、今週は前週比21%アップとなる6150万を獲得しています。
ストリーミングのトップは前週まで総合2連覇を成し遂げたポロG「Rapstar」(総合4位)が獲得しています(前週比14%ダウンの3450万)。
最新のトップ10はこちら。
The #Hot100 top 10 (chart dated May 8, 2021)
— billboard charts (@billboardcharts) 2021年5月3日
[今週 (前週) 歌手名・曲名]
1位 (6位) ザ・ウィークエンド & アリアナ・グランデ「Save Your Tears」
2位 (2位) シルク・ソニック(ブルーノ・マーズ & アンダーソン・パーク)「Leave The Door Open」
3位 (3位) ジャスティン・ビーバー feat. ダニエル・シーザー & ギヴィオン「Peaches」
4位 (1位) ポロG「Rapstar」
5位 (5位) デュア・リパ feat. ダベイビー「Levitating」
6位 (8位) ドージャ・キャット feat. シザ「Kiss Me More」
7位 (4位) リル・ナズ・X「Montero (Call Me By Your Name)」
8位 (7位) マスクド・ウルフ「Astronaut In The Ocean」
9位 (9位) カーディ・B「Up」
10位 (10位) オリヴィア・ロドリゴ「Drivers License」
今週アルバムチャートを制したのはマネーバッグ・ヨー『A Gangsta's Pain』。同作からは9曲が今週のソングスチャートに登場しています。
【米ビルボード・アルバム・チャート】マネーバッグ・ヨー自身初の首位、エリック・チャーチ2週連続TOP10デビュー https://t.co/Kgj1J2PfA5 pic.twitter.com/AOfZvylTtA
— Billboard JAPAN (@Billboard_JAPAN) 2021年5月3日
.@MoneyBaggYo charts 9 songs on this week's #Hot100:
— billboard charts (@billboardcharts) 2021年5月3日
#31, Time Today
#35, Shottas (Lala)
#52, Go! ft. #BIG30
#53, Hard For The Next w/ @1future
#54, If Pain Was A Person
#59, Wockesha
#80, Free Promo ft. @Polo_Capalot & @lildurk
#82, Just Say Det
#100, Clear Da Air
昨年秋に新設されたグローバルチャート、その速報も紹介。200を超える地域の主要デジタルプラットフォームによるストリーミングとデジタルダウンロードで構成され、歌手のホームページでの販売分を含まないグローバルチャート。5月8日付ではザ・ウィークエンド & アリアナ・グランデ「Save Your Tears」がGlobal 200で、リル・ナズ・X「Montero (Call Me By Your Name)」がGlobal Excl. U.S.でそれぞれ首位を獲得しています。
.@TheWeeknd and @ArianaGrande's "Save Your Tears" blasts to No. 1 on the Global 200, while @LilNasX's "Montero" lifts to No. 1 on the Global Excl. U.S. survey. 🌎📈https://t.co/vdpHglkliA
— billboard (@billboard) 2021年5月3日
The Global 200 top 10 (chart dated May 8, 2021)
— billboard charts (@billboardcharts) 2021年5月3日
The Global Excl. U.S. top 10 (chart dated May 8, 2021)
— billboard charts (@billboardcharts) 2021年5月3日
ザ・ウィークエンド & アリアナ・グランデ「Save Your Tears」はGlobal 200で8ランクアップし首位に到達。グローバルチャートはストリーミング、ダウンロードが共に金曜集計開始となり、金曜にリリースされたリミックスバージョンが大きく反映。ストリーミングは前週比118%アップの9450万、ダウンロードは同205%アップの29600を獲得しています。ザ・ウィークエンドはGlobal 200初制覇、アリアにとっては「Positions」以来2曲目の首位獲得となり、また男女デュエット曲では初の首位曲となりました。「Save Your Tears」はGlobal Excl. U.S.では4ランクアップし2位に。ストリーミングは前週比112%アップの6640万、ダウンロードは同143%アップの11600を獲得しています。
Global Excl. U.S.を制したのはリル・ナズ・X「Montero (Call Me By Your Name)」。初登場から4週連続で2位だったこの曲が遂に制した形です。ストリーミングは前週比3%アップの7170万、ダウンロードは同15%ダウンの3300となっています。この曲はGlobal 200では前週まで3週首位を獲得していましたが、「Save Your Tears」に追い抜かれ2位に後退しています。
ゲラMX(ジェラと表記する可能性もあります) & クリスチャン・ノーダル「Botella Tras Botella」がGlobal 200で9位、Global Excl. U.S.で4位に初登場。Global 200ではストリーミング7950万、ダウンロード3600、Global Excl. U.S.ではストリーミング6960万、ダウンロード1200を獲得しています。メキシコの2組にとって、双方のグローバルチャートで初めてトップ10入りしたことになります。