イマオト - 今の音楽を追うブログ -

旧ブログ名:face it。音楽チャートアナライザーとして、ビルボードジャパンや米ビルボードのソングチャートなどを紹介します。

最近のアイドルによる山下達郎カバー曲3選

山下達郎さんによる、次週公開の映画『未来のミライ』(細田守監督作品)のオープニングテーマ、「ミライのテーマ」が今週リリースされました。個人的には"タツローくん"が動き回るミュージックビデオが可愛らしくて好きです。

 

さて、山下達郎さんについては、トリビュートアルバム企画が持ち上がっていましたが頓挫してしまった…という経緯があります。

当時予定されていたアルバムに収録が見込まれていた楽曲で今も公開されていない作品の行方が気になります。矢野顕子さんによる「メリー・ゴー・ラウンド」とか特にそうで、おそらくは録音済だと思うんですよね。

そんな山下達郎さんのカバー作品は今もリリースされています。特に最近は、少しではありますがアイドル発の作品群も。というわけで2010年代リリースの作品を3つ、紹介しましょう。

 

・Especia「Midas Touch」(2013 アルバム『AMARGA -Noche-』収録)

AMARGA -Noche-

AMARGA -Noche-

  • Especia
  • J-Pop
  • ¥1500

R&B的音使いで好事家をも魅了しながら昨年解散したEspeciaによるカバー。オリジナルは2005年リリースのシングルで、アルバム『SONORITE』(2005)のオープニングを飾る、ミニマムなR&B

 

・つりビット「踊ろよ、フィッシュ」(2014 アルバム『フィッシングライフ』収録)

オリジナルよりビートとメリハリを効かせ、アイドルらしく溌剌に仕上げたアレンジの勝利と言えそう。オリジナルはシングル(1987)、アルバム『僕の中の少年』(1988)収録。

 

・増田貴久「FOREVER MINE」(2017 NEWSのアルバム『NEVERLAND』収録)

このカバーについては以前取り上げたのですが(ジャニーズNo.1歌唱力ユニット、テゴマスの新曲を待ち侘びて(2017年2月25日付)参照)、実はこのオケがオリジナル(2005年リリースのシングル、アルバム『SONORITE』(2005)収録)と全く同じとのこと。これには驚きました。実に協力的。

カバー版は山下達郎さんがラジオ番組で紹介していたそうで、上記にその書き起こしがあります(勝手ながら引用させていただきました。問題があれば削除いたします)。若いというよりはアイドルらしい歌唱法(特に語尾の部分)のように思うのですが、歌おうとすると至難の業だと気付かされる達郎メロディを、いとも簡単に歌い上げるのは実力の証。テゴマスも、ソロ曲ももっと聴きたいと実感です。

 

特に増田さんの所属事務所と山下達郎さんとは良好な関係が続いていますので、"ジャニーズアイドルが歌う達郎さん楽曲コンピレーション"というのが発売されたなら面白そう。歌謡曲自体の歴史も辿れる気がします。